2018.06.22

「エンタメで金融を学ぶFintech勉強会」に参加して分かった、サービスの仕組みと開発者の想い

こんにちは!

兜LIVE!編集部です。


5月29日、日本橋兜町・茅場町のCAFE SALVADOR BUSINESS SALONで「Fintech勉強会 ~エンタメで金融を学ぼう!~」が開催されました!

今回は、ジャンルの異なるFintech企業3社にお越しいただき、金融や投資について楽しく学びました。

Fintechとは?

最近よく耳にするFintech(フィンテック)とは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。つまり、ITとお金を組み合わせたサービスのことです。また、金融IT分野のベンチャー企業をFintech企業と呼ぶこともあります。

銀行に行かずに口座からお金を送金する、残高を照会する、スマホで電子マネーを利用する、家計簿アプリを利用するなどの経験は少なからずあると思います。実は、これらも全てFintechです。

急に新しい言葉が生まれると、難しそう、よくわからない……と思いがちですが、Fintechはすでに私たちの身近にあるものだったんです。


おつりを投資!5円から始められる「トラノコ」

  

投資というと、安くても数万円からしか始められないイメージがありますが、そんな常識を覆すサービスが「トラノコ」です。なんと「5円から投資ができる」そう!一体どんな仕組みなのでしょうか。運営会社「TORANOTEC株式会社」取締役の藤井さんが、わかりやすく説明してくれました。


 「トラノコ」は、おつりで投資ができるサービスです。アプリをダウンロードして口座を開いたら、家計簿アプリやモバイルSuicaなど、お金の動きがわかる他のサービスと連携するだけでOKという手軽さ。


おつり投資は、例えば160円のお菓子を買ったら、200円のおつりの40円分が投資に回されるという仕組みです。投資先は、リスクとリターンのバランスが異なる「小トラ」「中トラ」「大トラ」の3つのファンドがあらかじめ用意されています。そこから好きなものを選ぶだけなので、3,500以上の銘柄から投資先を選ぶ通常の株式投資とは大きく違います。

 

1ヶ月のおつり総額の平均はだいたい6〜7,000円だそうです。「1万円を毎月必ず投資にまわさなければいけないのは怖いですが、余ったお金を投資するなら不安は少ないですよね。ピンチな月は投資しない選択もできるので、気軽に始められると思います」と藤井さん。 

 

かつてファンドマネージャーとして活躍していた藤井さんは、個人投資家が、知識やリサーチに加え、システムや組織など体制も含めて、プロである機関投資家と同じようなやり方で取り組むことは難しさを日本株への投資を、具体例をあげてご説明いただきました。財務情報や企業情報の分析だけでなく、実際に企業の提供するサービスを使ってみたり、生活のあらゆるシーンでも、どこかの会社につながっている意識を持っていたそうです。

 

休日でも街で行列を見つけると「何が流行っているのだろう」と並んでみるのがクセになったというお話には、参加の方から笑いがこぼれました。

 

とはいえ、個人でそこまでのことをして情報を得るのは簡単なことではありません。そこで、「トラノコ」のようなFintechが心強い味方になります。

 

「プロと個人の投資で、個人が武器にできるものは、時間です。プロは、毎週、毎月、毎年、期間を区切って成果を求められますが、個人はちょっとでも得になれば大きな成果ですし、いつか大きな利益が得られたらいいんです。暮らしの中で我慢したり、頑張ったりしてコツコツ貯めたちょっとの余りを投資にまわして、お茶の間レベルで投資してほしいです」と藤井さんは言います。投資へのハードルは、意外と高くないのかもしれません。

 

「トラノコで出た利益をもとに、本格的に投資を始めてももちろんOK。トラノコを投資の入り口にしてほしいです」と締めくくられました。


アプリをダウンロードして3つのファンドを選ぶだけなら、知識がなくても簡単にできそうですよね。最近では、ポイントで投資ができるようになり、実質0円から投資に挑戦できるそう。私も早速始めてみようと思います。


「トラノコ」https://toranoko.com


興味のあるテーマを選ぶだけ!「FOLIO」


 


