2018.06.01

兜LIVE!主催で、「日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ」を開催しました!

撮影:兜LIVE!編集部


こんにちは!

兜LIVE!編集部です。


4月27日に、東京日本橋兜町・茅場町のCAFE SALVADOR BUSINESS SALONにて、『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』というイベントを実施しました!

 

江戸時代、中央区日本橋兜町・茅場町の日本橋川沿いは、茅場河岸と呼ばれていました。そこには酒問屋が立ち並び、にぎわいを見せていたといいます。

 

つまり、ここ日本橋兜町エリアの魅力の一つは日本酒といっても過言ではありません。日本酒を通じてまちづくりに貢献していらっしゃる二つの蔵元のご協力のもと開催した、楽しみながら学べる日本酒セミナーのイベント模様をお伝えします。

 

ご協力いただいた蔵元のご紹介

撮影:兜LIVE!編集部
「楯の川酒造」6代目蔵元(兼奥羽自慢代表取締役)佐藤淳平さん(写真中央)、
「奥羽自慢株式会社」製造責任者 阿部龍弥さん(写真右)


楯の川酒造株式会社

1832年(天保3年)よりお酒づくりを始め、1854年(安政元年)に酒造業を開始。庄内藩藩主酒井公が訪れた際にお酒を献上したところ、大いに喜ばれ、酒銘を「楯野川」とするよう命じたことから名づけられました。

 

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奥羽自慢株式会社

山形県鶴岡市、1724年(亨保9年)設立。2009年を最後に酒づくりを完全に停止していましたが、「楯の川酒造」の支援を受けて製造を再開。

 

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国内唯一の全量純米酒を手がける「楯の川酒造」

撮影:兜LIVE!編集部


まずは、「楯の川酒造」6代目蔵元 佐藤淳平さんよりご挨拶。続いて、手がけていらっしゃる「楯野川」についてのレクチャーです。

 

東北は、各エリアの蔵元やお酒によって、それぞれユニークな個性を持っているのだそう。佐藤さんによると、山形のお酒は甘くもなく辛くもなく、ほどよい華やかさもあるそうで、「お酒好きの人に打ってつけです」とのこと。

グローバル化が進む中、楯の川酒造は輸出にも力を入れています。海外の日本食レストランでは、日本酒の需要がだんだんと高まっているんだとか。将来的には、「輸出の割合を売り上げの3~4割まで上げていきたい」そうです。

 

楯の川酒造のすごいところは、それだけではありません。なんと国内唯一の精米1%の純米大吟醸酒「光明」という日本酒を手がけています。

 

手間と時間をかけ、とことんお米を精米することでつくられたのが、この「光明」。精米だけで、およそ1800時間もの時間をかけてつくられています。2017年に販売を始めたところ、通常の日本酒と比べて10万8千円(税込)と高価格に設定したにもかかわらず、予想以上に好評で、瞬時に完売したそうです。


撮影:兜LIVE!編集部

 

ワインと比べ、日本酒の価格帯平均は低いのが現状です。光明をつくった背景には、「しっかりいいお酒をつくって、適正な価格で売っていくことが必要だ」という、佐藤さんの切実な思いが込められているのです。

 

そんなユニークな楯の川酒造のチャレンジを可能にできる理由は、地元農家との契約栽培。いい日本酒をつくるうえで、良質なお米の確保はなにより大切なこと。農協や全農を介さず、直接農家の方と取り組んでいるようです。

 

「同じ農家からお米を入手することで、バラバラの生産者から集めるよりも、お米の特徴や性質も把握しやすくなる」と、佐藤さん。蔵元と地元農家の方の二人三脚の取り組みが、魅力的な日本酒の生産につながっているのです。 

 

社長に直談判で正社員に。味もラベルもこだわりぬいた「吾有事」

撮影:兜LIVE!編集部


お次は、山形県鶴岡市にある奥羽自慢株式会社で製造責任者を務める阿部龍弥さんによるレクチャー。製造責任者という立場ながら、なんと27歳という若さ。会場からは驚きの声が上がっていました。

 

「今日は『吾有事(わがうじ)』というお酒を知っていただき、ぜひファンになっていただきたいです」と阿部さん。

 

阿部さんがアルバイトとして仕事を始めた当初、実はそんなにお酒好きではなかったそう。ところが日本酒への興味が芽生え始めると、興味が尽きず社長に直談判して正社員に。そんな熱い想いのもとつくられたと「吾有事」には、こだわりが詰まっています。

 

お米は、地元である山形県のものを徹底して使用。また中身だけでなく、ラベルには……

撮影:兜LIVE!編集部

 

のろしがあがっているオシャレなデザインが! つい目を引かれてしまいます。

また、「吾有事」には、純米吟醸の低アルコールタイプもあります。実はこれ、阿部さんが社長に直談判して制作にこぎつけたもの。若者のお酒離れが進んでいるといわれる今、若い世代にもお酒を飲む楽しさを伝えたいという思いが形になったのです。

 

実際にお酒を味わってみよう!

撮影:兜LIVE!編集部

 

日本酒の魅力を知ったところで、次はお待ちかねのテイスティングタイム! 名前をふせたお酒が3種類注がれ、お酒を当てるクイズから始まりました。

「これだけは外せない!」 

「全問正解したい!」と意気込む声が続出。注がれたお酒は「楯野川 純米大吟醸 中取り美山錦」「楯野川 純米大吟醸 主流」「吾有事 純米吟醸 13」の3種類でした。


撮影:兜LIVE!編集部  

 

今回のお酒に合わせた、エイヒレや、だだちゃ豆のおつまみも一緒にいただきました。お酒がどんどん口へ進みます。

撮影:兜LIVE!編集部

 

大盛り上がりの中、2時間の会はあっという間に終了。終了後は、各地の蔵元とも交流が厚く、会場から歩いて約5分のお店「つまみ菜」で二次会も行われました。

 

 

おわりに

今回は山形県の二つの蔵元ご協力のもと、おいしく味わいながら日本酒を楽しく学ぶことができました。日本酒がもともと好きな人も、そうでない人も、日本酒の深い魅力にハマってしまうこと間違いなしのイベントでした!

 

兜LIVE!では、今後もお酒を通して学び、楽しめるイベントを開催していきたいと思います。次回もお楽しみに!


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