2017.11.15

「おにぎり」と「地方創生」がテーマの兜LIVE!イベントを開催しました!

こんにちは! 兜LIVE!編集部です。


茅場町・兜町のまちづくりを考える、KABUTO会議。今回は、だれもが子供の頃から食べ慣れている、日本人のソウルフード"おにぎり"がテーマのイベントが、カフェ・サルバドルで開催されました。ゲストとして、一般社団法人おにぎり協会 代表理事の中村祐介さんにお越しいただきました♪


イベントの参加率はなんと100%。おにぎり協会にご用意いただいた、ヘルシーなおにぎり弁当を食べながら、イベントがスタートしました!



撮影:兜LIVE!編集部



撮影:兜LIVE!編集部
ヘルシーでバランスがとれた、おにぎり弁当。卵焼きなどおにぎりと相性がいい惣菜も入っています。



◆一般社団法人おにぎり協会って?

おにぎりを日本が誇る「ファーストフード」であり「スローフード」であり「ソウルフード」であると定義し、その文化的背景も含めて国内外に普及させていくことを目的としている。日本人なら誰しも口にしたことがある「おにぎり」。この「おにぎり」はお米、塩、具、海苔という4構成(場合によってはおにぎりと塩の2構成)でありながら、その可能性は無限大であり、米と塩、具や海苔などの組み合わせ、味付けによって多くのバリエーションがあることは多くの日本人が知るところ。寿司や天ぷらなどと違い「おにぎり」の普及はまだまだ世界的には低いのが現状。一般社団法人おにぎり協会では、2020年に開催される東京オリンピックまでにおにぎりの良さを国内外に発信、普及させ、多くの人々にその味わいを愉しんでもらい、日本の実質的な食文化を理解してもらうべく活動している。
https://www.onigiri.or.jp/



◆ おにぎりには価値があると海外で気づきました。

まず、意外と知らないおにぎりの豆知識を中村さんがレクチャーしてくれました。古くは弥生時代からあるおにぎりは、地方によって様々な種類があり、北関東では生のみそを塗ったり、富山県では、海苔ではなくとろろ昆布を巻いたり、東北地方には温めやすい円盤型のおにぎりなどがあるそうです。


そもそも、中村さんが、おにぎり協会を立ち上げたきっかけは、海外で和食の話をした時に、おにぎりにとても関心を持たれたことが理由だそう。

「身近すぎて気がつかなかったけれど、おにぎりはもっと価値化できるんじゃないか」ということで、協会を作り、ミラノ国際博覧会に招待されておにぎりを紹介したり、東京マラソンで「アスリートおにぎり」を販売するなど、おにぎりの普及に力をいれているそうです。



撮影:兜LIVE!編集部
一般社団法人おにぎり協会 代表理事の中村祐介さん。スライドを使っておにぎりの基礎知識をレクチャーいただきました。



◆ おにぎりで地方や街を盛り上げる、具体的な方法

 この誰もが知っているおにぎりを目新しく変身させて、地方や街を活性化させている中村さん。その発想の方法は、既存の価値観やサービスを組み合わせることによって、生まれるのだそう。


 例えば、おにぎり協会が監修した、羽田空港で発売されたばかりの「築地おにぎり弁当」。このお弁当は、築地場外市場にある老舗8店舗と、ANAフェスタと開発。プロの料理人が認めた築地ブランドを、おにぎり弁当に仕上げて“新しい空弁”として売り出しました。老舗の味をおにぎりと共に空で楽しめる、新しい提案です。


 また、日本有数の米所、新潟県南魚沼市辻又地区の活性化のために、専修大学の先生や生徒たちと取り組んでいるそう。中村さんが目をつけたのは、そこら中に生えている「みょうが」。みょうがとおにぎりを一緒にして、クックパットでレシピ化もしているので、ぜひお時間ある時に見てみてください!


▼みょうがおにぎりのレシピ

里山みょうがの醤油漬けおにぎり
里山みょうがの味噌漬けおにぎり


 観察眼と編集力を大切に、おにぎりを新しいステージに引き上げる中村さん。食を通じた地方創生の成功例も、教えてくれました。ポイントは、ビジネスの規模を大きくしないことと、ユニークなものを作ること。高知県・四万十川付近で作られる、糖度が高いトマト「狼桃(おおかみもも)」や、鹿児島県で作られる1万本限定の「魚醤(ぎょしょう)」などを例に説明してくれました。


「狼桃」や「魚醤」についてもっと知りたい!という方は、中村さんが書かれた記事もあります!

「狼桃」について

「魚醤」について


 最後の質疑応答では、イベント終了時間まで質問が殺到。長野県・飯田市を盛り上げる方法や、中村さんの今後やってみたい地方の米と具を使ったご当地おにぎりグランプリの話などで、熱いトークに包まれました。



◆まとめ


中村さんは、おにぎりを海外で紹介する時に「忍者も侍も現代人も食べている、唯一の和食です」と話すそうです。日本人に親しみ、何にでも合う身近なおにぎり。新しい視点を加えれば、価値を生み出せることに納得しました。茅場町・兜町の中にも、おにぎりのような新しい価値を引き出せる、そんな財産が眠っているのかもしれません。


◆中村祐介さん

一般社団法人おにぎり協会代表理事。大学卒業後、大手出版社の編集記者職を経て、2005年にデジタル領域のマーケティング、クリエイティブ、メディア開発を専門とする、株式会社エヌプラスを設立。人材開発やデジタル分野の事業導入のコンサルティングも勤める。2014年一般社団法人おにぎり協会を設立。おにぎりを和食文化のツールとして、国内外に広める活動をしている。文教大学 非常勤講師。食生活ジャーナリストの会所属。


一般社団法人おにぎり協会

株式会社エヌプラス



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