2025.02.03
こんにちは!兜LIVE編集部です。
11月30日(土) 、『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』を開催しました。
今では国際金融都市といわれる日本橋兜町。
江戸時代には日枝神社の門前町として栄え、酒問屋で賑わっていた「日本酒の聖地」でした。
東京証券取引所において初上場時の5回の鐘撞は、五穀豊穣に因んでいるとのこと。平日は賑わうこの兜町に、休日にも人が集まってもらいたい。そんな願いから日本各地の蔵元を招き日本酒について学び、味わい、楽しく交流し、その魅力を、兜町の魅力といっしょに広め、お酒が地域と人をつなぐ場所...。そんな場所に発展するように願いを込めて、毎月1回日本酒セミナーを開催しています。
今回は、鳥取県境港市で「千代むすび」を醸す千代むすび酒造常務取締役の岡空聡さんをお迎えして開催しました。鳥取県からは初めてになります。お楽しみください!
・鳥取県境港市から来ました千代むすび酒造株式会社の岡空聡です。「岡空」(おかそら)姓は珍しく親戚しかいない名前で、日本にちょうど30人だったのですが、子供が3人生まれましたので、3人増え33人になりました。
・現在の社長である千代むすび酒造5代目岡空春夫の長女と結婚したことをきっかけに、岡空家に婿入りしました。生まれは鳥取県大山町という中国地方で一番高い山の麓です。大学卒業後、銀行に就職したのですが、岡空家の長女とたまたま同じ支店に配属になったことをきっかけに結婚しました。私は長男で元々「田中」姓でした。田中家の父母や祖父母には長男ということで最初はかなり反対されましたが、最後は「聡の人生なので決めるのは聡だ」と言っていただき、酒蔵を継ぐ覚悟を決め、7年前の日本酒の日(10/1)に転職しました。
・趣味の1つが走ることで、大会出場時はかなり本気で走っていましたが、現在は健康ランということで、海外出張時でもランニングシューズを持参して、治安が悪くなければ外を走っています。
・営業に力を入れていますが、製造も非常に大切だと思っており、7年前に入社したときから製造部を兼務しています。日本酒が7割ですが、蒸留酒も40年製造しており、日本酒の杜氏と蒸留酒の杜氏が別にいて、どちらも管理するということで、「総杜氏」という肩書きになっています。
・本日の講演タイトルは「SAKE to the WORLD」です。現在、海外輸出に力を入れており、今月もカナダに行って来ました。地元はもちろん大事ですが、世界に日本のお酒を伝えて、その素晴らしさを広げていきたいと思い、このタイトルにしました。
・先日、ユネスコで日本酒、焼酎、泡盛を含めて、伝統的酒造りというのが無形文化遺産になるという方向が決まったということで、12月に発表されますが、前回、和食が2013年に無形文化遺産になって、その後に酒ディプロマという資格ができましたので、今回も伝統的酒造りが無形文化遺産になると、いろいろな動きがあるのではないかと思っています。酒蔵は当然ですが、皆様にも応援していただき、日本酒をもっと知っていただき広げていけたら嬉しいです。
・蔵は鳥取県境港市にあります。羽田空港から鳥取県は意外と近いのですが、たまに間違えて鳥取空港にフライトしてしまう人がいます。鳥取空港から境港まで100km以上ありますのでご注意ください。米子空港に到着して一階の方に降りたら、この電子看板が皆様をお迎えしております。
・焼酎製造は40年前に始めていますが、鳥取県で生産している「紅はるか」という美味しい芋があるので、新たに焼芋焼酎の製造を始め、春頃に発売したいと思っています。どのような香りに仕上がるかご期待願います!
