2023.12.04

KABOLO Vol.6 が開催されました!

こんにちは。兜LIVE!編集部です。


2023年11月17日から19日まで、兜町「KABUTO ONE」にて「KABOLO Vol.6」が開催されました。通算7回目の開催となった今回は、有名作家やメーカーも含めた多数のクリエイターが参加。ボタニカルを愛する人たちにとって、とても濃厚な3日間となりました。
本稿では、11月18日の会場の模様をお届けします!


◆KABOLOとは


「KABOLO」の名称は、「Kabutocho Botanical Lounge」の略。都会で暮らす人々に植物があるライフスタイルを提案する、体験型イベントです。


今回の「KABOLO Vol.6」の会場は、前回に続き東京メトロ東西線茅場町駅直結の「KABUTO ONE」でした。1階アトリウムでは、ボタニカルクリエイターによる作品の展示販売が、4階カンファレンスルームでは、テラリウムやミニ盆栽などのワークショップが開催されました。



【KABOLO vol.6の概要】
・期間:2023年11月17日(金)〜11月19日(日)
・会場:KABUTO ONE 1階アトリウム
・内容:テラリウム、パルダリウム、盆栽、エアプランツの作品、資材展示販売及びワークショップの開催
・主な出展者:
ADA LAB 銀座
mosslight1955
moss_connect
インテリア盆栽Boncyu
道草
苔むすび
ピクタ
常葉植物園
the only one bottle terrarium
OASE
Bioloark japan
Feel The Garden


YouTubeで人気の苔テラリウム専門ショップ『道草』や、有名苔アーティスト今田 裕氏の苔専門店『moss connect』、ネイチャーアクアリウム提唱者として知られる株式会社アクアデザインアマノ(ADA)のアンテナショップ『ADA LAB GINZA』など、ボタニカル界での有名人物・企業も参加。充実したワークショップラインナップや、トークショーなど、盛りだくさんの内容でした。


◆兜町にボタニカルのプロが集結!


訪問日は11月18日(土)。平日はスーツ姿の人々の活気があふれるKABUTO ONEも、休日のこの日はスロースタート。アトリウムの人流は午後から夕方にピークを迎えるといった印象でした。



展示ブースには、メイン出展者12組の他にも、さまざまなテラリウムクリエイターが作品を展示販売していたため、ボリューム満点。素人目にも一目でハイレベルとわかる作品の数々が並びます。


『ADA LAB GINZA』のブース


『mosslight1955』のブース

『the only one bottle terrarium』のブース


作品そのものの独自性もさることながら、展示レイアウトやオリジナルアイテム販売など、各クリエイターがそれぞれに趣向を凝らして世界感を表現しているように感じました。一歩移動するごとに立ち止まり、隅々までじっくりと観察せずにはいられませんでした。



『苔むすび』のブース



『インテリア盆栽Boncyu』のブース


同じ会場内では、苔テラリウムメーカー『Feel The Garden』による資材販売やワークショップも開催。



テラリウム制作に必要な植物、培養土、化粧石、苔テラリウムの手作りキットなど、専門店ならではの品ぞろえで、欲しいものを最小限の量から購入できるのがありがたいです。出展クリエイターさんが真剣な眼差しで商品を見つめる姿も見られました。


◆ワークショップ会場に潜入!


KABUTO ONE4階のカンファレンスルームの一室では、人気クリエイターによるワークショップが行われていました。訪問時に開催されていた『ADA LAB GINZA』の「ADA ガラスポットSHIZUKUミニパルダリウムワークショップ」を、少しだけ見学させていただきました。


ワークショップタイトルにも入っている「パルダリウム」という言葉は、初耳の方も多いのではないでしょうか。パルダリウムとはテラリウムの一種。一般的には、雨林のような湿潤な環境の植生を再現したテラリウムをパルダリウムと呼ぶことが多いようです。



