2025.07.26

日本橋日枝神社の「夏越の大祓」に参加してきました!

こんにちは!兜LIVE!編集部です。
2025年6月30日に日本橋兜町・茅場町にある、山王御旅所・日本橋日枝(ひえ)神社でおこなわれた「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」に参加してきました。
今回はその様子をお届けします!



◆夏越の大祓とは?

そもそも「大祓」とは何?という人も多いかもしれません。
大祓とは人が知らず知らずのうちに犯した罪や過ち、心身の穢(けが)れを祓い清めるもの。罪や穢れを人形(人をかたどった紙)に移して「大祓詞(おおはらえのことば)」を唱え、新たな気持ちで過ごすことができるように祈る神事です。大祓には、夏越の大祓(6月30日)と年越の大祓(12月31日)があります。今回の夏越の大祓は、夏の暑さで体調を崩さずに乗り越えられるようにという願いも込められています。



そして、大祓のメインイベントとなるのは「茅の輪くぐり」。神社の参道に設置された、茅(ちがや)や藁などで作られた大きな輪をくぐる神道の儀式です。
茅の輪くぐりの起源は非常に古く、日本神話の神様である"スサノオノミコト"が、南海を旅している途中で宿を求めたところ、貧しいながらももてなしてくれた人に、そのお礼として「茅で輪をつくり、腰につけていれば疫病にかからないですむ」と教え、後年に疫病が流行したときにその教えを守って難を逃れたことから始まったとされています。
かつてはスサノオノミコトの言いつけどおり茅の輪を腰につけるというものでしたが、江戸時代初期にかけて、大きな茅の輪をくぐる形式になったのだそう。


◆夏越しの大祓 当日の様子をレポート!

まずは神職による「大祓詞」の奏上です。大祓詞は前半で人々が犯してしまう罪の種類、そしてそれを祓う方法が、後半では祓いによって罪穢れがどのように消滅するか述べられています。


参加者にも大祓詞を印刷した紙が配られ、みんなで一緒に読みます。これは、大祓詞は口に出して唱えることで、言霊の力で心と体を清め、災いを祓ってくれるとされているためです。



大祓詞奏上の後は、「切麻(きりぬさ)」と呼ばれる半紙と麻を細かく切った紙吹雪のようなものを自分の体にかけ、「人形(ひとがた)」と呼ばれる人の形に切られた紙の頭、肩、背中、足など身体全体に触れます。



これにより、知らないうちに犯してしまった罪や穢れを人形に移すことができます。


その後は神職が榊(さかき)を振り、氏子である町の人々や企業の人々のお祓いをしていきます。


茅の輪の前にある木箱に人形を入れ、いよいよ茅の輪くぐりが始まります。



茅の輪は全部で3回くぐります。1回目は左回り、2回目は右回り、3回目は左回りです。神職に続いて参加者も一列になって茅の輪をくぐっていく姿は圧巻。



茅の輪をくぐり終えたら、拝殿にお参りをします。



お清めのお酒をいただきます。ほんの少しなので口をつける程度でOK。最後に御札を授与されて終了です。



◆まとめ

夏越しの大祓が行われたのは6月30日の暑い日でした。それにもかかわらず、多くの人が集まり、地元の方々だけではなく、スーツの方も多く見られました。
この暑い夏を乗り切り、罪穢れを祓って心新たに下半期を過ごせる気がします!

日本橋日枝神社でもうひとつ注目なのは狛犬。日本橋日枝神社には、とてもめずらしい天を仰ぐ上向きの狛犬もいます。体を撫でると運気上昇を期待できるということで人気を博しています。ぜひ併せてチェックしたいポイントです。


次の大祓は年末仕事納めの日に予定しています。一年の穢れを祓うために、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


▪️日本橋日枝神社
住所:〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1丁目6番16号
アクセス:茅場町駅(出口9・10)徒歩1分、日本橋駅(出口D2)徒歩5分

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