2019.02.26

第9回「日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ」を開催しました。

こんにちは!

兜LIVE!編集部です。


2月16日(土)日本橋兜町・茅場町にあるカフェ・サルバドルにて「日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ」を開催しました。


毎回、参加者の皆さんに大変好評なこのイベント、今回のゲストは成龍酒造の首藤英友さんにお越しいただきました。


今回はどんな日本酒に出会えるでしょうか?

美味しい日本酒の旅に一緒に出かけましょう!


ゲストとしてお越しいただいた、成龍酒造の首藤英友さん♪


◆成龍酒造さんって?

成龍酒造は1877年愛媛県西条市にて創業し、142年の歴史がある蔵元さんです。

御代栄(みよさかえ)と賀儀屋(かぎや)というブランドがあります。

創業当時は今ある賀儀屋ではなく、「後の代まで国が栄えるように」という思いから名付けられた御代栄からスタートしました。


その後、16年前にお食事との相性を考え、極限まで酒本来の主張を抑えながらも米の個性や旨味を引き出す事を考えて醸し熟成をかけた「賀儀屋」が誕生しました。


ちなみに、御代栄は地元(愛媛県西条市)でしか流通していないそうです。


◆「成龍酒造」日本酒造りの理念


愛媛県は昔から酒蔵が多いところで、自社のお酒を造りながら、大手酒造メーカーのOEMをつくるという流れがあったそうです(成龍酒造も同様)。

OEM・・・他社ブランドの製品をつくること。


しかし、阪神淡路大震災を境に状況が変わり、大手酒造メーカーも自社製造位の出荷量となり、成龍酒造も自社で出荷するという流れになったそうです。このころ誕生したのが賀儀屋。


成龍酒造の理念は『愛媛県をぎゅっと詰め込んだ地酒』。

使用しているお米は99%愛媛のお米、地下の天然水、作っている従業員も愛媛県出身。

オール愛媛を掲げています。


◆愛媛県西条市の水

愛媛県の面積は東京の約2倍で人口は東京の10分の1。愛媛県と高知県の間にある石鎚山は小学校の社会科テストに出てくるくらい、愛媛県民にとってシンボルの山です。


西条市は石鎚山に降った雨や雪が瀬戸内海に流れ出る途中の位置にあるため、水がすごく豊かで『うちぬき水』が湧き出るところが至る所にあるそうです。


酒蔵にも10メートル、20メートルの井戸があるそうですが、お酒を造る水も、生活用水もすべてこの井戸から賄っているそうです。


使用している水は弱軟水。お酒の発酵にはミネラルが豊富な硬水がいいと言われていますが、軟水だとゆっくり、ゆっくり、発酵していきます。

そのため、日本酒も柔らかな味わいになるそうです。


◆日本酒造りで大切なこと


成龍酒造は、現在4名でお酒造りを行なっています。

蔵の中は空調設備がないので、12月の寒くなる季節からお酒造りを始め、3月末頃に作り終えるそうです。


使用しているお米は『松山三井』、食べても美味しいお米です。
お酒は蒸米の段階でどういうお酒になるかほぼ決まるそうです。
そのため、大切なことは前処理「お米を洗う」→「蒸す」をきちんとやることだそうです。
成龍酒造のお酒は全て無濾過で行なっています。



◆お楽しみ・利き酒タイム! 

さて、どきどきわくわくのテイスティングタイム♪

テイスティングは下記の3種類。


①伊予賀儀屋 無濾過 純米原酒 月見純米

②伊予賀儀屋 無濾過 純米大吟醸グリーンラベル

③伊予賀儀屋 無濾過 純米 KAGIYA SEVEN


こちらのヒントから当てます。

・しずく媛の優しい旨味が熟成とともににじみ出てくる酒

・穏やかな香りと綺麗な飲み口

・7号酵母の特性を生かした独特な酸と旨味。

では答え合わせ!当たるかな?!




私は①と②を間違えてしまいました...。

純米原酒は初めて頂きましたが、大吟醸に負けないくらい口の中に爽やかな甘みが広がるものなのだと勉強になりました!


見事当たった方には、賀儀屋の益がプレゼントされました。

そして、忘れてはいけません!今回のおつまみはこちら。




首藤さんのお母様自家製奈良漬け、じゃこ天、瀬戸内海珍味、食べるあまざけ。

食べるあまざけは成龍酒造の店頭で販売されているものだそうです。


その後、蔵元おすすめ3種のお酒も頂きました。

①伊予賀儀屋 無濾過 純米「初仕込 一番搾りー壱ー」

②伊予賀儀屋 無濾過 純米吟醸 火入

③伊予賀儀屋 無濾過 純米吟醸 生原酒


どれも美味しく頂きましたが、私が気に入ったのは③伊予賀儀屋 無濾過 純米吟醸 生原酒。

あま~くて、ゆっくり口の中で味わいがとろける感じがしました。

ぜひ購入してまた飲もうと思います(笑)




◆まとめ

首藤さんのお話を聞いていて、『愛媛県愛』をひしひしと感じました。

愛媛県のゆるやかな空気、澄んだ青い空、輝く木々、流々と流れる水。

愛媛県の要素がぎゅっと詰まった、成龍酒造の日本酒。

お話の中で、軟水ではゆっくり、ゆっくり発酵し、

やわらかな味わいになるとおっしゃっていました。


お酒と人間は似ているのかな・・・と少し感じました。

成龍酒造の日本酒を頂いて、柔らかで、まろやかな味わいに、心を解きほぐされました。

本日も、ごちそうさまでした!





成龍酒造


CAFE SALVADOR BUSINESS SALON(カフェ・サルバドル)


******************


▼兜LIVE!(かぶとらいぶ)
人と歴史と未来をつなぐ応援プロジェクト
兜LIVE!では、たくさんの方が兜町・茅場町に親しみを持っていただけるような楽しく勉強になるイベントを企画・実施していきます。Facebookやinstagramをフォローして最新情報をチェックしてくださいね。
Facebook
Instagram



×

兜LIVE!について

運営

一般社団法人日本橋兜らいぶ推進協議会

代表者

藤枝昭裕

住所

〒103-0026
東京都中央区日本橋兜町1-10
[map]

連絡先

support@kabuto-live.com