今回のワークショップでは、ラン科の「ジュエルオーキッド」、クワ科の「フィカスプミラ・ミニマ」、シダ植物シノブ科の「ダバリア」、コケ植物シッポゴケ科の「カモジゴケ」などを使用。「パルダリウムでは同程度の湿度帯を好む植物を一緒に入れてあげるのが大事なんです」と、講師の方が説明してくださいました。


ジュエルオーキッドは葉脈がキラキラと光り、「宝石蘭」の別名もある。自生地で枯れ葉に埋もれるように密集して生える光景は、さぞや美しいことだろう。

ダバリアは成長すると細い毛に覆われたモフモフの根茎を伸ばすため、「ラビッドフット」(ウサギの足)という愛称でも呼ばれる。


下の写真は、寒天培地で組織培養された「ナミガタスジゴケ」。『ADA LAB GINZA』の運営元である株式会社アクアデザインアマノで生産・販売されている「BIO みずくさの森」というシリーズの商品です。



組織培養により雑菌や害虫の心配がない水草や水生苔を提供でき、根の洗浄が楽で、植栽後の根張りも良好なのだそう。


ADAのワークショップは少人数制で、制作中も講師の方がきめ細かなサポートをしていました。植物の知識や植物愛が深く、どんな質問にも真摯に受け答えしてくださるため、テラリウム初心者はもちろんのこと、プロやハイアマチュアの方が新たな知識・技術を習得するのにもよさそうです。



この時の参加者はもともとテラリウム制作経験が豊富な方で、パルダリウムを習得するために参加されたとのこと。化粧砂を多用したテラリウムのメンテナンスのコツや、培養土による成長速度の違いなど、上級者ならではの会話が展開されていました。



1階で販売されていたツール類も、ワークショップで使用されている。陽イオン交換樹脂付属のハンドスプレーは、ガラス容器のカルシウム汚れを抑え、掃除の手間を減らしてくれる必須アイテムだ。


◆クリエイターズマーケットを楽しみつくす!

有名クリエイターの展示販売とワークショップで満足満足……と思ったら大間違い! 『KABOLO Vol.6』の見どころはまだまだ続きます。


KABOLOでは、『Feel The Garden』が開催している講座「クリエイターコース」出身の苔テラリウム作家の作品展示・販売も行われ、作家さんたちが会場で応対してくださいます。前回のKABOLOでお会いした方の新作も並んでいるため、時間の経過と共に変化するトレンドや作家の好み、技術などをうかがえて、とても楽しいひとときを過ごせるのです。


筆者が当日お会いできた作家さんの作品を、ざざざっとご紹介します!


『R GREEN』さん(今回初出展)は、青森県の奥入瀬渓谷に訪れたときの感動がきっかけで苔テラリウムを始めたそう。培養土の団子に地道に苔を挿してつくった「苔丸ちゃん」は、ゆっくり時間を掛けてこんもりと成長していく姿が楽しめる。


『Green Walkway』さん(今回初出展)は、静岡県掛川市からの参戦。東海道新幹線から掛川を通過する際に見える粟ヶ岳の山肌につくられた「茶文字」など、掛川愛を感じるお茶目な作品が印象的。

前回の「KABOLO Vol.5.5」で出会った『mossholic_rikko9』さんの新作は、前回と比較し作品・フィギュアともにスケールアップしている印象。「最近のお気に入り」だという振り向き犬は、犬好きにはたまらないアイテムだろう。


『MOSS THE EDEN』さんも前回に続き出展。最近はレジンではなく化粧砂により水辺の風景を再現するのが「マイブーム」とのこと。右写真のお地蔵さんのフィギュアは、体に苔が張り付いているデザインがお気に入り。


◆まとめ

今回も、盛りだくさんのコンテンツにより、濃厚な一日を過ごせました。


ボタニカル初心者から上級者まで、自分のレベルや興味に合わせて気軽に足を運べるのが「KABOLO」のよさですね。作家さんとの会話や、有名クリエイターの技術や専用ツールを知ることで、筆者自身もよい刺激を与えてもらえました!


出展者およびスタッフの皆様、楽しいイベントをどうもありがとうございました。
それでは、次回の開催もお楽しみに。


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