2018.12.28

ジャズアーティスト宮嶋みぎわさんの取材に行ってまいりました!


みなさん、こんにちは!

兜LIVE!編集部です。

 

今回は11月2日(金)の『Tokyo Financial Street 074』にお越しいただいた、ニューヨーク在住のジャズアーティスト宮嶋みぎわさんの取材に行ってまいりました。


 

ジャズピアニスト・作曲家・プロデューサー。大学卒業後会社員として働くが、30歳で音楽家に転身、独学でプロの道へ。2012年にニューヨークに移住し、現在は日米双方で幅広く活躍中。

 

◆『Tokyo Financial Street 』とは。

東京都が掲げる「国際金融都市・東京の実現」に向けて、その週のマーケット動向や、マーケット関係者をゲストに『国際金融都市・東京の実現』の話題を取り上げている番組。

配信日:毎週金曜日17時30分~18時(https://kabuto-live.com/stockvoice_tv)


 

\こんなことをお聞きしました!/
◆ 金融・経済の街という側面を持つ兜町とニューヨークについて
◆ ニューヨークでアートが盛んな理由

◆ 兜町がアートを切り口に街を盛り上げていくにはどうしたらいいか

 

 ◆金融・経済の街という側面を持つ兜町とニューヨークについて

兜LIVE!編集部(以下、兜):宮嶋さん、こんにちは! 本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございます。宮嶋さんは普段ニューヨークに在住ということですが、本日同じ金融・経済の街・兜町に来てみて感じたニューヨークとの違いはありますか?

 

宮嶋さん:ニューヨークには「ファイナンシャル・ディストリクト」と呼ばれる金融の中心になっている地区があるのですが、兜町はそこの雰囲気に似ています。その中で違いをあげるとすれば、ニューヨークでは金融街の中にも観光スポットがあったり、アートが溢れていたりすることでしょうか。

 

兜:ニューヨークの金融街にアートですか。兜町にはアートのイメージはないですね。

 

宮嶋さん:兜町だと仕事でこの街に来ている人がほとんどのような気がします。その点「ファイナンシャル・ディストリクト」では、仕事で来ている人だけではなく、観光客や一般市民もいろんな人たちが街を行き来している印象です。それはさまざまな層の人たちが混ざるように、ニューヨーク市が意図的に都市計画を行っているからだと思います。多民族社会のアメリカでは線引きして分けてしまうと、争いが起きやすくなって危険なので。

 

◆ ニューヨークでアートが盛んな理由

兜:ニューヨークではアートが街中に溢れ、アートが文化として市民の中に根付いているわけですね。ニューヨークでそれだけアートが盛んなのはなぜなのでしょうか?

 

宮嶋さん:ニューヨークではアーティストを支援するシステムが整っているからではないでしょうか。私のようにアメリカ人でなくても、ニューヨークに住んでいるというだけで活動資金をサポートしてくれるNPO法人が無数にあります。NPO法人に寄付するとその分の税金が優遇されるので、市民も積極的に寄付を行うのです。そうすることでアートがさらに盛んになり、街中にアート作品が出現したり、無料のアートイベントが開催されたりします。

 

兜:私も以前ニューヨークを訪れたことがあるのですが、確かに街中にアート作品がいくつもありましたね。

 

宮嶋さん:街にアートが溢れて活発になることで、ニューヨーク市民はさらに街を好きになり、自分がこの街に住んでいることに誇りを持つようになるのだと感じています。行政と民間が協力してうまく機能することで、市民が身近にアートを感じることができ、街を好きになるという好循環を生み出しています。一方、日本では日本人にすらそのようなサポート制度がほとんどないのが残念ですね。



◆兜町がアートを切り口に街を盛り上げていくにはどうしたらいいか

兜:ニューヨークでは行政と民間が協力してアーティストを保護する仕組みが整っているわけですね。それでは兜町がこれからアートを切り口にして街を盛り上げていくにはどのようにすればいいと思われますか?

 

宮嶋さん:兜町でもニューヨークと同じようなことができると思います。でもそのためには、まずは日本人の考え方を変化させて、もっと柔軟になる必要があるのではないのでしょうか。アートが街に出現することで、騒音が発生し、通行の邪魔になることも考えられます。アートのような遊びの要素が、自分が仕事をしているエリアに入って来ることを許容できるかどうかが重要です。しかし、そういった遊びの部分があるほうが、ビジネスもうまくいくのではないでしょうか。街全体として遊びを持つというところに寛容になることができれば、日本はもっとよくなるはずです。それを金融の街という堅いイメージのある兜町から始めていくことができたら、とてもかっこいいと思います。

 

兜:兜町の再開発プロジェクトとして、2020年の完成を目標に新しく高層ビルが建設されているので、その場所でアートを絡めて何かできないか考えてみようと思います。

 

 ◆まとめ

 今回は今までのゲストとは打って変わって、ジャズアーティストの宮嶋みぎわさんにインタビューを行いました。ニューヨークのお話を伺う中で、アートを切り口にした兜町発展のヒントを得られたのではないでしょうか。兜町が再開発によってアートが溢れる街になっていくのか、これからの変化が楽しみです。

 

◆Tokyo Financial Street 074(宮嶋さんご出演)

◆https://miggymigiwa.net/

 

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