2020.03.07
こんにちは!
兜LIVE編集部です。
2月15日(土)、日本橋茅場町にあるFinGATE KAYABAにて第22回『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』を開催しました。
事始めの街と呼ばれている日本橋兜町・茅場町。江戸時代には酒問屋で賑わっていたこの街で、日本各地の蔵元とともに日本酒について学び、味わい、楽しく交流しその魅力を広めるため、毎月1回の頻度でイベントを開催しています。
今回は山口県岩国市から酒井酒造の酒井 秀希さんをお招きし、日本酒「五橋(ごきょう)」のご紹介のほか、風光明媚な四季折々の錦帯橋の風景、蔵元の製造工程のようすまで、幅広くお話をしていただきました。
今回で22回目を迎える当イベントですが、中国地方の蔵元さんのご参加は初となります。
山口県岩国市といえば、その美しいアーチ形で知られる錦帯橋。
創建約350年を迎えたこの橋は、日本三名橋にも数えられており、酒井酒造を代表する日本酒「五橋」の名は、蔵元の地元にあるこの錦帯橋が五連であることから名付けられました。
また、もともと錦帯橋は、当時の藩主・吉川広嘉公が杭州の西胡に掛かる橋から着想を得たとされており、現在岩国市と杭州は姉妹都市となっているそうです。なお、今でも吉川家の末裔の方は、市内のお祭りに参加されているとのこと。
酒井さんのお話の中では、桜が満開となる春の錦帯橋、鵜飼が行われる夏の錦帯橋など、四季の風景をたくさんの美しい画像でご紹介いただきました。
岩国市公式ホームページでも、満開の桜と錦帯橋の画像がご覧いただけます。
酒井酒造は、明治4年(1871年)創業。広大な面積を持つ中国山地の豊富な水資源に恵まれることから、超軟水をお酒の仕込みに用いている点が特徴で、昭和22年の全国新酒鑑評会では五橋が1位を獲得しました。
硬水仕込みが一般的であった当時、業界で話題となり、酒井酒造の名を全国に知らしめるきっかけとなったそうです。また、水に加えて、お米は山口産のお米、蔵元は山口地元の方々と、地元産にこだわったお酒造りをされています。
蔵の現場の様子は、酒井さんが直々に撮影なさった画像で紹介いただきました。
普段、見ることのできないお酒造りの現場とあって、参加者の皆さんも興味津々の様子でした。
製造工程の一部は酒井酒造のウェブサイトで公開されています。
それではまず、3種のお酒をブラインドテイスティングで頂きます。(以下、価格は税抜)
1.純米大吟醸酒 錦帯五橋
日本酒度:-1.5
アルコール度数:16%
酸度: 1.7
原料米:糀米 山田錦 掛米 山田錦
精米歩合:35%
価格:720ml 6,000 円/1,800ml 12,000円
心地よい舌触り、純米大吟醸の繊細さ、 味わい深さはまさに手造りの逸品です。
2.五橋 純米吟醸酒 西都の雫
日本酒度:+2
アルコール度数:15%
酸度:1.8
原料米:糀米 山田錦 掛米 西都の雫
精米歩合:55%
価格:720ml 1,450 円/1,800ml 2,900円 箱ナシ
山口県オリジナル酒米「西都の雫」で醸す純米吟醸。控えめで上品な上立香の中に広がる、柔らかな口当たりとキレのよい喉越しです。
3.ファイブ イエロー
日本酒度:-0.5
アルコール度数:16%
酸度:2.5
原料米:糀米 山田錦 掛米 日本晴
精米歩合:80%
価格:720ml 1,450 円/1,800ml 2,900円
白糀が生み出すクエン酸は、濃醇なお米の甘みにすっきりとした酸味で輪郭を与えてくれます。
ブラインドテイスティングでは、40名ほどの参加者のうち、約半数の20名あまりの方が見事全問正解!うち、じゃんけんで勝った10名の方に、賞品の枡とオリジナル巾着袋が贈られました。
引き続き、別の3種の日本酒を、今度はブラインドテイスティングではなく蔵元の解説とともに頂きます。
4.五橋 木桶造り生酛純米酒
日本酒度:+2.4
アルコール度数:15%
酸度:1.9
原料米:糀米 山田錦 掛米 イセヒカリ
精米歩合:70%
価格:720ml 1,500円/1,800ml 3,000円 箱ナシ
木桶造りならではの穏やかでふくよかな木香。
口当たりやさしく、適度な酸味が米の旨みと甘みを調和します。
5.五橋 純米酒
日本酒度:+3
アルコール度数:15%
酸度:1.7
原料米:糀米 山田錦 掛米 日本晴
精米歩合:60%
価格:180ml 350 円/300ml 550円/720ml 1,300円/1,800ml 2,600 円
調和が取れ、旨みが新鮮な心地よい軽快さを与えます。
6.発泡純米酒 ねね
日本酒度:-85
アルコール度数:5%
酸度:4.5
原料米:日本晴
精米歩合:70%
価格:300ml 730円
ほのかな甘み、爽やかな酸味が調和する。 軽やかで涼味あふれる味覚です。
特に6.の発泡純米酒ねね が、爽快な飲み心地でとても飲みやすく、ついついお代わりをいただいてしまいました!女性にも人気が出そうな柔らかなデザインのパッケージも素敵です。
おつまみにはいずれも山口名産の産地直送レンコンチップス、おつまみ焼ふぐ、わさびしょうゆ漬を頂きました。
パリパリのレンコンチップスに食べごたえのある肉厚のワタフグ、鼻につーんとくるわさび漬の組み合わせがバランス良く、日本酒の美味しさをよりいっそう引き立ててくれました。
今回の酒井さんのお話では、地元・岩国にこだわったお酒づくり、岩国への愛が伝わってきました。
これまで中国地方には行く機会がなかなかなかった編集部ですが、
酒井さんのお話の中でもとりわけ錦帯橋の美しさが印象的で、いつか岩国を訪れてみたいという気持ちになりました。
本イベント「日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ」は今後も月1回の頻度で開催予定ですので、お酒好きの方は是非一度足を運ばれてはいかがでしょうか?
開催予定はこちらから。
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