・5年前からジン、ウォッカ、3年前からウイスキーを製造しています。現在、ウイスキーは200石程度の原酒を製造しています。日本酒は秋から春ですが、スピリッツ、ウイスキーは1年中造っています。2013年から米、米麹しか使わないノンアルコールの甘酒も製造しています。
・発酵という分野でお役に立ちたいので、経営理念は「みんなの幸せ、自然の恵みを美味しく楽しく健康づくり」です。
・スタッフは、直近で2名入社し、47名になりました。石数に対しては人数が多いように感じるかもしれませんが、水木しげるロードに直営の小売店舗を持っていますので、そこでの人員も必要になっています。
・来年160周年ということで、11月頃に地元で記念式典、懇親会を開催することを企画していますが、境港市には広い会場がないので、どうやったら多くの方をお招きして開催できるか思案しているところです。東京でも160周年イベントができたら良いと思っています。
・蔵の前が水木しげるロードという観光地になっています。6年前に10億円かけて大工事を行い、双方通行から片側通行になりました。ブロンズ像が178体あり、スタンプラリーを楽しむ方もいます。
・1993年に水木しげるロードはできたのですが、当初、地元ではなんでこんな気持ち悪い妖怪のブロンズ像を見せるのかといった批判もありました。当時は年間200万人も来るような街ではなかったのですが、ブロンズ像の盗難があり、それが結構ニュースになって、全国でも有数の観光地になりました。コロナ前は300~400万人の来客があり、コロナで減少しましたが、今年は200万人超えになりそうな勢いです。
・2024年4月20日に記念館の建て替えが完了しました。鬼太郎や悪魔くんといった著作物がありますが、水木先生の歴史も知れる記念館となっています。
・水木しげる記念館でしか使用できないイラストがあるのですが、それらを使い記念館限定ボトルを販売します。千代むすび酒造のお店では取扱いできないということで、水木しげる記念館が酒販免許を取得し売ることになりましたが、まだ酒販免許が下りていないので、出荷できていない状況です。
・鬼太郎の街・境港ということで、海外の方もたくさん来られます。現在、ソウルや香港の直行便があり、2025年3月からは台湾の直行便も始まります。クルーズ船も多く、5千人級の豪華客船が年間31隻も寄港していますが、来年はもっと増えるのではないかと思っています。小売店にも毎日、英語や中国語が飛び交っているので、言語対応が必要になっています。
・強力は鳥取県限定の酒米で、大正時代に作った米ですが、背丈が165cmまで伸びるので、農家さんも作りにくいです。稲穂が倒れやすく、昭和30年頃に1回途絶えましたが、鳥取県の酒米でブランディングしていきたいという動きが昭和61年頃にあり、鳥取大学に僅かだけ残っていた種を使い、平成元年に復活しました。復活して36年目になりますが、「強力を育む会」を作り、鳥取県だけで栽培をして、県外に持ち出さないということで、鳥取県だけで加工する酒米になっています。
・一般に食べられるお米と異なり、酒米には心白があります。
・強力は、酒米の中でも山田錦と心白の形がよく似ています。また、高精白にも耐えられるので、30%まで精米して高精白にしています。
・強力の特徴は、山田錦に代表されるような「線状心白」になっています。
・米の背丈ですが、一般的に食べられるお米(コシヒカリ)はかなり短いです。一方、日本酒の造り手としても作りやすいお米は山田錦ですが、強力は山田錦よりもさらに背丈が高いです。収穫の時期は強力と山田錦はほぼ同じ頃になります。
・基本的には直接契約で、年初までに今年の量を契約農家さんにお願いして、秋に収穫したものを直接仕入れるという形が多いのですが、農家さんも高齢化で、来年は作る量を減らしたいというショッキングなお話を最近いただいています。他の農家さんに交渉していますが、若い農家さんは将来性があると思うので、同年代や酒米を作ったことのない方でも、やる気のある方に作っていただけないか交渉しています。
・現在、70代、80代の方もたくさんいらっしゃって、5年後、10年後、その方々に作っていただけるか、かなり不透明なところが多いので、新たな形として「就農してその収入で生活できる」ようにしていかなければならないという喫緊の課題があります。
▼精米
・メンテナンス中や人員不足ということで、精米機自体も撤廃してしまう酒蔵が増えていますが、当社では精米と委託精米が半々で、同時に比較し、評価できるメリットがあります。
▼蓋麹、箱麹
・自分が入社したとき、麹室での温度管理は自動で制御される機械を使って、酒造りをしていました。現在もその機械を使っていますが、蓋麹や箱麹も使っています。
・蔵人が小箱で1時間に1回ぐらいむらがないように温度チェックをします。機械で自動制御されたものと小箱で作業したものと、どちらが必要な酵素を生み出すかですが、検証の結果、小箱の作業ということがわかりました。
