2021.08.02

「CAFE SALVADOR × 兜LIVE!コーヒーワークショップ コーヒーの淹れ方入門編」に参加してきました!

こんにちは!

兜LIVE!編集部です。


2021年7月17日、茅場町『CAFE SALVADOR BUSINESS SALON』(以下、『CAFE SALVADOR』)にて、「CAFE SALVADOR × 兜LIVE!コーヒーワークショップ」の第1回目を開催。同ワークショップは、「コーヒーの淹れ方入門編」と題し『CAFE SALVADOR』の店長・矢次陽さんと、スタッフの後藤達也さんによる実演を中心に、抽出方法や器具の違いでコーヒーの味がどのように変わるのかをカッピング(お酒でいうところのテイスティング)し、それぞれの風味の違いなどを学んでいくという内容でした。和やかな雰囲気の中行われたワークショップの様子をレポートしていきます。


◆カフェ利用だけでなくミーティングやイベント開催も可能な『CAFE SALVADOR』


 ワークショップが開催された『CAFE SALVADOR』は、東京メトロ茅場町駅直結の、東京証券会館ビル1階にあるお洒落なカフェです。



店内は、フリージャズ系のBGMが流れる、ゆったりとした空間のカフェスペースのほか、サロンスペースの2つのエリアで構成。カフェスペースは、プライベート感も適度に保たれていて、カウンター奥から漂ってくるコーヒーの香りで、気がつくと時間が経ってしまうほどの居心地の良さがあります。

 


サロンスペースには、ミーティングに最適なソファ席や一人で集中して仕事をしたい時のためのデスク、セミナーにも利用できるスペースなど、快適に過ごすための環境が整っています。

今回のワークショップは、そのビジネスサロンの一角で開催されました。



◆プロフェッショナルとともに、3タイプのコーヒー抽出方法を学ぶ!

写真左:後藤達也さん、写真右:矢次陽さん


コロナ禍によるリモートワークやおうち時間が増えたことによって、自宅でコーヒーを淹れる機会も増えてきました。それと同時に、コーヒーそのものも楽しみたい、という需要も高まってきています。コーヒーが美味しくなるちょっとしたコツはもちろんのこと、抽出器具や淹れ方によって変化する味を体験してみよう、というのが今回のワークショップのテーマです。


今回ワークショップの講師を務めたのは、『CAFE SALVADOR』の店長・矢次陽さんと、スタッフの後藤達也さん。矢次さんは、地球一周の旅の中で多様な文化と、そこで飲まれる様々なコーヒーの魅力を知り、2008年に高円寺にてスペシャルティーコーヒーを扱うカフェを開業。2013年には福岡博多に移住し『ハニー珈琲』にて新店舗の立ち上げに携わりました。その後、2015年に帰京しカフェカンパニーに入社。2019年11月より現店舗にてお仕事をされています。


後藤さんは、コーヒーインストラクター3級の資格を持つコーヒーのスペシャリスト。2011年に福島から上京したのを機にカフェで働きはじめ、そこでコーヒーの奥深さに魅せられます。『宮越屋珈琲』にて2年間勤務しネルドリップの抽出技術を習得したのち、さらなるコーヒーの知識、技術を広げるべく『CAFE SALVADOR』の立ち上げスタッフとして参加されています。


今回はそんなコーヒーを知り尽くしたお二人が、誰でも自宅で本格コーヒーが楽しめるコツを紹介。お二人の実演のもと、ペーパードリップ、ネルドリップ、フレンチプレスの3種類の抽出方法を順に学び、味わっていきました。


◆最もスタンダードなペーパーフィルターを使った「ペーパードリップ」


3種類の抽出方法共通でドリップを始める前に確認しておきたいのが、豆とお湯の量です。どの抽出方法も1人分の豆の量15g、お湯280mlを守ることが大切とのこと。特に豆は焙煎の度合いによって量に対する重さも変わるので、必ずキッチンスケールで計る必要があると言います。


まずは、器具も手軽に購入できてしまう、最もポピュラーな抽出方法ともいえるペーパードリップからワークショップがスタート。ペーパーフィルターを設置したドリッパーに挽いたコーヒー粉を入れたら、平らにならします。ペーパーに直接お湯をかけないよう気をつけながら、粉の中心から外側に向かって粉全体が濡れるようにお湯を注ぎます。30〜40秒ほど蒸らしたら、お湯を3回に分けて、ドリッパーの中心から円を描くように一定の細さで注ぎます。その際、抽出されたコーヒーが下に落ちきる前に、次のお湯を注ぐようにしましょう。コーヒーが落ち切ってしまうと、落ちる時の吸引力で雑味やエグ味が出てしまうため、注意が必要です。


ペーパードリップで抽出したコーヒーを早速試飲してみると、微粉やコーヒーオイルが入らないためか、すっきりしたクリアな味わいが感じられました。ペーパードリップは、自分の技術で味をコントロールすることができ、後片付けの手間があまりかからないのがメリットだとも感じました。しかし、逆に言えば安定した味になるまでに技術の習得が必要な抽出方法であるとも言えます。


また、質の良い豆を使用した場合、風味の決め手となるコーヒーオイルがあまり入らないため、少し物足りなく感じてしまうこともあるそう。豆の特徴や自分の好みで抽出方法を選ぶことが大切そうです。


◆少し玄人向け?布を使った「ネルドリップ」


続いては布を使用した抽出方法の「ネルドリップ」を勉強。手間もあって、少し上級者向けの淹れ方と感じる人も多いかもしれませんが、技術で味をコントロールできることこそネルドリップの魅力ともいえます。


