2018.02.01

セゾン投信 代表取締役社長 中野晴啓さんの取材にいってまいりました!

みなさん、こんにちは!

兜LIVE ! 編集部です。


1月19日(金)の『Tokyo Financial Street 034』にお越しいただいた、セゾン投信の代表取締役社長の中野晴啓さんの取材にいってまいりました。


撮影:兜LIVE!編集部


\こんなことをお聞きしました!/
◆いままでの兜町・茅場町と印象と、街づくりのためのヒント
◆これから新しくなる兜町・茅場町に期待すること、理想像につて
◆兜町にあったらうれしいものとは?



『Tokyo Finacial Street』とは?

2017年5月12日(金)から、インターネット放送STOCKVOICE TVにてスタートした新番組です。 現在、東京都が掲げる「国際金融都市・東京の実現」に向けて、金融の中枢機能が集積する大手町から東京証券取引所が位置する日本橋兜町・茅場町地域を軸として、金融機能の整備のためのプロジェクトが官民連携により進められております。 毎週金曜の夕方に放送するこの番組では、その週のマーケット動向をまとめて振り返るほか、毎回多彩なゲストをお迎えして『国際金融都市・東京の実現』の話題を取り上げています。

▼過去の放送はこちら

http://kabuto-live.com/stockvo...


インタビュー:セゾン投信 代表取締役社長の中野晴啓さん×兜LIVE!編集部

撮影:兜LIVE!編集部


◆今までの兜町・茅場町の印象と、街づくりのためのヒント

兜LIVE!編集部(以下、兜):中野さん、こんにちは!本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございます。早速ですが、中野さんは兜町・茅場町にどんなイメージをお持ちでしょうか?


中野さん:兜町のイメージと言えば、やはり証券の街ですよね。実は私、中学の卒業アルバムに「証券マンになりたい」って書いているんですよ。子供の頃から経済小説を読むのか好きで、証券マンが憧れの職業だったんですよね。


社会人になってまだ駆け出しのころは、日本株の運用アシスタントをしていたので、しょっちゅう兜町には行っていましたね。何百万円もの価値がある株をアタッシュケースに入れて、兜町から会社がある池袋まで運んでいたんです。証券会社の方たちとも仲が良くて「中野君、うなぎでも食べに行くか?」なんて声をかけてもらって、よくごちそうになりました。牧歌的なイメージが強かったですね。


:兜町が牧歌的な雰囲気っていうのは、意外ですね!


中野さん:株取引を媒介にした、共通のコミュニティがあったんです。当時の兜町の象徴といえば、場立ちですよね。当時スーツに運動靴をはいているのは、みんな場立ちの人なんですよ。走り回りますからね、革靴なんてはいてないんです。


当時の兜町がなぜ牧歌的だったかというと、日本経済が右肩上がりの成長を継続していたからです。上がっていく流れの中にいたから、働けば働くほどどんどんいい結果が生まれる。だから忙しくても、みんな笑顔なんですよ。わくわくした楽観主義にあふれていた街だったんです。


:兜町の貴重な歴史を体験されてきたんですね。兜町は、これからどんな街づくりをしていったらいいと思われますか?


中野さん:新しい兜町は、株式の売買の街から、“資産運用タウン”へ転換しなければいけないと思っています。


撮影:兜LIVE!編集部


◆これから新しくなる兜町・茅場町に期待すること、理想像について

:中野さんが言う“資産運用タウン”とは、具体的にどんな街をイメージしているのでしょうか。


中野さん:その前に、投資と資産運用の違いって分かりますか?投資とは、個人的に投機的な意味合いが強いのではと思っています。企業の生き死にに自分の財産が関わってくるわけですから。でも資産運用とは、投資の投機性に合理的にアプローチしながら負ける確率を減らしていく行為なんです。


:投資と資産運用は、意味合いが違うんですね。


中野さん:私は、単純に株を売ったり買ったりする投資では、人は豊かにになれないと思っています。最後は損をする可能性が高いので...。でも合理的に損をする確率を減らし、みんなで豊かになって勝てる方法ってあるんですよね。


今年始まった「つみたてNISA」にはそのポイントが入っているんです。長期で分散し積立投資、これは立派な資産運用なんです。兜町でそんな資産運用の方法を学べる場がもっとできるといいなと思っています。


:私自身資産運用に疎い...のですが、兜町で気軽に学べたらいいですね!


中野さん:兜町に本物の資産運用を提案できる企業が集まって、長期投資の面白い話を発信し、一般の投資家の人たちと対話をしながら交りあう、これが当たり前の光景になるといいですね。金融業界の人間だけじゃなくて、一般の方が資産運用の主役として集まってくる、そんな街が理想です。


それに、こういった街は、世界でもあまり例がないんですよ。ウォール街やロンドンのシティような街を目指すのではなくて、「国際金融都市・東京」、そして兜町エリアでは、独自の金融タウンを目指してもいいと思います。


撮影:兜LIVE!編集部


◆兜町にあったらうれしいものとは?

:中野さんが考える“資産運用タウン・兜町”を作るために、あったらうれしいものってなんでしょうか?


中野さん:人が集まる時に何が必要かって考えれば、食べ物屋さんはもっとあった方がいいですね。今の兜町・茅場町の再開発エリアにある”カフェ・サルバドル”には、どんどん人が集まるようになってきましたね。街の再開発には時間がたくさんかかると思うんですが、あのカフェにどんな風に人を集めて、これからどんな情報を発信するのかが、とても大切なことだと思います。


あ、それと私、うなぎが個人的に好きで、よく食べ歩いているのですが、うなぎ屋さんがもっと兜町エリアにあると嬉しいです。笑


:うなぎ屋さんですか!人が集まるカフェや、本物の味が楽しめる食スポットがもっと増えれば、街が盛り上がるでしょうね! 本日はお忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。


まとめ

中野さんの、“兜町・資産運用タウン”プラン。金融に詳しくない一般の人が、兜町で気軽に資産運用のことを学べる街なれば、もっと街が楽しくなると思いました。

『Tokyo Financial Street 034』では、「つみたてNISA」についてもお話しいただいているので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。


◆『Tokyo Financial Street 034』(中野さんご出演)


◆ セゾン投信



撮影:兜LIVE!編集部


プロフィール

1987年クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて資産運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金運用のほか、海外契約資産などの運用アドバイスを手がける。その後、クレディセゾンインベストメント事業部長を経て、2006年セゾン投信株式会社を設立。現在2本の長期投資型ファンドを運用、販売しており、預かり資産は2,000億円を超える。また全国各地で年間150本以上の講演やセミナーを行い、積み立てによる資産形成を広く説き「積立王子」と呼ばれる。公益財団法人セゾン文化財団理事、一般社団法人投資信託協会理事。
著書に『預金バカ』(講談社α新書)、『はじめての人が投資信託で成功するたった1つの方法 』(アスコム)他多数。

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