2025.10.16

【Edible KAYABAEN】「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」に参加しました!

こんにちは。

兜LIVE編集部です。


10月に入り兜町・茅場町周辺は秋のイベントシーズンを迎えています。その先がけとして、10月5日に「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」が開催されました。
竹を使ったライトを制作するワークショップで、出来上がった竹あかりはイベントでディスプレイされたのち、制作されたご本人の手に渡ります。
自分の作品がイベントを彩るアイテムになることもあって、ワークショップは大盛況。
今回は、10月5日に開催された「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」の模様をレポートします!



◆「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」とは

10月5日日曜日、「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」が開催されました。


場所は、茅場町の日本証券会館の屋上にある「Edible KAYABAEN」。都会にいながら農園体験ができ、茅場町周辺でお仕事をされている方向けの憩いの場としても人気のあるスポットです。



この日は、10月10日にEdible KAYABAENで開催される「カクテルナイトマルシェ」を彩るあかりをつくります。

そのあかりは「竹」で制作され、「竹あかり」と言われています。「竹あかり」とは、竹に穴をあけ、中に電球などを入れた照明のこと。


竹は、成長スピードが非常に早く、管理が必要な植物。ですが、管理が追いつかない竹林が多く、里山や他の植物を脅かす存在として近年問題視されています。
「竹害」として問題視されている竹ですが、「竹あかり」として活用することで、美しく生まれ変わり、環境問題にも一役買っています。



「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」は、環境や社会問題にもリンクしたワークショップとなっています。


◆芝生の広場でワークショップスタート!



今回は90分一コマのワークショップが1日で合計3回あり、私は午前の部、10時からの回に参加しました。
この時間帯は、親子やファミリーでの参加が中心。5組約15名の方が参加。午後の部は、大人のグループが多いとのことでした。



10時に芝生のある広場に集合します。「Edible KAYABAEN」の土屋さんのあいさつでワークショップがスタート。今回講師を務めるのは、「CHIKAKEN東京」の秋葉千枝子さんと城島めぐみさん。(以下、秋葉さん、城島さん)



「CHIKAKEN」は、竹林問題を地域の資源に活用しようと、熊本県で2007年に設立。以後、熊本県を拠点に全国・海外で活動し、明治神宮百年祭、伊勢志摩サミットなどで作品を提供してきました。また、「東日本大震災慰霊」などの復興支援にも多く携わっています。
秋葉さんと城島さんは、共に復興支援で「CHIKAKEN」の活動を知り、サポートするようになったとのこと。おふたりのあいさつが終わり、いよいよワークショップのスタートです!


◆それぞれの個性が光る!竹とデザイン選び


竹あかりをつくるにあたり、まずは竹を選びます。ずらっと並んだ立派な竹は、「CHIKAKEN」の拠点でもある熊本県のもの。
中はきれいな空洞になっていますが、持ってみると思っているよりもずっしりとしていて、重たいです。竹林に植えられていた時、さぞや大きくて立派な竹だったのだろうなと想像できます。



どの竹にするかを決めたら、デザインを選びます。デザインに困らないよう、印刷されたたくさんのデザインシートが用意されていました。
さまざまなデザイン画のなかから2~3枚、すきなものを選びます。小さなものと大きなものを組み合わせたり、大きなものをひとつにしてみたりなど、個性が出るところです。



子どもたちがハート型や星型の型紙を竹の上に載せつつ、光の広がりを想像しながら、デザインを選んでいきます。デザインを決める過程から、ひとりひとりの感性が表れていて、見ているこちらまでワクワクしてきます。



デザインを決めると、選んだデザインシートを透明なテープで竹に貼り付けていきます。デザインシートには、あらかじめ番号が振ってあります。デザインシートの番号とドリルの刃のサイズが一致しているので、番号に合わせてドリルを当てていきます。



番号が振ってあるので、迷わずに作業が進められるよう配慮されている点もうれしいですね。
デザインシートの貼り付けが終わると、親御さんのサポートを受けつつ、子どもたちが竹にドリルを当てていきます。


◆「Edible KAYABAEN」に響くドリルの音


この日の気温は10月なのに27度となかなかの暑さ。予報では曇りでしたが、太陽が燦々と照り付けるお天気。
テントの下での作業でしたが、全員汗だくで竹にドリルを当てています。



小学生が持つにはドリルは結構な重さ。疲れてきて、お母さんが交代して作業をしている組もありました。
黙々と作業する子、お父さんに手を添えてもらって作業をする子、お母さんと相談しながら楽しそうに作業をする子など、さまざま。