まずは下準備として、未使用のネルを、コーヒー豆を入れたお湯で10〜20分ほど煮ます。布にコーヒー豆の成分を吸わせることで、ドリップの際、豆の持ち味を最大限に引き出せるそうです。

続いてコーヒーを染み込ませたネルの水気を切り、挽いたコーヒー粉を入れ平らにならします。お湯を粉全体が濡れるように注ぎ、30秒ほど蒸らしましょう。その後内側から外側へ向かって、円を描くように3〜4回に分けてお湯を注ぎます。抽出されるコーヒーが一定になっているのを確認しながら注ぐのがコツです。ここでもペーパーと同様にネルに直接お湯をかけないように注意しましょう。最後の方は雑味を含んでしまうので、注いだお湯が全て落ちきる前にカップからドリッパーを外して抽出完了です。


ネルドリップで抽出したコーヒーは、布がコーヒーオイルを全て取り切らないため甘みを感じやすく、まろやかで柔らかい口当たりが特徴です。一方、下準備や使用後のネルの片付け、手入れなどに手間がかかるため、忙しい方や片手間でコーヒーを淹れたいという方には向かないかもしれません。ただ個人的にはそれでも、自分のネルを作って自分好みの味を追求していくという醍醐味が、ネルドリップにはあると感じました。


◆豆本来の風味を引き出す「フレンチプレス」


最後は専用の器具にコーヒー豆とお湯を注ぎプレスしてコーヒーを抽出する、フレンチプレス。まずは器具に挽いたコーヒー粉を入れて、平らにならします。4分に設定したタイマーをスタートし、お湯を3分の1ほど注いで30秒ほど蒸らします。この時、豆に直接お湯を注がず、容器に沿って注いでいきましょう。


30秒蒸らしたら残りのお湯を注いで蓋をし、タイマーが鳴るのを待ちます。4分経ったらプランジャーをゆっくりと押し下げプレスし、カップに注いで抽出完了となります。この時、微粉が器具の下に溜まりやすいため、最後の方は器具に液体が少し残るようにして注ぐと、カップに注がれるコーヒーの粉っぽさが減ります。


フレンチプレスの最大のメリットは、特別な技術がなくとも、誰でも簡単に安定してコーヒーを淹れることができること。基本的にお湯を入れてプレスして待つだけなので、別の作業をしながらでも作れてしまいます。朝の忙しい時間などにはもってこいだなと感じました。

フレンチプレスで淹れたコーヒーの味は、コーヒーオイルの風味、個性、といった豆本来の味わいもダイレクトに感じられるという特徴があります。参加者のみなさんからも、まろやかな甘さ、コクが感じられるという感想が聞かれました。

一方豆の良し悪しが、そのまま現れる抽出方法にもなるので、フレンチプレスの場合は特に豆選びが大切になってきます。また、微粉が器具にけっこう残るため洗う手間は覚悟する必要があるでしょう。


とはいえ、飲み比べを終えた参加者から1番人気だったのは、フレンチプレスのコーヒーでした。
 


今回ワークショップで学んだ、3種類のコーヒー抽出方法。講師のお二人いわく「どの抽出方法にしても大切なのは、コーヒー豆とお湯の量をちゃんと測ることに尽きる」そうです。安定して同じ味が出せるようになれば、そこからの応用も可能になるので、自分だけの味を目指していくことができます。


「どの豆がどのドリップ方法に向いているという事はあまり気にせず、自分の好きな味を探していくのが1番です」と講師のお二方も口を揃えていました。


◆コーヒーに正解はない!


最後に「とっておきの裏ワザです」と矢次さんがご紹介してくれたのが、日本の急須を使ったコーヒーの抽出方法です。急須コーヒーの味はフレンチプレスに近いものになるそうです。プレスはできないので、最後にスプーンでかき混ぜてください、とのことでした。


その土地その土地にある文化の中でコーヒーを淹れる。世界の様々な場所で淹れられるコーヒーを見てきた、矢次さんならではの発想だと感じました。「味に正解はありません。ぜひ、ご自身の好みを見つけてくださいね」とおっしゃっていました。
 


お土産に、本日のワークショップでも使用された『ハニー珈琲』の豆を使ったコーヒーバッグをいただきました。帰宅後開封してみたところ、ティーバッグのようなペーパー包装の1人用コーヒーで、淹れてみると香り高く、フレンチプレスのような濃厚さもあり飲み応えのあるコーヒーでした。『CAFE SALVADOR』店内でも販売されていますので、気になる方は試してみてください。


◆ワークショップを終えて

 

自宅にいる時間が増え、ご自身でコーヒーを淹れる機会が増えた方々も多いと思います。今回学んだちょっとしたコツを活用して、少し贅沢な時間を演出してみてはどうでしょうか。そこから、コーヒーの奥深さにハマっていくのもよいですね。


本ワークショップも今後、定例化していく予定です。次回もぜひお楽しみに!


******************

▼兜LIVE!(かぶとらいぶ)
人と歴史と未来をつなぐ応援プロジェクト
兜LIVE!では、たくさんの方が兜町・茅場町に親しみを持っていただけるような楽しく勉強になるイベントを企画・実施していきます。FacebookやInstagramをフォローして最新情報をチェックしてくださいね。

Facebook
Instagram
Twitter


×

兜LIVE!について

運営

一般社団法人日本橋兜らいぶ推進協議会

代表者

藤枝昭裕

住所

〒103-0026
東京都中央区日本橋兜町1-10
[map]

連絡先

support@kabuto-live.com