・先般、剣菱さんに見学に行ってきましたが、全量を蓋麹でやっています。当社は2千石、剣菱さんは1万石強で、5倍以上造っていますが、全量を蓋麹でやっていることには驚愕しました。努力を惜しまず、蓋麹で酒造をしていきたいと思っています。
・2年前にJAS法が改正され、いろいろな規定をクリアすると「有機JASマーク」をつけた状態で有機の日本酒を出荷できることとなりました。当社も有機JAS認証の日本酒を製造しています。オーガニック「NATURE」720mlで1本1万円です。
・酒米を作ることのハードルは高いのですが、有機栽培となるとハードルがさらに高くなります。
・現在、茨城県、兵庫県たつの市、加古川市、徳島県阿南市の4名の農家さんと直接契約しています。鳥取県の農家さんにもやっていただきたいと思っています。
・昨年8月頃の兵庫県たつの市の様子です。「伊勢光」という全く違う品種です。
・雑草対策ということで、ジャンボタニシを田んぼに蒔いている様子を見させていただきました。
・土づくりも大事ということで、急には有機栽培には参入できないということだったのですが、たつの市の農家さんは馬糞にも有機があるということで、培養して一定量を撒いているそうです。ウイスキーなどを入れるIBCタンクを培養に使っていました。
・酒類については、これまでJAS法の対象ではなかったため、農産物等とは異なり、諸外国との有機同等性の対象外となっていましたが、令和4年10月1日からJAS認証を取得すると、「有機JASマーク」の表示ができるようになりました。基本的に有機JASマークがないものについては、有機とかオーガニックなど紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されていますので、安心して飲んでいただけると思います。
・初年度はオーガニック日本酒720mlを2,000本だけ製造したのですが、令和6年産の有機栽培のお米は10倍ぐらい作ってもらっているので、最低でも20,000本ぐらい造る予定です。現在は720mlで1万円の価格帯のみですが、もっと広く皆さんに飲んでいただけるように、松竹梅ではないですが、もう少し普及版のオーガニック日本酒も6BYには造る予定です。
・製造期間を他の日本酒とは別にしないといけないので、通常の日本酒の製造が終わった後、全ての麹室や精米機を清掃してからスタートしますので、非効率的ですが、有機のお酒を製造していきます。
・海外にも広げていきたいので、去年8月からカナダ、今年1月から台湾でもJASの相互認証を取得しています。今後もこういった形で日本のJAS企画が相互認証されるような動きが出てくれば、海外にも日本産の有機JAS日本酒が広がっていくと思っています。
・良い酒米作りを学ぶために、2020年から鳥取県伯耆町福岡地区の圃場を借りて作っています。今年が5年目の取り組みで、昨年までは1反あたりの収穫量が6、7俵と少なめだったのですが、今年は約9俵取れました。
・農機具を持っていないほか、蔵から片道1時間かかる場所にありますので、農業組合の方と連携させていただいています。
・基本的には毎日通い、水の出し入れをどうするかなど自分の子供を育てているような感じで管理しています。収穫が多いと聞いた時は嬉しく思いましたし、昨年は自分たちが作ったお米が3等米だったのですが、今年は1等米でしたので、これまた嬉しかったです。
・春頃に「Rice Field」というお酒を発売予定で、全てこの圃場で取れた酒米から造ります。例年400本から1,000本ぐらいですが、豊作でしたので、本数を増やせると思います。私が手書きでシリアルナンバーを書いています(笑)
・一般的に吟醸酒ブームや輸出増ということで、日本酒が流行っているのではないかと思っている方が多いかもしれませんが、日本酒の消費量はずっと右肩下がりで減ってきています。酒場の数も4分の1以下になっています。鳥取県も64蔵ありましたが、現在は14蔵になっています。
・山陰地方は、1990年代から人口減少トレンドに入っていますので、最初に申し上げた「SAKE to the WORLD」のように、輸出について1995年から取り組んでいます。
・コロナ前ですが、アメリカでFOOD&SAKEエキスポがあり、マグロの解体ショーをやったうえで、マグロを食べながら日本酒を飲むパーティーがありました。コロナ中は完全にストップしましたが、だいぶ戻ってきています。
・1月はポートランド、テキサス、ダラスと行ってきますが、同じようなお酒のイベントがある予定です。