作業を進めていくと、ドリルの刃が途中で動かなくなったり抜けなくなったりする組がちらほらと出てきました。そんな時は、すかさず講師の秋葉さんと城島さんがサポートに入ります。



ドリルを使う際の注意点をお話ししながら、丁寧にドリルを抜いていきます。ドリルをうまく使うコツは、竹に対してまっすぐに直角に当てること。穴に対してドリルを斜めにあててしまうと、竹本体にドリルが詰まってしまうそうです。




わかっていてもドリルにも重さがあるので、慣れない作業に疲れてくるとまっすぐに当てているつもりでも少し揺らぎがでてしまい、なかなか思うようにいかない場面も。参加者のみなさんは、アドバイスに熱心に耳を傾け、ドリルを直角にあてるよう気を付けていました。



照り付ける太陽で気温はグングン上昇していきます。熱中症対策も兼ねて、「Edible KAYABAEN」の土屋さんが園内にあるハーブをさっと摘んで作ってくださったハーブウォーターが振る舞われました。このハーブウォーターがさわやかでおいしい!休憩がてらハーブウォーターを飲みながらさらに作業を進めていきます。




ドリルの「ウィーン」という音があちこちから響き、話し声と笑い声が混ざり合って会場全体が活気に包まれていました。親子で一緒に何かを作り上げる、その空気感に自然と笑顔が広がります。



◆大人も子どもも夢中!無心になって作る


ワークショップがスタートして、45分をすぎたころ、早い組は穴あけを完了し、ライトを入れてチェックしていました。ひとつの竹であっても、デザインによってあかりの印象が変わります。

「穴はたくさんあければいいというわけではなくて、間があるとライトアップしたときによりきれいになります。わびとさびですよね」と講師の秋葉さんは参加者の方にお話しされていました。




早く作業を早く終えた方は、そのまま完成とする方もいらっしゃいました。その一方で、もう少しデザインを追加したいという子もいて、穴開け作業が終わったあと、追加のデザインを選んでいました。デザイン画を選んでいる姿は、本当に楽しそうでした。




11時すぎには、参加者のほとんどの方の穴あけ作業が終わり、完成した作品を持って写真撮影をしていました。
竹あかりの制作は、お子さんの新たな才能の発掘にもなったようです。普段はやらない作業を通じて、我が子の思いもよらなかった一面を知ったとお話する親御さんがいらっしゃいました。



また、途中からお子さんと変わって作業したお母さんは、青空の下、ひたすら竹にドリルを当てる作業に久々に無になれたと笑顔でお話しされていました。
小さなお子さんは、ドリルが重いこともあって疲れてしまう場面もありましたが、親御さんや講師のおふたりのサポートもあり、全員投げ出すことなく最後まで作業をしていました。




竹にドリルをあてるという非日常的な作業は、久々に無心になれたとお話される方が多かったです。
大人も子どももみな笑顔で作業を終え、11時30分、竹あかりを制作するワークショップは終了しました。


◆まとめ


2025年10月5日日曜日。日本証券会館の屋上、「Edible KAYABAEN」で3回にわたり開催された「みんなで作ろう、みんなで灯そう~竹あかりワークショップ」は盛況のうちに幕を閉じました。

午前の部はファミリーで参加される方が多く、親子で楽しそうにいっしょに作業をしている姿が印象的でした。


参加していた子どもたちは、慣れないドリルを使うパートでもみな最後まで作業をしていました。大人も子どもも無心になれる作業だったと言えるでしょう。



完成した竹あかりは、10月10日に「Edible KAYABAEN」で開催される「カクテルナイトマルシェ」で展示され、その後制作された方に渡されます。
竹林は手入れをしないと、さまざまな問題を引き起こします。その一方で、芸術的で美しい姿に変えることもできます。

今回のワークショップで、「竹害」をより身近に感じられるようになっていけばいいなと思いました。



今後「Edible KAYABAEN」で竹あかりを制作するワークショップが開催されるかは未定ですが、次の回があれば、ぜひ参加してみてください。
竹あかりを作ることで、新しい可能性と出会えるかもしれません。次回の開催に期待します!



取材場所:Edible KAYABAEN
住所: 東京都中央区日本橋茅場町1丁目5−8 東京証券会館 屋上
アクセス:東京メトロ・東西線・日比谷線「茅場町」駅徒歩約1分
東京メトロ銀座線・東西線、都営地下鉄浅草線「日本橋」駅徒歩約4分



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