2023.07.11

【企業に聞く〜後編〜】創業100周年を迎えたエスビー食品。日本橋兜町と『LIVING GREEN FES』参加にかける想いとは?

エスビー食品株式会社(以下、エスビー食品)は、2023年に創業100周年を迎えました。1949年から70年以上にわたって日本橋兜町に本社を構える同社は、今年7月に兜町・茅場町エリアで開催される『LIVING GREEN FES』にも参加しています。そこで今回、エスビー食品 広報・IR室マネージャーの浜元美和さんを取材。100周年にまつわるさまざまな取り組みの内容や日本橋兜町・茅場町エリアへの想い、『LIVING GREEN FES』に参加する理由などを、たっぷりと語っていただきました。本稿は全2回にわたる記事の後編です。


*前編はこちら



◆本社を構えて70年以上。日本橋兜町とともに成長してきたエスビー食品

—―エスビー食品は1949年に日本橋兜町に本社を構えて以来、この土地で事業を続けてきました。貴社として、この街に対する思い入れや印象深いエピソードなどは何かありますか?


本社を兜町に移転させた頃の写真や資料を見ていると、弊社はこの街の発展と共に大きくなってきた会社であると実感します。当時、このあたりには高層ビルなどはなく、弊社も2階建ての小さな社屋だったのですね。



※1949年当時の本社お写真


そのような小さなオフィスから始まった会社が、現在ではこの土地に本社ビルを構え、近くには八丁堀ハーブテラスもある上に、全国各地にも事業拠点を置くまでに成長することができました。日本橋兜町や茅場町も、今では高層ビルが立ち並び、多くの企業が集まる一大ビジネス街へと発展しています。このような街並みの変化を知るにつけ、街とともに歩んできた約70年は本当に大切な時間だなと感じます。


——今回の取材は八丁堀ハーブテラスで行っていますが、ここはどのような場所なのでしょうか。


八丁堀ハーブテラスは、一事業所であると同時に、スパイスとハーブに関する情報発信を行う拠点として機能しているオフィスです。以前はこの場所にお客様をお招きし、対面でのセミナーなどを行っていました。しかし、現在はオンラインでの情報発信ツールが進化したことから、8階に専用スタジオを設けて公式YouTubeチャンネルの動画の撮影や生配信などを行っています。


——八丁堀ハーブテラスは情報発信の拠点なのですね。公式YouTubeでは、どのような動画コンテンツを配信しているのですか?


「S&B SPICE&HERB TV」と称したYouTubeチャンネルでは、ライブ配信型の料理教室やカレーに関するトーク番組、SDGsや食育、健康について楽しみながら学べる番組など、弊社ならではのスパイスとハーブに関するコンテンツを発信しています。コンテンツは原則金曜日に公開。スパイスとハーブに詳しい方から初心者の方まで、さまざまな方に楽しんでいただけるような動画を配信できるよう、意識して制作しています。


S&B SPICE&HERB TV【エスビー食品公式 バラエティチャンネル】


※スタジオのお写真(エスビー食品様より提供)


◆7月の『LIVING GREEN FES』では、エスビー食品のハーブを使ったコラボメニューを味わえる

——今回、7月1日から30日にかけて、兜町・茅場町エリアで開催する『LIVING GREEN FES』に参加されますよね。改めて、イベントへの参加を決めた理由を教えてください。


大きなきっかけは、平和不動産の地域共創部様に声をかけていただいたことでした。


弊社は100周年を迎えるにあたり、日本橋兜町エリアに対してできる活動や地域の方とのコミュニケーションのあり方について考えていたのですね。ちょうどそのタイミングで平和不動産の地域共創部様とご縁があり、さまざまなお話をする中で『LIVING GREEN FES』のことを知りました。


緑や自然を生活の中に上手く取り入れ、心地よいライフスタイルを築くためのイベントというコンセプトは、スパイスとハーブを扱う弊社の新たなコーポレートメッセージ「そこに、スパイス&ハーブ」に込めた想いとも合致していました。そのため、ぜひ協力したいと、今回のイベントに参加することを決めたのです。




——貴社として地域活動に力を入れたタイミングで、『LIVING GREEN FES』との出会いがあったのですね。


そうなんです。正直に言うと、弊社はこれまで、本社近隣における地域活動にあまり参加できていませんでした。時代の流れやコロナ禍の発生とともに、地域との関係性が次第に薄れてしまっていたことに、私たちも問題意識を持っていたのです。兜町はオフィス街ですが、それでもやはり地域との関係を希薄化させるのではなく、近隣の住民や企業の方とのつながりがあったほうが良いと私たちは考えています。


だからこそ、今回のイベントには、近隣の方々に「これからもよろしくお願いします」とご挨拶する気持ちも込めて参加させていただきました。日本橋兜町での取り組みを皮切りに、今後は弊社の事業所や研究施設がある全国各地の土地で、地域との関係を強化する取り組みを広げていければと思っています。


——『LIVING GREEN FES』では、具体的にどのような取り組みを行うのですか?


弊社はイベントの開催期間中、兜町・茅場町エリアの飲食店13店舗にバジルやパクチーなどのフレッシュハーブを提供します。その商品を使って、各店舗がオリジナルのコラボメニューを開発してくださいました。お客様には弊社のフレッシュハーブを使った料理やドリンクを楽しんでいただきながら、ハーブの魅力を感じていただく機会になればと考えています。


*コラボメニュー


CAFE SALVADOR BUSINESS SALON グリーンカレー


KNAG  バジルのケークサレ



REWILD OUTDOOR TOKYO レモンスカッシュ



——コラボメニューの開発では、貴社から各店舗に対して何かアドバイスを行ったのでしょうか。


いえ、今回は特にアドバイスや監修などは行っていません。各飲食店のみなさまに、弊社のハーブ関連商品をドリンクのトッピングやパスタソース、サラダ、カレー、ハンバーグなどに使っていただいています。私たちもどのような味わいのメニューが提供されるのか、とても楽しみにしています。


——今後、日本橋兜町・茅場町の街はどうなっていくと思いますか?

この街では今後、人や企業のつながりと共創がさらに増えていくのではないでしょうか。コロナ禍を経て、オフィスの使い方が変わったこともあり、最近では近隣のビルから事務所を移転する企業も出てきました。しかし、それは別に悲しむことではなく、この街にはアフターコロナで人が随分と戻りつつありますから、空きの出たオフィスを活用して「人が集う場」をつくることもできるのではないかと思っています。


改装後の坂本町公園は今、お昼休みに横になって休憩している人がいたり、朝にベンチでコーヒーを飲みながら一服している人がいたりと、多くの人の憩いの場となっていますよね。この街には人と人をつなぐ力が秘められているように思います。この先、人や企業とのつながりが増え、新しい変化が生まれたら素敵ですね。


——どうもありがとうございました。


■LIVING GREEN FES VOL.2

2023年7月1日(土)〜7月30日(日)の期間限定で開催中

詳細はこちら



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