2025.05.23
こんにちは!兜LIVE!編集部です。
5月17・18日に、日本橋茅場町のEdible KAYABAENにて、「OPEN GARDEN DAY~KAYABAENの森の遊び方~」が開催されました。
普段は限られた人にしか開放されない屋上のガーデンを自由に見学できるだけでなく、さまざまなワークショップが開催され、多くの人で賑わいました。
今回はイベントの様子と、17日に開催されたワークショップのひとつ、「時を紡ぐ古代米プロジェクト」をレポートしていきます!
今回兜LIVE!が訪れたEdible KAYABAENは、茅場町の東京証券会館の屋上に生まれた菜園。“投資と成長の街”である茅場町を、“食べられる街”にするためにスタートしたプロジェクトです。“食べる”ことを学びの軸にして子どもたちの生きる力を育み、健康で安心のまちづくりに貢献することを目指しており、さまざまなガーデン&キッチンプログラムを提供しています。
現在はイベント開催時にのみ一般開放されています。今後はイベント時以外にもたくさんの方にガーデンを楽しんでもらえるように、オープンガーデンの日程を増やすことを検討中。
本イベントは、EDIBLE TOKYO RALLYの一環として開かれました。これは、「東京を『食べられる都市』に再生しよう!」というコンセプトのもと、都内各所のコミュニティガーデン・屋上菜園でアーバンファーミングの体験型イベントが同時開催されるというものです。
10階に上がると、さまざまな展示がお迎え。これまでEdible KAYABAENが開催してきたイベントの様子も飾られています。
屋上で育てたハーブをたっぷり入れたハーブウォーターも提供されていました。
「時を紡ぐ古代米プロジェクト」は、古代米の種を蒔き、自ら収穫し、味わうだけでなく、正月飾りとしても活用する、古代米の魅力をたっぷりと味わうことのできるプロジェクトです。年4回開催を予定しており、今回はその第1回、「種まき~ペットボトルでお米を育てよう!」がおこなわれました。
教えてくれたのはガーデナーのしょうさん
今回、古代米の魅力を伝え、ペットボトルへの種まきを教えてくれたのはEdible KAYABAENのガーデナーのしょうさん。永続可能な農業をもとに、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法を実践する、「パーマカルチャーデザイナー」の資格を保有しており、型にとらわれない、日常の中に馴染む植物との付き合い方を教えてくれます。
参加者の自己紹介を済ませたら、古代米についての知識を深めます。
500種類もあるといわれるお米の中で、今回育てるのは古代米。白米が登場したのは奈良時代ですが、縄文時代から栽培が始まっていたとされています。栄養価が高く、精米せずに食べられるという手軽さも魅力のひとつです。
今回は3種類の古代米からひとつを選んで種まきをおこないます。
左から栄養価が高く日本の米のルーツといわれている黒米、ドライフラワーや正月飾りとしても扱われる赤米の神丹穂(かんにほ)、もち米の一種で、粘りが強く甘みがあるのが特徴の緑米です。
今回の古代米づくりは、2リットルのペットボトルを使っておこないます。うまくいけばペットボトル1本から、お茶碗1杯分程度が収穫できるのだそう。
まずはペットボトルの上部をカットし、手を切らないように切断面にビニールテープを貼ります。子どもたちも工作気分で楽しんでいます。
そして土と堆肥を混ぜたものを、ペットボトルに入れていきます。
実はこの堆肥、Edible KAYABAENがある東京証券会館のビル内で出たゴミ(1Fカフェのコーヒーの出がらし、オフィスからの紙ゴミ、Edible KAYABAENから出た植物のくずなど)を発酵させて作ったコンポスト堆肥なのです。
ペットボトルに土を入れたら、その上に種を蒔いていきます。穂から種を外し、土の上にパラパラとちらしていけばOK。
作業自体はとってもシンプルなので、子どもたちでも簡単にできるのがうれしいところです。
種を蒔いたら、その上からさきほどの土をかぶせれば完成です。
このペットボトルを各自持ち帰り、育てていきます。
発芽まではしっかり水をあげることがポイントなのだそう。
そのほかにも、日当たりや夏場の熱の逃がし方ど、ベランダで育てる際のポイントを、しょうさんが説明してくれました。
本プロジェクトの特徴のひとつはLINEオープンチャットを利用して、古代米を育てている際の疑問点を解消できたり、育てていく中での発見、アイデアなどを参加者どうしでシェアできたりすること。もちろんスタッフも参加しているので、サポート体制も万全です。
種まきのあとは、奇跡的に雨が上がったため、Edible KAYABAENのガーデンツアーもおこなわれました。
さきほどペットボトルに土と一緒に混ぜて入れたコンポスト堆肥も見せてもらえました。堆肥というと臭いが強いイメージですが、臭さはほぼなく、ほんのりコーヒーの香りが漂っていました。
ハーブなどが植えられたエリアも見学。ちょうど桑の実が熟しており、実際に味わうこともできました。
このように、五感をフル活用しながら自然に触れられるのがこの屋上菜園の魅力といえるでしょう。
古代米プロジェクトは、年間を通しておこなわれる予定です。
・10月 脱穀~実りの喜びを味わおう!
・11月 収穫祭~おにぎりを食べよう!
・12月 活用する~正月飾りをつくろう!
ただ食べるだけでなく、古代米のさまざまな魅力に触れられるので、残りのイベントも楽しみです。
Edible KAYABAENでは、大人も子どもも楽しめるイベントを今後も多数予定しているので、気になる方はぜひホームページをチェックしてみてくださいね。
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