・韓国では、2008年に境港から韓国の東海(とんへ)、ウラジオストックの3港を結ぶ定期貨客船が就航することが決まったのですが、岡空晴夫社長はただ荷物を出すだけではなく輸入販売会社を設立しようということで、2009年に実現しました。最初は千代むすびのお酒だけの取引でしたが、徐々に居酒屋さんに提案する際にメニューの幅を広げるため、和歌山の黒牛さんなども輸入し、現在は賀儀屋さんも取り扱いさせていただいています。
・現地法人の社長は、当初、日本人にお願いしたのですが、2代目は韓国のキムさんにお願いしました。彼は35歳から東京農業大学に留学していたのですが、お会いする機会があり、現地社長をお願いしたところ引き受けて頂くことになりました。彼は日本語もほぼ完璧に話ができるほか、発酵にも詳しく、何よりも仕入れるお酒をすべて利き酒して決めているので、我々がこれを仕入れてみてはどうかと勧めても、「これはダメです」と言われることがあるくらい、プライドを持って取り組んでいただいています。
・現在、現地会社は15年が経過しましたが、無借金経営で今年7月に商品が増えて手狭になったため、ソウルの南側に移転しました。そこからソウル市内まで配達するには1時間位かかりますが、基本的に自分たちで営業を兼ねて全部配達しています。因みに、韓国はネット販売が禁止になっていて、オンラインでお酒を買うことはできないです。
・現在は日本から45社のお酒を境港から輸入して、毎月ソウルに送っています。韓国人はそんなに日本酒を飲むのかとよく聞かれますが、今年の「ソウル サケ フェスティバル」では日本酒ファンがたくさん来場されて、しかもほぼ20~30代と若いです。初めて日本酒を飲む人もいますし、発酵に対する憧れやリスペクトがあり、自分も講演したのですが、質問攻めにされ、終わってからも行列がなくなりませんでした。蔵元に会うと感動してくれて、中には号泣していた方もいました。
・日本酒だけですとかなり限定的なので、今では焼酎、リキュール、ウイスキーも仕入れて販売しています。日本のお酒を広げていきたいという考えが中心にありますが、ニューヨークで獺祭さんが造っている「獺祭ブルー」もアメリカから直接仕入れています。
・単純に成功しているように見えますが、実はいろいろな失敗を繰り返しています。他社と共同出資の日本酒輸出機構のようなものを設立し、現地で営業を雇っていたのですが、会社を2回潰し、数千万単位で損失しました。なかなかそう簡単に上手くいくものではないという経験をさせていただき、授業料としてはかなり高かったのですが、現在、アメリカでは3回目の共同出資した会社で輸出を行っています。
・今年、インドにウイスキーだけですが輸出が始まりました。人口の多いインドはかなり魅力的なマーケットですので、今後、インドマーケットを開拓していきたいと思います。
・ウイスキーに参入したのは3年前ですが、参入した際はまだ銅製の蒸留機がなく、ステンレス製の蒸留機でした。その後、銅製で製造したほうが良いということで導入しました。
・スコットランドなど海外や国内の蒸留所にもいろいろ行かせてもらいました。昨年8月にこの銅製の蒸留機を導入し、基本的にはずっと稼働して蒸留していますので、この蒸留機を見てもらったり、この蒸留機から出てくるニューポッドのウイスキーも利き酒してもらいたいと思っています。ステンレス製の蒸留機をもう1台導入していますので、現在、蒸留機が3台体制で稼働できます。焼酎、ジン、ウイスキーを同時に蒸留できる体制です。
▼ジン
・東京の蔵前にエシカル・スピリッツ株式会社があり、この会社とコラボして、ジンを製造しています。ジンはジュニパーベリー(ねずの実)を使うのは必須ですが、他に何を使っても良いので、基本的にはベースのアルコールがあり、そこに植物由来のボタニカルを入れて蒸留するとアルコール分とエキス分が出てくる液体です。我々ではちょっと思いつかないようなハイビスカス、ラベンダー、ピンクペッパーといったものを入れています。「ラストジン」という商品名ですが、LASTという単語には“最後”と“続く”という一見矛盾した2つの意味があります。「酒を絞った“最後”に得られた酒粕に、“続く”新たな命を与える」というストーリーが込められています。コンセプトは
「飲む香水」です。
・破棄される酒粕をジンとして蘇られるということで、「エシカルプロジェクト」はSDGsの取り組みです。
▼ウイスキー
・2024年に一部予約販売をしましたが、すぐに完売になってしまいました。今後、発売本数を増やしていく予定です。先ほど、お米作りに行くのに片道1時間かかるとお伝えしましたが、ウイスキー蒸留所も片道1時間のところにあります。境港本社の敷地内にはウイスキーの倉庫を建設するスペースがありません。社長の奥様である岡空京子専務の実家が島根県安来市にあります。醤油ビジネスをしていますが、そこの敷地内をウイスキー樽の置き場にしています。現在、200樽ぐらいですが、これでも足りないので、境港市や近隣の米子市で借りています。