続いては、自分の興味や趣味に沿ったテーマを選んで、より実践に近い株式投資ができるサービス「FOLIO(フォリオ)」が紹介されました。


お話してくれたのは「株式会社FOLIO」CCOの宮下さん。

通常の株式投資は企業の選択が必要ですが、「FOLIO」を使えば、興味のあるテーマを選ぶだけで投資ができます。「ワクワクを投資に活かす」「ふるさと投資」「国策には逆らうな」「美と健康で生活を豊かに」など、さまざまなテーマが用意されているので、まずは興味のあるテーマを選ぶだけ!なぜその業界がいいの?業界の規模は?これからどう成長していくの?などの説明が記載されているので、見ているだけで勉強になります。


「FOLIO」の特徴は、分散投資が気軽にできるところ。リスク回避のためには分散投資がベターですが、個人での分散投資には、少なくとも数百万円~1千万円程度の資金が必要と言われています。しかし、「FOLIO」は有望な10銘柄を1株単位から取引できるので、10万円程度で本格的な株式投資が始められるんです。


バランス型、ディフェンス型など、4種類の投資スタイルから1つ選ぶと、自動で保有比率を提案してくれます。まるでプロから投資アドバイスを受けているようなサービスです。

「これまではリテラシーが高めの方向けの金融サービスが多かったですが、「FOLIO」は、生活に密着したテーマをたくさん用意しているので、気軽に投資をしてほしいです」と宮下さんは言います。


「FOLIO」のページを見てみると、驚くほどデザインがきれいで見やすく、これだけで投資へのハードルが下がります。テーマは写真つきで探しやすいので、気楽にクリックできます。ページを開くだけで勉強になるので、雑誌をめくるように、気が向いたら開いて、楽しく経済動向の勉強ができそうです。


「FOLIO」https://folio-sec.com/


丁寧なサポートで安心できる「VESTA」


最後は、「金融を正しく、楽しく、簡単にする」をビジョンにかかげる株式会社Good MoneygerのCOO川浦さんが、の「VESTA(ベスタ)」を紹介してくれました。


「VESTA」はロボアドバイザーによって、資産運用のアドバイスが受けられるサービス。景気動向のレポートや丁寧なアドバイスによって、リスクの少ない資産運用が可能です。無料で相談ができるので、初心者でも安心して資産運用をスタートできるのです。


「VESTA」では、相場が下がりそうな時はアラートを通知してくれるなど、親切なサポートが受けられます。しかし川浦さんは「下がるかも、と通知が来たから対策するのではなく、なぜ下がるのかを理解して、納得した上で行動できるのが理想です」と言います。そのために、Good Moneygerでは金融教育カードゲームも取り扱っています。


経済の動向を学びながら、自分の力で投資ができるようになるのが嬉しいですね。


また、川浦さんは「投資をすることは怖いこと、損をするのでは?と思われがちですが、やらない損の方が大きいケースの方がずっと多いです」と言います。もちろん、投資するかしないは自身できちんと判断しなければいけません。けれど、そうした判断に求められる日本人の金融リテラシーはほかの先進国と比べて低いのだそう。イメージに流されるのではなく、まずは自分で考え、検証して、納得のいく選択ができるようにするためにも、勉強が必要なのです。


「VESTA」https://vesta.onl/


サービス体験・質問タイム

 


 

最後に、3つのサービスを体験したり、登壇者のお三方に直接質問できたりする時間が設けられました。


私は、株式会社Good Moneygerさんの金融教育カードゲームに挑戦してみました。

 

「バブル経済」や「天災」「気候安定」など、さまざまな状況が書かれたカードが場に出されます。プレイヤーは「日本国債」「日本株」や「上昇」「下落」の手札の中から、素早く正しいものを出します。判断する速さ、判断の正確さが求められるゲームですが、それは実際の投資でも同じこと。カードゲームを通して、世の中のさまざまなできごとと経済動向の関連性を楽しく学ぶことができました。


実践的なサービスを利用する前に使って、勉強してから投資を始められるのは嬉しいですよね。


まとめ

株券がなくなり、スマホでも手軽に投資ができるようになりましたが、現在はさらに進んで、知識がなくても気軽に投資が始められるサービスがたくさん登場しています。

どのサービスも、デザイン、使いやすさにこだわっていて、見ているだけで「投資してみよう」という気持ちになりました。


しかし、どのサービスを使うにも、やはり勉強は不可欠。まずはこれらのサービスで一歩踏み出しつつ、実践で学びながら賢い資産運用をしたいですね。


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