2023.02.06

日本橋高島屋と月刊日本橋がコラボ!『日本橋今昔未来絵図』

こんにちは。

兜LIVE!編集部です。


2023年1月2日〜1月17日、日本橋高島屋本館1階のイベントスペースにて『日本橋今昔未来絵図』が開催されました。本企画は日本橋高島屋の開店90周年を記念し行われたもので、日本橋界隈の生き字引である『月刊日本橋』とのコラボ企画ということでも注目を集めました。期間終了後も1月31日まで新館5階にて継続して展示されていたので、見学してきました。


見学の後には、日本橋高島屋の店営業政策担当次長の清水隆さんに、『月刊日本橋』とのコラボに至った経緯や、企画・編集に際して苦労した点など、さまざまなお話を伺いました。


◆過去・現在・未来を映す『日本橋今昔未来絵図』

日本橋高島屋は2023年3月20日で開店から90年を迎えます。記念すべき年を迎えるにあたり、今回特別に制作された『日本橋今昔未来絵図』。江戸から令和の時代へと生き続けてきた日本橋の街の賑わいを映すリアクションウォールです。



パネル上に映し出される手のマークにタッチすると、過去・現在・未来のさまざまな日本橋の街の歴史やエピソードをデジタル画像で見ることができます。



『月刊日本橋』の編集長 堺さんによる名所・著名人の解説文もとても楽しく、日本橋への愛に溢れた素敵な内容になっていました。



日本橋高島屋の屋上庭園では、かつて象を飼育していたそうです。当時はものすごい数の人が訪れたとのこと。



毎時35分に流れる箱根駅伝の様子も見る事ができました。過去から現在、そして未来へも続いていくであろう光景です。



兜町エリアからは「日証館」と「KABUTO ONE」がリアクションウォールで紹介されました。「日証館」は、渋沢栄一宅の跡地に建てられた昭和初期の名建築。



こちらは兜町の新たなランドマーク「KABUTO ONE」。赤から青へと点滅する大型ビジョン「The HEART」が印象的です。


◆店営業政策担当次長 清水隆さんに聞く『日本橋今昔未来絵図』

ー清水さん、本日はお忙しいところお時間を割いていただきありがとうございます。早速ですが、今回の企画に至った経緯、『月刊日本橋』とのコラボについてお聞かせください。


2023年3月20日に、日本橋高島屋が開店から90年の節目を迎えるにあたり、何か特別なことをやりたいと考えていました。日本橋全体をテーマに考えた際に、日本橋に通じているという点からも月刊日本橋さんに協力をお願いしました。本館1階で『日本橋今昔未来絵図』を公開した際には、『月刊日本橋』のアーカイブをすべて吊るし絵として一緒に展示いたしました。今回のスポット選定に関しましても、編集長の堺さんと相談の上決めていきました。



(日本橋高島屋提供)


ーなるほど。日本橋エリアにはさまざまな名所があると思いますが、取り上げるスポットはどのように決定されたのでしょうか?


実はそれがとても難しかったです(笑)。街をどう表現しようか、どの場所のどのエピソードを取り上げようかとても悩みました。我が社はもちろんですが、同じ歴史ある百貨店として三越さんも当然入れなければならないと思っていました。基本的な考えとして、歴史ある公的な機関や日本橋らしいランドマークは入れた方がよい、ということもありましたので、そういったものを中心に選んでいます。堺さんにも相談してスポットを絞り込んでいきました。



ー今回の特集の編集に際し、特に気にかけた点などはありますか?