・ジャパニーズウイスキーということで、「林太郎」という銘柄にしました。これは、二代目、三代目は「林太郎」を襲名していましたが、三代目林太郎は事業を幅広く拡大したことから、「山陰の麒麟児」といわれていましたので、「林太郎」と名付けることとしました。キリンビールの「麒麟」とは意味が違います。
・デザイナーにイラストしていただき、「林太郎」という文字は岡空京子専務が書いた字となります。やはり実際に書いた字でないと意味がないと思うので、その字とこのイラストを特許申請しています。
・次回の出荷は2月を予定しています。シングルモルトウイスキーとして出したかったのですが、なにぶん最初の製造で樽の数も少なく、今回もすべて「シングルカスク」となります。徐々に製造量、熟成酒が増えてくるので、ブレンドしてみたいと思っています。
・10月3、4日に鳥取岡山新橋館で「千代むすびさけくらべ」というイベントを開催しました。前回は100名だったのですが、少し手狭でしたので、今回は70名にしました。立食・飲み放題で4000円です。オーガニックのお酒も飲んでいただきました。見たことがある方も来ていただいていました(笑)
・鳥取県の米子でも「千代むすび酒道場」というイベントを開催しました。もう14回めになりました。昨年は200名ご参加いただいたのですが、こちらもちょっと人数が多過ぎてお話ができなかったので、今年は120名にしました。着物の女性が「林太郎」の字を書いた専務です。
・赤い着物の女性は、昨年、「Miss SAKE 鳥取」の方です。
・来年は3月30日(日)に酒蔵開放を開催します。いろいろな企画がありますので、ぜひ境港にお越しください。
・例年、千人ぐらいの方が参加していただいていますが、10時開門前に200人ぐらい並ばれて、カウントダウンをして入場してもらいます。
・東京駅八重洲口のヤンマービル1階に「sake ice」という店があります。純米大吟醸の強力40%を使ったアイスがあります。いろいろなお酒とコラボしていますので、ぜひ味わってみてください。
・日本酒で発酵由来のガスを表現したいと思い、2016年に一般社団法人AWA酒協会にオリジナルメンバーとして加盟しました。8年間取り組み、濁り無しの新しい日本酒スパークリングを開発しました。こちらは等級の高い地元産の山田錦を使用し、「瓶内発酵→デゴルジュマン」という特別な技術により開発された商品です。原料はお米だけですが、製造工程はシャンパンによく似ています。付加価値の高いお米を農家さんに生産いただき、製造、流通に関わる方にも付加価値をもたらす商品です。決して開発は簡単ではなかったですが、常に新たなことにチャレンジし、付加価値をもたらすことを目指す、最終的に口にするお客さま、消費者にも付加価値を感じていただく、まさに「フードバリューチェーン」の実現です。
・今年、「賢者の選択」というユーチューブ番組を放送していただきましたが、内容は来年が160周年で、200周年を目指して活動していくという「事業承継」の話になります。
<千代むすび酒造の事業継承>
・200年周年まで生きていると82歳ですので、まだ元気にやってるつもりですが、それを目指していくには、やはり今の経営からスムーズに承継して、またさらに次の時代に承継していかないといけないと思っています。義理の弟とともに200周年に向けてやっていきたいと思っています。
・昨年、他の酒蔵さんに蔵に来ていただく機会があったのですが、いろいろな取り組みをしているので、もっと広い場所で効率的に運営しているかと思われていたそうです。効率的にできるところは効率的にして、皆さんに美味しいお酒を適正価格でお届けしたいと思っていますので、10年後のビジョンとしては、新蔵を建てたいと思っています。
・このイラストはニューヨークの獺祭工場を勝手に配色しています。10年後50歳ぐらいで新蔵を建設し、次の世代に渡すまでに全部借金を返すというビジョンでやっています。
・強力は、私が入社した7年前、どちらかというと熟成しないと飲めないという固定概念があり、製造後1年以上は熟成させてから出荷するというセオリーがありました。最近では完全にフレッシュな状態で、すぐに火入れし瓶貯蔵1年以内に販売するという形に切り替えています。
・では、乾杯!
・毎回、恒例の集合写真です。楽しい時間はあっという間ですね。「SAKE to the World」と一緒に!
・スパークリングやオーガニックの日本酒、ウイスキー、そして焼き芋焼酎と、本当に多角的にチャレンジされていて、これからもより高いレベルに進化していくことでしょう。200周年や新蔵も楽しみですね。さらに素敵な日本酒を期待しています!
<イベント前には渋沢栄一翁が生涯大切にした佐渡の縁起石「赤石」にタッチして運気アップ!>
<参加者が描いた似顔絵も!そっくりですね(笑)>
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