2024.05.20

「渋沢栄一オブジェ」お披露目会をレポート! 日本橋兜町に新たな“街の顔”が登場

日本橋兜町に新たな街のシンボルが誕生しました!




完成したのは、今年7月より発行される新1万円札の肖像に採用された「渋沢栄一」のオブジェです。この像は、東京メトロ東西線「茅場町駅」直結のビル『KABUTO ONE』の1階アトリウムに設置されました。


渋沢栄一は、日本橋兜町とゆかりの深い人物。日本初の証券取引所や銀行を立ち上げたのが兜町だったほか、海運業や保険業もこの土地で興しました。また、兜神社の近くにある日証館は、もともと渋沢栄一の住んでいた邸宅があった場所でした。


偉大な功績を残した渋沢栄一をきっかけに、多くの人が兜町の歴史を知り、街に親しんでもらうきっかけとなれば——。そのような想いのもとつくられたのが、今回のオブジェなのです。


4月25日、オブジェの完成を記念した「渋沢栄一翁オブジェ お披露目会」がKABUTO ONEにて行われました。本稿ではその様子をレポートします。


◆関係者による挨拶で、「渋沢栄一 オブジェ」の完成を祝う

お披露目会ではまず、今回のオブジェの制作に携わった平和不動産株式会社より、取締役・代表執行役社長の土本清幸氏が挨拶を行いました。




 <平和不動産株式会社 代表・土本清幸氏>


土本氏は兜町の歴史と渋沢栄一とのつながりを紹介しながら、オブジェの制作を企画した経緯を説明。また、「渋沢翁に親しんでいただくきっかけにしたい」と考えたことから、あえてオブジェのデザインを“隣に人が座って写真を撮れるような、渋沢翁が座った姿”にしたと明かしました。


土本氏は最後に、「兜町の新しいフォトスポットになるのではないかと期待しています」とコメント。そして、「渋沢翁とゆかりのある皆さまと、様々なコラボレーションができたらありがたい」と、今後への思いを述べました。


続いて、来賓として、公益財団法人 渋沢栄一記念財団 業務執行理事の井上潤氏が挨拶しました。




<公益財団法人 渋沢栄一記念財団 業務執行理事 井上潤氏>


井上氏は、渋沢栄一について、次々と新しい事業を生み出してきただけでなく、「過去から受け継ぐべきところはしっかり残し、それを継承させるという意識を持っていた人でもあります」と紹介。そして、自身の像をきっかけに日本橋兜町界隈が盛り上がり、栄えていくことは「渋沢栄一も望むところだったのではないか」「この地域を引き立たせることに自分を使ってもらえるのであれば、大いに活用してもらいたいというような声を発してくれるような気がしている」と考えを述べました。


さらに井上氏は、「今日を機に、オブジェと共に渋沢栄一の精神を受け継ぎながら、この地域が1つでも2つでも盛り上がっていくことを祈念したい」と語り、挨拶を終えました。


また、今回のお披露目会には、渋沢栄一生誕の地である埼玉県深谷市(渋沢生誕時は武蔵国榛沢郡血洗島村)の小島進市長も来賓として駆けつけました。




<埼玉県深谷市 市長 小島進氏>


小島市長は、渋沢栄一がNHKの大河ドラマの主人公として取り上げられたことをきっかけに、全国各地にある渋沢ゆかりの土地を訪れたエピソードを披露。各地を訪れる中で、渋沢栄一が明治の時代に、その土地で暮らす人々の話をじっくりと聞きながら、要望や相談に一つひとつ応えていったすごさを実感したといいます。


そして、多くの人に慕われている渋沢栄一のことを、「もっともっと世に広めていかなければならないという使命感を感じた」と熱弁。渋沢栄一のオブジェが完成し、兜町に設置されたことを祝福しました。


◆渋沢翁が隣にいるみたい! 精工につくられたオブジェをお披露目

その後、会場をKABUTO ONEの1階に移して、除幕式が行われました。


除幕式には、先ほど挨拶を行った平和不動産株式会社の土本氏、公益財団法人 渋沢栄一記念財団の井上氏、深谷市長の小島氏が登壇。




紅白の組紐を引っ張り、お披露目会に参加した関係者やメディアに、完成したばかりのオブジェの姿を披露しました。




ベンチに座った渋沢栄一の姿は、現存する渋沢栄一の写真にそっくりです。それもそのはず。今回のオブジェは、新一万円札に描かれた肖像画を参照しながら、デザインを一から書き起こして実際の渋沢栄一の姿を忠実に再現したそうです。


除幕式が終わった後、オブジェの横顔も見てみましたが、「渋沢翁が隣にいたら、こんな表情をしていたのかもしれないな」としみじみ思えるほど、とても精巧につくられていました。




また、渋沢栄一の右隣が空いており、訪れた人々が気軽に座ることができるのもポイントです。




かねてから“金融の街”として名をはせてきた日本橋兜町は、昨今の再開発によって、若者や家族連れも多く訪れる街へと変化しています。渋沢栄一のオブジェは、若者や子どもたちが思わず「一万円札の人」と写真を撮りたくなるような、街の新たなフォトスポットとなること間違いなしです。


そして、このオブジェは移動可能な仕様となっています。現在はKABUTO ONEの1階に設置されていますが、今後は渋沢栄一ゆかりの地を巡り、各所で多くの人の目に触れる機会も生まれそうです。


お披露目会を終え、「渋沢栄一 オブジェ」は、これから日本橋兜町のシンボルとして、街の過去と現在を結びつける役割を果たしていきます。


金融の仕組みを中心に現代日本の基盤を作り、「日本資本主義の父」とも呼ばれている渋沢栄一。その功績と歴史を感じに、ぜひ一度兜町を訪れ、オブジェに触れてみてはいかがでしょうか?



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