2023.01.16

KABUTO ONE「THE HEART」にて迫力のライブ中継!日本取引所グループ「2022年大納会」レポート

こんにちは。

兜LIVE!編集部です。


2022年12月30日(金)、日本取引所グループの年末恒例行事である「2022年大納会」が開催されました。今回は東証アローズ内で行われたセレモニーの様子がライブ配信され、KABUTO ONEの1階アトリウム「THE HEART」でも中継されました。ゲストとして脚本家・演出家の三谷幸喜さんがスピーチされるとあって、仕事を納め束の間の休息に入ったオフィスビルに沢山の方々が集まりました。


◆KABUTO ONEの玄関口「THE HEART」

中継会場となった「KABUTO ONE」は、カンファレンスも可能な500人規模のホール、中小複数の会議室、多数の書籍を並べた「Book Lounge Kable」などのバラエティに富んだ低階層部分とオフィスフロアに分かれる複合施設です。



そのシンボルとも言えるのが、開放的なアトリウム構造の1階エントランス「THE HEART」に設置された、世界最大規模のキューブ型LEDディスプレイ(幅6m、高さ5.5m、奥行き3m)。普段は、このディスプレイに日本経済の複雑な動静が、心臓から身体中を巡る血流のようにリアルタイムに表示されています。



大型ビジョンに映し出された大納会の中継映像は迫力があり、アトリウムの高い天井に音声も反響していて、実際にセレモニーに参加しているような臨場感が味わえました。



東京メトロ東西線「茅場町駅」の中野方面改札を出て目の前、11番出口のエスカレーターを上がると、そのまま「THE HEART」に出ることができます。長らく工事中となっていた直通出口がついに開通し、さらにアクセスが良くなったのも最近のKABUTO ONEの大きなトピックスです。


◆東京証券取引所2022年「大納会」


日本の証券取引所では、一年の最終取引日(通常12月30日)に「大納会(だいのうかい)」という年納めの催事を行います。その年に活躍した著名人によるスピーチを始め、記念の鐘を打つセレモニーもあり、会場にいる全員で「手締め」を行い、その年を締めくくります。2022年は、脚本家・演出家の三谷幸喜さん、内閣総理大臣の岸田文雄さんがいらっしゃいました。


◆業務のクローズとともに大納会がスタート

時刻が15:30をまわると2022年全ての業務がクローズし大納会がスタート!日本取引所グループ・取締役兼代表執行役グループCEOの清田瞭さんによるご挨拶で開会となりました。



「本日はお忙しい中、私どもの大納会にご出席いただき、誠にありがとうございました。日本経済におきましては、2022年はバブル後初めて更新した2021年からの流れで、明るい年明けから一年のスタートを切りました。


しかしながら、2月のロシアのウクライナ侵攻を転機に、エネルギー資源の高騰から世界的なインフレに火が付き、欧米を始めとした世界各国の中央銀行は大幅かつ急ピッチな金利引き上げを行いました。ロシアのウクライナ侵攻の直後に株価が大幅に下落したものの、その後は堅調な企業業績が株価を支え、年間を通してみると比較的落ち着いた相場展開になっていたと思います。


日本取引所グループは、年明けに東京証券取引所と旧大阪証券取引所が統合してちょうど10年の節目を迎えます。本日お越しくださった岸田総理、三谷さんとともに本年1年を締め括り、次の10年に向けて日本市場の魅力と存在感をいっそう高めて参りたいと思っています」


◆内閣総理大臣・岸田文雄さんご挨拶

次に、内閣総理大臣・岸田文雄さんが登壇され、ご挨拶に続いて、2023年度の政策目標などが語られました。



「岸田政権が掲げる新しい資本主義は、様々な社会課題を成長のエンジンに転換し、官民連携して力強い成長を実現することで、持続可能で包摂的な経済・社会を創り上げていくための包括的な政策パッケージです。中でも、スタートアップ育成計画と資産所得倍増プランは重要な柱であり、その実行には、資本市場そして市場に関わる皆様の力が欠かせないと思っています。


日本経済の持続的成長、日本が直面する様々な社会課題の解決を担う主役は、スタートアップであると考えております。2023年は、その育成に一段と力を入れていきたいと思います。スタートアップにとって、東証は、上場により成長資金を広く集め、市場の中で更に成長する機会を提供してくれる重要な場であると考えます」



「日本からユニコーン企業(次世代スタートアップ企業)が次々と輩出されていくよう、新規上場プロセスや上場審査のあり方を見直すなど、政府とともに市場改革を進めていただきたいと期待をしております。新しい年が日本経済、そして国民の皆様にとって良い年となるよう、官民一体となって全力で政策課題に取り組んで参ります」


◆2022年のスペシャルゲスト三谷幸喜さんご挨拶

岸田総理が拍手で送られ、もう一人のゲスト三谷幸喜さんが登壇。日本を代表する脚本家・演出家の三谷幸喜さんは、1980年代後半から深夜枠のドラマなどで注目され、1990年代以降、脚本を手掛けたドラマが次々と大ヒットを記録。現在に至るまで、脚本家・演出家として数多くの舞台やドラマなどで活躍されており、2022年にはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を担当されたことで話題を呼びました。



「脚本家の三谷幸喜です。本日はお招きいただき誠にありがとうございました。私事ではありますが、2022年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を書かせていただきました。鎌倉時代は先が読めないという、現代とすごく近いものがあると感じています。私達も一寸先は闇という世の中を、しっかりと進んでいかなければならないなと思っております。"三歩進んで二歩下がる"という言葉にもあるように、着実に一歩ずつ前へ向かって歩いていきましょう。


2023年の干支は卯です。ウサギというのは非常に危機管理能力が高く、夜寝る時も目を開けて寝ていると言われています。私たちもしっかりと目を開けて、少しずつ前向きに新しい未来へ向かって歩んでいきましょう。そこにはきっと、新しい景色が広がっていると思います。本日はありがとうございました」


◆「五穀豊穣」を願う鐘の音

お二人のスピーチが終わると、2023年の日本経済の発展を願って打鐘が行われました。この鐘は主に「上場セレモニー」において使用されるもので、東京証券取引所に上場する企業が取引を開始する初日に上場認証式が行なわれた後、東証アローズ内にある鐘を打ちます。その際、鐘は5回打たれますが、5回という回数の理由は「五穀豊穣」に由来しており、企業の発展や繁栄への願いが込められています。



大納会においてもこの鐘が使われます。今回は岸田総理が3回、三谷さんが2回打鐘することとなりました。


厳かな鐘の音が東証アローズ内だけでなく、中継地の「THE HEART」内にも響き渡ります。なんだか除夜の鐘のような、一年の締め括りに相応しい音色に感じました。



最後は会場全員で「手締め」が行われました。KABUTO ONEでも同様に手締めがなされ、暖かく和やかな雰囲気の中、式典が終了しました。


◆終わりに


長引くコロナ禍に加え、ロシア・ウクライナ問題や物価高、記録的な円安など不安定な情勢が続く2022年でした。先の見えない中、それでも一年の納めをきっちり行うことで、気持ちも引き締められ、新年を迎えられるのではないかと思います。


「THE HEART」の大きな画面の前で、沢山の方々と時間を共有していると、不思議とそのような一体感が高まるのを感じました。


皆様にとっても2023年が良い年になりますように!


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