2026.01.13

2025年日本取引所グループ「大納会」に行ってきました

こんにちは。
兜LIVE!編集部です。


年末の風物詩、日本取引所グループの恒例行事「大納会」。今回は、証券取引所内にある「東証アローズ」で行われたセレモニーに参加してきました。今年は高市早苗内閣総理大臣、そしてワールドカップ日本代表の森保一監督という豪華なゲストも登場しました。

今回は当日のレポートをお届けします!


◆東京証券取引所の「大納会」とは?

(撮影:兜LIVE!)


大納会とは、証券取引所における年内最後の取引日に行われる、年末の恒例行事です。この日をもって、その年の株式市場の取引がすべて終了します。通常は12月30日が該当し、土日と重なる場合は直前の営業日が大納会となります。


かつては午前中のみ取引が行われる「半日取引」でしたが、現在は通常の取引日と同じく、朝から夕方まで取引が行われています。市場関係者にとっては、その年の相場を振り返り、新年に向けた節目となる日でもあります。


◆日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO 山道裕己氏の挨拶からスタート

(撮影:兜LIVE!)


2025年のすべての取引が終了したのち、大納会が始まりました。
開会のアナウンスに続き、最初に登壇したのは、日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEOの山道裕己氏です。


(撮影:兜LIVE!)


山道氏は、2025年の株式市場について、今年一年が「記録にも記憶にも残る一年」であったと振り返りました。
年初はTOPIXが2,756ポイント、日経平均株価が3万9,307円からスタートし、4月にはトランプ関税の影響を受けて下落する場面もあったものの、夏以降は上昇基調に転じたと説明。高市政権への期待も追い風となり、10月27日には日経平均株価が5万円の大台を突破、12月30日には日経平均で5万339円、TOPIXで3408ポイントと、飛躍的な上昇を見せた一年であったと統括しました。


(撮影:兜LIVE!)


この相場上昇の要因のひとつとして、約30年間日本が苦しめられたデフレ経済からの脱却を挙げ、「企業も個人も成長に向けた投資が必要な環境になりました」と語り、企業の成長投資が進んだこと、個人においても新NISAを通じて貯蓄から投資の流れが着実に得られたことなどを例に挙げました。


2025年はガバナンスコードが制定されてからちょうど10年が経った年であることにも触れ、「ガバナンス改革の取り組みは、依然として道半ばであり、来年以降も引き続き成長投資につながる上場企業の質の向上に焦点を当て、取り組みを進めてまいりたいと思います」「資産運用立国に向けての施策をさらに推進するために、社会や投資家のニーズに答える市場機能の発揮に向けて取り組んでまいります」と2026年に向けた展望を示し、日本市場のさらなる魅力向上に向けて取り組んでいく姿勢を強調しました。


◆高市早苗内閣総理大臣「サムライブルーとかけまして…」

続いて登壇したのは、内閣総理大臣の高市早苗氏です。


(撮影:兜LIVE!)


冒頭、高市総理は、サッカー日本代表監督の森保 一氏とともに大納会の場に立てたことへの喜びを述べ、来年のワールドカップ開催年に向けて期待を寄せました。


今年一年を振り返り、高市内閣が掲げる経済運営の基本姿勢として「責任ある積極財政」に言及。「戦略的な財政出動を行うことで事業収益が改善し、勤労者の所得の増加につながる結果、消費マインドも改善しさらに事業収益が向上するという好循環を生み出す強い経済の構築を目指しております」と説明しました。


また、内閣発足後に設置した日本成長戦略本部を軸に、17の戦略分野について来年夏までに官民投資ロードマップを策定する方針を示すとともに、成長戦略を加速させるためには金融の力が不可欠だと強調。資産運用立国に向けた「貯蓄から投資へ」の流れをさらに推進していく考えを示しました。


今年の株式市場については、年央までの厳しい環境を乗り越え、後半に日経平均株価が史上初めて5万円台を突破した点に触れ、「これは日本の底力を信じて、絶対に諦めない決意を持って果敢に働いてこられた日本の皆様の成果であり、私自身が総裁選挙より貫いてきた姿勢と重なり合うもの」と評価。強い経済を実現するうえで、金融資本市場、そして東京証券取引所の果たす役割の重要性を改めて訴えました。


(撮影:兜LIVE!)


