2019.10.16
こんにちは!
兜LIVE!編集部です。
台風一過の週初め、9月24日(火)に茅場町「CAFE SALVADOR BUSINESS SALON」にて、兜LIVE!イベント「映画鑑賞会 vol.2~楽しみながら経済学に触れよう~」を開催しました。
兜LIVE!のイベントで会場となることが多い茅場町「CAFE SALVADOR BUSINESS SALON」は、茅場町駅から直結、東京証券会館ビルの1階にある、とってもお洒落だけれど気取らないカフェです。
書類を広げられるテーブルに、背筋が伸びつつもリラックスできるソファ。心置きなく仕事に集中できる、あらゆる環境が完備されています。
ビジネスサロン側は受付を済ませた後はセルフスタイルでドリンクが飲み放題。
この日もビジネスサロン奥のイベントスペースで、上映会を実施。参加者はソフトドリンクやアルコールを片手に、和やかなムードで上映会に参加されていました。
「金融をもっと身近に感じよう!」をモットーに、様々なイベントを定期開催している兜LIVE!ですが、本日は1年ぶりの映画上映イベント。芸術の秋らしいイベントです。
イベントのコンセプトは、金融や経済にまつわる映画を鑑賞しながら、楽しく世の中の仕組みについて考えること。上映された映画は、『ヤバい経済学』です。
一概に「ヤバい」と言っても、スゴい、絶体絶命のピンチ、とんでもない、大変だ、などいろいろな意味がありますが……いったい、どのような経済学なのでしょうか?
上映前に経済学についておさらい。そもそも経済学とは、私達を取り巻いている経済の仕組み・様々な経済活動を研究する学問のこと。消費者の行動や、政府の景気政策、企業の利潤拡大化行動などを検証します。
経済学を研究することで人々の行動パターンを解析し、これを心理学や社会学にも応用することが可能。ビジネスシーンにおいても、またプライベートシーンにおいても、触れておいて損はない分野として近年注目されています。
今回上映された『ヤバい経済学』は、若手経済学者スティーヴン・D.レヴィット氏、スティーヴン・J.ダブナー氏による共著のビジネス参考書が原作で、2010年に作られた映画版。アメリカに経済学ブームを巻き起こし、トータル400万部のベストセラーとなった話題の書籍です。
書籍で読むとどうしても時間がかかってしまいますが、映画だとビジュアルでも紹介される上、1時間30分あれば内容を理解できるので内容をサラッと知りたい人にはうってつけでしょう。
まだ映画や書籍に触れていない方のために、『ヤバい経済学』の概要をかいつまんでご紹介。
『ヤバい経済学』は、下記のような親しみやすい切り口で経済学に切り込みます。
・世の中の家族が週末には美術館に行ったり、演奏会に行ったりと、上流家庭のような「模範的家族」で居ようとするのはなぜ?「模範的家族」であろうとする結果、本当にプラスは生まれるのでしょうか?
・アメリカ社会において、黒人と白人につけられる名前に差異があるのはなぜ?
(我々日本人には想像しがたいですが、名前から人種が想像できてしまうようです!)
・神道を重んじ、何よりも純潔と伝統を守り抜くはずの日本の相撲文化で、八百長疑惑が浮上してしまったのはなぜ?
・1990年代をピークにアメリカでの犯罪率が低下したのは、本当にアメリカ政府が取った、銃規制や麻薬取り締まり対策の更なる強化のおかげなのでしょうか?
よくよくデータを分析していくと、我々が「きっとこうだろう」と漠然と思っていた社会のあり方を覆す発見が見つかっていきます。
データは嘘を付きません。人情もありません。「わかっているつもり」になっているだけで、わかろうとしていなかった社会の仕組みが水面下にあることを、『ヤバい経済学』は教えてくれます。それは時として残酷な真実にも辿り着きますが、映画を通して私達に教えてくれることは、「世の中は思いのほかシンプルにできている」と言うことです。
キーワードは「インセンティブ」。
金銭的報酬のことだけではなく、やりがいや、そこにプラスの感情が生まれるかどうかなど、『ヤバい経済学』の言う「インセンティブ」には、あらゆることが含まれています。物事の因果関係を考える視野は持ちつつも、もっと考えをシンプルに、楽しみつつ社会で暮らすヒントがありました。
『ヤバい経済学』というタイトルは、日本のことわざで言うところの『事実は小説よりも奇なり』のようなニュアンスでつけられたのでしょうね。タイトルの通りの気負わない作風で、要所要所にアニメーションを取り入れた、親しみやすいドキュメンタリー映画でした。
イベントの最後は、参加者で記念撮影。ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。
兜LIVE!では、これからも楽しく学べる様々なイベント作りにチャレンジしていきます。
より多くの方が兜町・茅場町にお越しいただけること、心よりお待ちしております。
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