先ほどのスポット選定とも関係してくるのですが、その紹介だけでは少し寂しいなというのもありました。そこで、日本橋ならではの場所・エピソード・人物についても堺さんからお知恵を拝借して、読み物としても楽しめるように工夫しました。お客様に興味を持っていただけるような内容と演出になったかと思います。



ー来場者はどのような方が多かったですか?また印象に残っている場面などがあれば教えてください。


老若男女、本当に大勢の方がお越しくださいました。1階の目立つ位置にディスプレイされていたこともあって、通りすがりの方が多く足を止めてくださる様子も見受けられました。印象的なシーンといえば、高い位置にあるリアクションパネルに、親御さんが小さなお子さんを抱き上げてタッチさせている様子がとても印象に残りました。私が期待していた光景でもあり、大変嬉しい瞬間でした。


ー今回選んだスポットへは実際に足を運ばれたとのことですが、清水さんが個人的におすすめしたい場所があれば教えてください。


今回あらためて日本橋の色々な場所を訪れることになり、私自身たくさんの発見があって大変勉強になりました。その中であえて申し上げるとすれば、「三井本館」さんは凄かったですね。歴史の重みを支える立派な柱がある1階ロビーに感動しました。さらに、地下にある巨大な金庫に圧倒されました。生で見たのは初めてでしたのでとても興奮しましたね。こちらはリアクションウォールでも表現しています。あらためて三井財閥の奥深さを感じました。



ーさまざまな協力企業さんの好意やお力添えがあったかと思いますが、大変だったこと、印象に残るエピソードなどあれば教えてください!


ひとつ挙げるとすれば、郵便局の郵政マークでしょうか。日本橋郵便局さんは私共の主旨にとても好意的で協力してくださったのですが、郵政マーク(〒)をリアクションウォールで使用するとなると本社広報さんを通してお願いする必要がありました。商用目的かどうかというのが関わってくるようです。全国的な組織はやはり違うなと感じたできごとでした。


ー今回取り上げたスポットの中には、兜町の「日証館」と「KABUTO ONE」が含まれていました。清水さんは兜町・茅場町にどのようなイメージをお持ちですか?


第一印象としては、やはり"金融の街"でしょうか。歴史あるビジネス街として、高島屋周辺とはまた異なった趣きがあると感じています。一方で、少し裏通りに入ってみると、お洒落なお店やスイーツのお店があったりして、表の顔とはまた違ったスタイリッシュな一面も見られました。そういった二面性が上手く共存している街なのだなと思いました。日本橋全体で見ても、非常に特色のある魅力的なエリアだと感じています。



ーそれでは最後になりますが、高島屋周辺から兜町・茅場町を含む日本橋エリア全体が、今後どのようになるのが良いとお考えですか?


昨今の情勢を見ていると、少しずつ平常に戻りつつあるのを感じます。しかしながら、すぐに以前の状態に戻るのは難しいのではないかと思っています。その中でも、リアルで楽しい体験ができる街を目指していきたいと考えております。今回のリアクションウォールに関しても、そういったコンセプトが元になっています。これからもそういったリアルイベントを増やし、日本橋全体を盛り上げていくお手伝いができたら良いですね。日本橋に足を運んでくださるお客様に、見て、触れて、感じて、楽しんでいただけるような街になると良いなと思っています。


清水さん、貴重なお話しをありがとうございました!手触り感覚を大切にしたいという想いが、『日本橋今昔未来絵図』にも表現されていることがよく分かりました。


◆時代の移ろいを感じる『月刊日本橋』アーカイブ展示


日本橋高島屋本館1階のイベントスペースに展示されていた『月刊日本橋』のアーカイブが、「KABUTO ONE」3階のブックラウンジ「Kable」にて展示されているとのことで、見に行ってきました。



昭和54年の創刊以来、40年以上にわたり日本橋界隈の街・人・モノ・コトの魅力を発信し続けてきた『月刊日本橋』。表紙の変遷に時代の流れを感じることができ、とても見応えがありました。


◆まとめ



『日本橋今昔未来絵図』は日本橋の歴史だけでなく、街に溢れる人の営み、人情も感じられる素敵な展示でした。清水さんのお話を聞いて、この展示に込められた想いをたくさん聞くことができたのも収穫でした。アナログとデジタルの融合によって表現された、古き良きものと新しいものが共存する『日本橋今昔未来絵図』に、ひとつの理想的な街の在り方を見ることができたように思います。


今回の展示は日本橋高島屋90周年を記念したイベント第一弾という事で、春(3月)に向けて新たな企画も進行中とのことです。こちらも日本橋全体を巻き込んだ楽しい催しになること間違いなしです。続報をお待ちください!


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