2022.01.16

東京証券取引所で行われた2021年大納会をレポート!

こんにちは!兜LIVE!編集部です。


東京証券取引所(以下東証)にて行われる毎年恒例の行事、大納会・大発会。年末年始の風物詩としてニュースなどで見かける方も多いのではないでしょうか。

今年度は、新型コロナウィルス感染拡大防止の措置として規模縮小での開催となり、一般の方は見学を含め入場を制限。ライブ配信での取材となりました。



この記事では、2021年12月30日に行われた大納会の様子をレポートします!


◆CEO挨拶

はじめに、株式会社日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO清田瞭氏からご挨拶がありました。


今年は、夏には東京オリンピック・パラリンピック、秋には岸田新政権の発足、衆議院の解散総選挙など大きなイベントが続いた1年でした。
株式市場は、当初27,000円台から、2月には30,000円台まで上昇。
春先から夏場にかけては、新型コロナウイルス拡大の影響もあり、27,000円まで下落。秋頃には、ワクチンの普及や新政権への期待、アメリカ経済の回復もあり、バブル後最高値の30,670円と高値をつけました。


世界的な資源価格の上昇を受けてインフレの懸念、欧米の中央銀行の金融引き締めへの動きや、オミクロン株の流行への懸念もありますが、現在は28,000円から29,000円程度で推移しています。年間を通じてみると、比較的堅調な株式市場でした。


また、IPO(新規上場株式)は136社で、昨年に引き続きリーマンショック後最高数でした。多くの新興企業が日本経済の成長を支えることを期待しています。


次に、JPXの取り組みについてのご報告です。
10月1日のシステムトラブル発生により、東京証券取引所での売買停止しました。その反省を受けて、ルールの整備や訓練の実施に全力をあげました。2024年の秋より現物株式取引の時間を30分延長する予定です。

デリバティブ市場については、9月に新たなシステムであるJ-GATE3.0の稼働を開始しました。
また、CME原油先物も新しく上場しました。休日取引は来年9月に開始予定です。

ドコモにおいては電力先物の新上場とLED先物の試験上場申請を合わせて行っています。


2022年4月4日からは、現在4つの市場区分を再編。コンセプトを明確にした「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3つの区分がスタートします。

皆様が安心してご利用いただける事業運営に努めるとともに、金融資本市場の発展、経済の成長、豊かな社会の実現に貢献すべく取り組んでまいります。

◆ゲスト打鐘

気になる今年のゲストは、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公である渋沢栄一を演じられた吉沢亮さんです!渋沢栄一は、東京証券取引所の前身である東京株式取引所の創設に重要な役割を担った人です。


「国とは人だ。国民全員が幸せになることが本当の国益。日本経済の発展なのだ」という渋沢栄一の思いを、より多くの方に届けたいという気持ちで、1年間お芝居をされたことをお話しされました。さらには、2022年の皆様のご健勝、ご多幸と、日本経済の盛り上がりを祈念しまして、全力で打鐘(だしょう)いたします、と述べられました。





吉沢さんが5回、鐘の音を鳴らし、年内の取引を締めくくりました。
壇上の鐘は、昭和3年から10年頃までは取引の開始を告げる鐘として鳴らされていましたが、今では「上場の鐘」として、セレモニーなど特別なときに鳴らされています。打鐘では「五穀豊穣」にあやかり5回鐘を鳴らします。また、この5回に渡る鐘の響きには「市場が栄えますように」という願いが込められています。


ちなみに同日、大阪証券取引所にて行われた大納会には、吉沢さんと同じくNHK大河ドラマ「青天を衝け」にて五代友厚を演じられたディーン・フジオカさんでした。


ディーンさんは、「2022年は皆様にとって希望に満ちた日々でありますように、五代友厚の志を引き継いだ大阪取引所が世界の金融のハブの一つとして国際金融都市大阪としても発展することを祈念しています」と述べられました。



◆手締め

最後に手締めが行われ、大納会は終了。発声は東証執行役員 川井洋毅氏が担当しました。昨年と同様に声を出さずに手拍子のみでした。



◆2022年大発会の様子もご紹介

また、2022年1月4日に行われた大発会の様子も少しご紹介。



大発会とは、、証券取引所の年始の最初の取引日に行われる催事のことで、一般には、催事の行われる年始の最初の取引日そのものが「大発会」と呼ばれます。お正月らしく間奏は箏の演奏です。



ご挨拶は大納会と同じく、日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEOの清田氏。



大発会は、新年のお祝いムードから「ご祝儀相場」として株価が上昇しやすいといわれます。

当日の日経平均株価は2万9,000円台を回復していました。


2022年4月4日からは市場区分を再編。コンセプトを明確にした「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3つの区分がスタートします。どのような年になるのか楽しみです。



・こちらから視聴しました!
日本取引所グループ公式YouTubeチャンネル


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