2018.12.17

兜LIVE!平日夜ごはん会!~鳥徳(とりとく)~を開催しました


こんにちは!

兜LIVE!編集部です。
 
11月27日(火)、「鳥徳」にて「平日夜ごはん会!」を開催しました。

日本橋兜町界隈にあるお店で、参加者が美味しい料理と共に交流を深める「ごはん会」。
兜LIVE!限定のメニューを楽しめたり、店主から耳寄りなお話を聞かせてもらえたりと、いつも好評を博しています。

今回は、ちょうど仕事帰りの時間に集まったこともあり、焼酎のグラスを片手におおいに盛り上がりました。


日本橋兜町界隈で愛される鳥料理。明治創業の老舗「鳥徳」

<創業当時からほとんど変わらない店構え>


第6回目となる「ごはん会」の舞台は「鳥徳」。こちらは初代店主の徳太郎氏が、焼鳥屋として明治の終わりに創業したお店です。

徳太郎氏はもともと富山県で行商人をしていましたが、商売への可能性を求めて上京。親戚の家の離れに住まわせてもらうようになりました。移住してすぐは親戚の身の回りのお世話をしていた徳太郎氏ですが、そのうち七輪を使って焼鳥を売り始めたそうです。今では鳥料理をメインとしたメニューを提供し、日本橋兜町をはじめ地元の人々に親しまれています。


数あるメニューの中で、名物のひとつが「鳥鍋ごはん」です。3代目が考案したこのメニュー、牛鍋が流行っていた頃に牛肉よりも鳥肉にすれば比較的安値で食べてもらえるという発想から生まれました。


現在、4代目がのれんを守るこのお店は、明治から受け継がれる伝統の味が変わらず楽しめる名店です。


お店自慢の料理の数々に舌鼓!

<店内も趣きのあるレトロな雰囲気>



~本日のおしながき~
兜LIVE!限定 鳥鍋特別コース

・鳥ももポン酢
・出し巻き卵焼き
・串焼き2種(モツ焼き・ひな焼き)
・鳥鍋
・鰻丼

 

まず出てきたのは「鳥ももポン酢」と「出し巻き卵焼き」。やさしい風味のポン酢が、鳥もも肉のうま味を引き立てます。出し巻きは、ふわふわで甘さが絶妙!


続いてモツ焼きとひな焼きの「串焼き2種」。 モツ焼きは、鳥の肉・レバー・砂肝・ぼんじりをひとつの串に打った当店オリジナルです。ひな焼きは肉厚でとってもジューシー!


そしてお待ちかねの「鳥鍋」!鳥肉のさまざまな部位が具に使われ、鳥の美味しさを堪能できる逸品です。熱々のお鍋で、一人ずつ提供されました。甘辛いすき焼き風味で、お酒がグイグイ進みます!


締めは「鰻丼」。ふっくらと焼かれた鰻が1枚どーんと乗っていて、とっても贅沢でした!ほぼ満腹状態だった筆者ですが、これは別腹ということでペロリ。


4代目店主鍋島さんのお話

<「茅場町 鳥徳」4代目店主鍋島さん>


美味しい料理を楽しみながら、参加者が思いおもいに歓談している中、店主の鍋島さんが登場。明治に創業した老舗の味を守る、「鳥徳」の4代目です。イベント運営担当者が司会となり、質問タイムが始まりました。


Q.鍋島さんは、生まれも育ちもこの町なのでしょうか?

A.実は、ここじゃないんです。生まれは中野。先々代がそっちに家を建てて、そこで生まれ育ちました。ただ、父親が毎週日本橋の高島屋に連れて行ってくれたんですよ。そこでトミカの車を買ってくれまして、それで車が好きになりました。


Q.その仕事は何年やってらっしゃるのですか。

A.正式に入ったのは21歳からなので、30年。でも、その前から出前などをやっていたので、トータルでは37年くらいです。高校生の時、学校が御茶ノ水にあったんですけど、店が忙しい時は学校に電話がかかってくるんですよ。「出前があるから早く帰ってこい」って!


Q.普段はどれくらい働いていらっしゃるのですか。

A.今は若い子もいるので、朝8時から夜の11時くらい。でも一番忙しかった時、デパートでお弁当を始めた時なんですけど、朝の4時半から夜12時くらいまで働いていましたね。動かないと儲からないですからねぇ。寝るのがもったいないくらい!



Q.お店を通じて見られる「金融界」兜町の風景は何かありますか。

A.黒・茶・青のスーツを着た人が多かったですね。それで11時前になると、パーッと店に来る。せっかちの人が多いみたいで、2、3分で出さないと怒られる。当時は多い時で500人くらい来ていたと思います。注文受けてから作るのでは間に合わないので、見込みで作りました。それはホント大変でした。あとは、相場が上がると高いお弁当がよく出たりしていましたね。


Q.昔の日本橋兜町は、どんな雰囲気だったのでしょうか。

A.長屋がすごい多かったです。裏手の路地もずらっと長屋で、ここの建物も3軒つながっている長屋の一部だった。昔はね、この辺の長屋にラーメン屋とか八百屋とかいっぱいあったんですよ。あと、昭和の初期には、隣でカレー粉を作ってましたね。練炭の下請けもすぐそこでやっていた。


Q.他に何かお店にまつわるエピソードはありますか。

A.昔、ここは4時半開店だったんですが、近くに住むお客さんに「遅い!俺は3時に終わるんだから!」と怒られて。だから「どうしようかなぁ。」と思って、15年くらい前に別の店を始めたことがあります。お客さんたちが早く来てもいいように、4時から始めたんだけど、それでも早い人は3時半くらいに「ガンガンガンッ!」って店の戸をたたくんですよ。



「メニューにあるきじ焼きは、本当にきじの肉?」という質問には、鍋島さんから「醤油で味をつけて焼いたものを『きじ焼き』って言うんですよ」とご返答をいただきました。これには多くの参加者が「へぇ〜!」と初めて知ったご様子。


まとめ

参加者の顔ぶれを見ると、男女問わず幅広い年齢層の方々が集まっていました。日本橋兜町勤務の証券マンや、茅場町に昔から住むお店の常連さんなど、肩書きもさまざま。


先ほどの質問タイムで鍋島さんは「今後、日本橋兜町にどんな街になってほしいですか」との問いに「『多様性』を大切にして、もっと多くの個人店や職人が増えてほしい。そして、そこへ出前に行きたい」と答えていました。


今回のイベントは、まさに鍋島さんが望むとおりの「多様性」を感じる、あたたかい空間だったように思います。


兜LIVE!では、今後も金融関係や兜町にまつわる多くのイベントを開催します。
日本橋兜町にあまりご縁がなくても楽しめるイベントばかりです。少しでも気になった方は、是非足を運んでみてくださいね!


 

~関連情報~

茅場町 鳥徳
【住所】中央区日本橋茅場町2-5-6
【アクセス】日比谷線茅場町駅6番出口 徒歩2分
【電話番号】03-3661-0962
【営業時間】・月~金ランチ…11:00~14:00
      ・月~金ディナー…17:00〜22:00(L.O.21:15)
【定休日】土曜・日曜日・祝日


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