スピーチの締めくくりには、来年の目標を込めたなぞかけを披露しました。
「来年のワールドカップの『サムライブルー』の活躍とかけて高市内閣の働きぶりととく。その心は、日本のために最後まで諦めず、走って、走って、走って、走って、走り抜いて勝利を勝ち取ります。」
日本経済と金融資本市場のさらなる発展に向け、政府として全力で後押ししていく姿勢を示し、挨拶を締めくくりました。


◆サッカー日本代表 森保 一監督「優勝のためにも共闘と応援をお願いしたい」

最後に登壇したのは、サッカー日本代表監督の森保 一氏です。


(撮影:兜LIVE!)


冒頭、森保監督は、経済の専門的な話はできないと前置きしつつ、日々日本を支えている市場関係者への感謝と、サッカーを通じて日本を盛り上げていきたいという思いを語りました。
自身がこの場に立てている背景として、ワールドカップ出場決定や東アジア選手権優勝、そしてこれまで一度も勝てなかったブラジル代表に勝利したことなど、近年の成果に言及。一方で、そうした結果は決して一人の力ではなく、「たくさんの優秀な選手・スタッフに協力してもらい、支えてもらいながらチーム一丸となって戦ってこられて、厳しい局面を何度も乗り越えてこういう結果につながったからこそ」と強調しました。


また、ここに集まった市場関係者も、それぞれ異なる役割を担いながらチーム一丸となって一年を戦い抜き、大納会の日を迎えているのではないかと述べ、サッカー日本代表と重ね合わせました。
来年のワールドカップに向けては、あらためて「優勝」という目標を掲げ、日本なら、必ずできることを結果で示したいと決意を表明。「我々の戦いが、選手の熱い戦いが、日本人の皆さんにとって日本を誇りに思える、日本人が日本人を誇りに思えるように戦ってきたいと思います」と意気込みました。


スピーチの締めくくりには、「高市総理も先ほど言われていた通り、我々もチーム一丸となって、タフに粘って最後まで戦い抜くという姿勢を持ってタイトルを掴み取りたい」と強調。ワールドカップは国と国が戦う舞台であり、日本全体の力が必要だとして、「ここにおられる皆様をはじめとする多くの日本のみなさんに一丸となって共闘していただき、ワールドカップで勝って一緒に喜べればと思いますので、どうぞ共闘と応援をよろしくお願いいたします」と呼びかけました。
今回、事前にJPXの公式Xにて森保監督に関する4択クイズが出題されており、その答え合わせもこの場でおこなわれました。質問は「ワールドカップに向けて森保監督が2025年に投資したもの」で、選択肢は①株式 ②食事 ③推し活グッズ ④快眠グッズ。8000を超える回答が集まり、最も多かったのは④だったそうです。


(撮影:兜LIVE!)


森保監督が発表した正解は②の「食事」。「ただおいしくごはんを食べるということではなく、食事はいろんな方々とのコミュニケーションの輪を作れる機会だと思っています」と語り、サッカー界だけでなく他業種の人とも食事を共にすることで、戦うモチベーションにしたり、学びを得たりしていること、スタッフとも食事をしながら士気を高めていることを明かしました。


◆記念の打鐘と恒例の手締め

続いて、記念の打鐘がおこなわれました。
壇上の鐘は、昭和3年から10年頃まで、取引の開始を告げる鐘として鳴らされていたもので、現在は上場の鐘として、上場セレモニーや大納会・大発会などの特別なときに鳴らされているものです。


(撮影:兜LIVE!)


五穀豊穣にあやかり、木槌を使って5回鳴らします。鐘の響きには市場が栄えますようにという願いが込められています。今年は高市総理が3回、森保監督が2回打鐘をしました。


(撮影:兜LIVE!)


最後は、例年通り東京証券取引所執行役員の礒本直樹氏の発声により、会場全員で「手締め」が行われました。


(撮影:兜LIVE!)


手締めとは、物事を無事に終えられたことを祝って、掛け声に合わせて手拍子を打つ日本の風習。手締めの前に発する「いよぉー!」という掛け声は「祝おう」が由来であると言われています。
人々の手が打ち鳴らされ、式典は無事に終了しました。
市場、政治、スポーツ。それぞれ異なる立場から語られた言葉には共通して、「チームで挑み、粘り強く前に進む」というメッセージが込められていました。


2025年を締めくくる大納会は、日本経済と社会が次のステージへ進んでいくための決意と期待を感じさせる場となりました。2026年、日本市場、そして日本全体がどのような一年を迎えるのか、注目していきたいと思います。



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