2026.04.10

【かぶかや・ヒューマン】#28 山田政和さん キャプション by Hyatt 兜町 東京

2025年10月7日、日本橋兜町に「キャプション by Hyatt 兜町 東京」が開業しました。大阪なんばに続く国内2軒目、全195室のセレクトサービスホテルです。金融街として知られるこの街に、なぜホテルが、なぜこのブランドが——。そんな問いを胸に着任したのが、総支配人の山田政和さん。30年以上にわたり大手外資系ホテルで経験を積んできた山田さんに、兜町に根を張るまでの話を聞きました。


◆不規則な毎日が、性に合っていた

──まず、山田さんのキャリアについて教えてください。
ずっと都心の大手外資系ホテルで働いてきました。もう30数年になりますね。ホテルを選んだきっかけは、正直に言うと不純なもので(笑)、9時から17時、土日休みの働き方が嫌で、時間が不規則な仕事をしたかったんです。入ってみたら、日々突発的なことが起きる現場が性に合っていて、気づいたらずっとこの業界にいました。


──変化に富んだ毎日が性に合っていたんですね。外資系ならではの魅力も感じていましたか?
やったらやった分だけきちんと見てもらえる環境があります。例えばフロントでのちょっとしたご提案やお声がけなど、お客様にとってプラスになる行動がきちんと評価につながる。その文化が自分のスタイルに合っていたと思います。


提供:キャプション by Hyatt 兜町 東京


──そんなキャリアを経て、こちらに着任されたわけですが、着任前の兜町にはどんな印象を持っていましたか?
多くの方がそうかと思いますが、私もやはり「証券取引所のある金融街」というイメージしかなくて、来たこともほぼなかったんです。実はここの総支配人になる話が来る前に、この場所にホテルができるというのをニュースリリースで知ったんですね。その時点では、「え、ここに?」という感じで。しかもハイアットが新しいカジュアルブランドをここで展開するというのが、業界目線でも少し意外というか、漠然とした疑問がありました。当時はまさか自分が働くことになるとは思っていなかったですし(笑)。


◆街を歩いて、分かったこと

──実際に着任してみて、印象は変わりましたか?
全然違いました。今は大好きです。町内会にも参加させていただいているんですけど、外資系ホテルの新参者として敬遠されるかなと少し心配していたら、むしろ歓迎していただいて。「外国人のお客さんが増えてよかった」と言っていただけたりして、そういう会話のなかから印象がどんどん良くなりました。高速道路を挟んで日本橋とはまた違う、人情味みたいなものが残っているのも面白いなと思っています。




──オーナーである平和不動産さんとのやりとりも、着任後に深まっていったんでしょうか。
はい。いろいろお話を聞かせていただくなかで、キャプション by Hyattがここにある理由が分かってきました。人気カフェやベーカリーを誘致して街を少しずつ変えてきた、その積み重ねの上にこのホテルがある。「人と街のつながり」というキャプション by Hyattのブランドのコンセプトと、平和不動産さんの街づくりの思想がぴったり重なっているんですよね。それを目の当たりにして、キャプション by Hyattでよかったと思いました。これほどオーナーさんの思いが伝わってきて、その期待に応えたいと思えるのは今回が初めてです。


──その思いが、日々の運営にも反映されているんですね。
何か企画したり、取り入れたりするときは、「これでこの街とお客様がつながるか」というのを必ず考えています。1階のソーシャルハブ(カフェ&ダイニング)、Talk Shopで提供しているコーヒーは兜町を拠点にするSR Coffee Roasterさんに焙煎していただいたものを、カクテルには平和どぶろく兜町醸造所さんのどぶろくを使わせていただいています。和菓子もこのエリアで調達したくて、街を歩きながらずっと探しているんですよ。まだ見つかっていないんですけどね。逆に、そういう話を聞いた地域のお店の方から声をかけていただけるようになったら嬉しいなとも思っています。


ソーシャルハブ(カフェ&ダイニング)「Talk Shop(トークショップ)」
提供:キャプション by Hyatt 兜町 東京


──どんなお客様が多いですか?
宿泊は外国のお客様が9割ほどで、東京駅周辺と比べて料金がリーズナブルなこと、都営浅草線で成田・羽田両空港に直行できる利便性から、探して来てくださる方が多いようです。満足度の調査でもロケーションはとても高く評価していただいていますし、スタッフのフレンドリーさを喜んでくださる声も多いです。形式ばりすぎないところが、海外のお客様には響くのかなと思っています。

一方でTalk Shopのランチは、近隣で働いていたり住んでいたりする地元の方が多くいらっしゃいます。ホテルのレストランというより、街のリビングルームのような感覚で使っていただけているのが嬉しいですね。


◆兜町を訪れ、つながってもらうのが使命

──イベントも積極的に取り組まれていますね。
Talk Shopを起点に、様々なイベントを開催してきました。毎月第3水曜日に開催しているジャズセッション「Talk Shop Jazz Session」は、チャージフリーで飛び入り参加も大歓迎のスタイルです。プロ・アマ問わず、お客様も演奏に参加できる形で、その場に集まった人たちがその場で曲を決めて演奏する、一期一会な雰囲気がキャプションらしいと思っています。最初はみなさん来てくださるかなと心配していたのですが、蓋を開けてみたら毎回盛況で、終盤には演奏しきれない方が8人くらい総出になることもあるくらいです(笑)。



──ジャズはこの街とも縁が深いですよね。
平和不動産さんから、「兜町をジャズの街にしたい」という話を聞いていて。街の各所でジャズイベントが定期開催されていて、音楽が街に溶け込む雰囲気がもともと育まれているんです。Talk Shopにピアノを置いているのも、そういった街全体の取り組みの一部を担わせていただきたいという意識からです。


提供:キャプション by Hyatt 兜町 東京


──地域のお店を巡るイベントも話題になりましたね。
「旅先で出会った人ツアー」という企画で、兜町に詳しい案内人と一緒に街を歩きながら、エリアのお店に実際に立ち寄っていただくイマーシブ型のツアーです。兜町に初めて来たという参加者の方も多くいらっしゃって、「立ち寄ったお店が素敵だったから、今度また友達を連れて来ます」という声をいただいたり、参加者同士がその後もTalk Shopでお茶をしてくれたりと、つながりが生まれていくのを間近で見られてよかったです。私たちにとっても、地域のお店の方たちとつながるきっかけになりました。


KABUTOCHO FLOWER WEEKでは、Flowers fêteさんとお花を使った空間装飾のワークショップを開催しました。街の外からもたくさんの方が来てくださって。イベントをきっかけに兜町を訪れ、つながってもらうのが私たちの使命だと思っています。


──現在は、大阪なんばのキャプション by Hyattとのコラボも始まっていますね。

はい、キャプション by Hyatt なんば 大阪との初めてのコラボレーション企画として、お互いの自慢のバーガーを両ホテルのTalk Shopで期間限定提供しています。兜町のバーガーがなんばへ、なんばのバーガーが兜町へという形で、東西それぞれのキャプション by Hyattらしさを味わっていただける企画になっています。



兜町のシグネチャーバーガー&なんばの人気バーガーのコラボは2026年5月31日(日)まで実施中!
提供:キャプション by Hyatt 兜町 東京


──最後に、兜町・茅場町の今後について、山田さんのご意見を聞かせてください。
再開発が進むなかでも、この街の風景や雰囲気は残っていてほしいなと思っています。茅場町・兜町にはずっと続いてきたお店や通りや景色が、まだたくさんあります。新しくなることと、残すことが、うまく共存していってくれればいいなと願っています。
今年は山王祭もありますし、まずはしっかり参加させていただいて、ゆくゆくは宿泊中の外国人のお客様にもお祭りの文化を体験していただけるような形ができたら嬉しいなと思っています。実現できるかはまだ分からないですが、それくらいの気持ちで取り組んでいきたいです。


──まだホテルに来たことがない方へ、ひと言お願いします。
気軽に入ってきてください(笑)。1階のTalk Shopはホテルの宿泊者でなくてもどなたでも気軽にご利用いただけます。兜町・茅場町を歩いていたら、ぜひ立ち寄ってみてください。



■店舗紹介
キャプション by Hyatt 兜町 東京
東京都中央区日本橋兜町12番1号


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