2024.10.22

[LIVING GREEN FES]体験型植物の祭典 「KABOLO Vol.7」が開催されました!

こんにちは!

兜LIVE!編集部です。

10月1日から10月31日の期間限定で、「LIVING GREEN FES」が日本橋兜町・茅場町にて開催されています。今回で3回目となる当イベントでは、誰でも参加できる様々な魅力的な体験型コンテンツを実施しています。
中でも人気のイベントの一つ、「KABOLO vol.7」は販売を中心とした「KABOLO MARCHÈ」とワークショップを中心とした「KABOLO ATELIER」とし、3日間開催しました。


KABOLO MARCHÉ
開催期間:10月4日(金)・5日(土)11:00~18:00
10月6日(日) 10:00~17:00
開催場所:KABUTO ONE 1階アトリウム

KABOLO ATELIER
開催期間:10月5日(土)11:00~18:00
10月6日(日)10:00~17:00
開催場所:KABUTO ONE 4階


今回も、ボタニカル界の有名クリエイターやメーカー、一般の愛好家たちが多数参加。ボタニカル(植物)を愛する人たちが兜町に集結し、大いに盛り上がる3日間となりました。

本レポートでは、最終日10月6日の会場の様子をお届けします!


◆KABOLOとは


「KABOLO(カボロ)」の名称は、「KAbutocho BOtanical LOunge/兜町ボタニカルラウンジ」の略。都心の日本橋兜町から、都会で暮らす人々に植物のあるライフスタイルを提案する、体験型植物の祭典です。実は兜町は、江戸時代中期には定期的に植木市が開催されていた植物にゆかりのある場所なのです。


会場は、前回に続き東京メトロ東西線茅場町駅直結の「KABUTO ONE」。1階アトリウムでは、多肉植物や観葉植物のマルシェ(展示販売)が、4階カンファレンスルームでは、有名クリエイターたちが手掛けた作品の展示販売に、テラリウムやミニ盆栽などのワークショップが開催されましたhttps://miuraengei.co.jp/


【KABOLO vol.7の概要】
・期間:2024年10月4日(金)〜6日(日)
・会場:KABUTO ONE 1階アトリウム、4階カンファレンスルーム
・内容:テラリウム、盆栽、多肉植物、観葉植物、資材展示販売及びワークショップの開催
・主な出展者:
moss_connect (苔インテリアショップ)
インテリア盆栽Boncyu (インテリア盆栽工房)
道草(苔専門ブランド)
苔むすび(苔専門ブランド)
ピクタ(飼育栽培用品、観葉植物、アクアリウム関連事業等)
the only one bottle terrarium(苔テラリウムクリエイター)
inami(苔テラリウムクリエイター)
BARREL(植物育成ライト、その他関連商品の製造及び販売)
Lim iron craft(植物家具専門店)
バイオゴールド(株式会社タクト) (園芸商品等の企画開発、製造及び販売等)
たにくふぁーむ (多肉植物農園)
三浦園芸 (観葉植物の生産・卸売)
Feel The Garden (苔テラリウム専門店)


有名苔アーティスト今田 裕氏の苔専門店『moss connect』や、YouTubeで人気の苔テラリウム専門ショップ『道草』など、ボタニカル界をリードする有名クリエイター・企業が多数参加。ファンミーティングや、講演会、ワークショップなど、魅力的なプログラムが満載の3日間でした。


◆兜町にボタニカルを愛する人々が集結!


筆者が取材したのは最終日の10月6日(日)。平日にはスーツ姿の多くのビジネスパーソンが足早に行き交うビジネス街の兜町。休日のこの日は人通りも少なく、心なしかゆったりとした時間が流れます。


まず1階アトリウムのマルシェを見ていきましょう。正面エントランスから奥に進むと、ものすごい数の多肉植物がウェルカム!と言わんばかりに来場者を迎えてくれます。こちらの出店者は主に韓国苗の多肉植物を生産・販売している『たにくふぁーむ』。今回初出店です。



多肉植物は乾燥地に適していて、ぷっくりと厚みのある葉や茎に水分を蓄えることができるのが特徴。サボテンやアロエも多肉植物の一種です。暑さに強く、10日に1回程度の水やりでOKという手入れの簡単さと、見た目の愛らしさで近年人気が急速に高まっているそう。ピンクや赤などポップで可愛い色に紅葉する韓国産ハイブリッド種が、最近は特に人気とのことです。


多肉植物、筆者の想像では女性からの人気が圧倒的かと思いきや、男性の愛好家も多いそうで、性別年齢問わず多肉植物の沼にハマる人が増加中とのこと。価格が手頃で手入れが簡単なことと、葉を取り外して「葉挿し」という方法で株を増やしていく楽しみがあることも、ハマる人が多い理由の一つだそうです。


さて、『たにくふぁーむ』の展示の奥には、本イベント主催者『Feel The Garden』の展示が広がります!その中で特に目を引いたのが、『Feel The Garden』が開催している講座「クリエイターコース」を卒業したクリエイターさんたちによる素敵な苔テラリウムの数々。天井が高く開放的な空間の中、ガラス壁から降り注ぐ自然光を浴びて、みずみずしい作品の数々が喜んで微笑んでいるように見えます。




2018年に開講したこのクリエイターコース、大人気だそうで、これまでに卒業生は300名を超えるとのこと。近年、副業への注目が集まる中、副業で苔テラリウム作家として活動する人も増えているそうです。卒業生は、今回のようなイベントや『Feel the Garden』の直営店舗で作品の委託販売が可能で、このようなアフターフォローがあることも人気の要因となっているようです。


◆セミナー、ワークショップ会場に潜入!

さて、「KABOLO」はセミナーやワークショップが充実していることも魅力です。
今回筆者はセミナー2つとワークショップ2つ、計4つに潜入させていただきました。


【バイオゴールド講演会】
1つめは、有機肥料ブランド「バイオゴールド」の有効性について、株式会社タクトの椿佳菜さん(お名前からも植物への愛が溢れています!)による講演です。



「バイオゴールド」は、盆栽や観葉植物、またテラリウムの業界でも大きく注目され、多くのプロが絶賛する有機肥料の人気ブランドです。天然素材と微生物、そして熟練の職人技から生まれ、地球環境にも優しい「バイオゴールド」。セミナーでは、途中クイズを何問か織り交ぜながら、一般的な有機肥料との違いを含む「バイオゴールド」の特徴と有用性について、楽しみながらわかりやすく説明してくれました。ちなみに、1988年、「バイオゴールドオリジナル」が完成して最初に使われたのは、何と宮内庁の盆栽だそうです!



講演会の後、展示を回った際に複数のプロが「バイオゴールド」を絶賛していたのも印象的でした。


【ピクタ講演会】
次に潜入したのは、最近YouTube動画がバズッたことでも大注目、有限会社ピクタ代表の陶武利さんによる「植物が養分を利用する仕組み」と題した講演です。クリエイター必見の内容とのことで、会場は聴衆でぎっしり!



植物が養分を吸収する仕組みを図解も交えながら明快かつ論理的に解説していただきました。与えた肥料は、どのように変化して植物に吸収されるのか?効果的な施肥方法は?など、文系出身の筆者には少々難しく感じる化学の話もありましたが、参加者の皆さんが内容を聞き逃すまいと、とても熱心にメモを取りながら聞く様子が印象的でした。


【流木ガラスワークショップ】



2つのセミナーでしっかり勉強した後は、苔テラリウムクリエイターinamiさんによる流木ガラスワークショップに潜入。inamiさんは、個人として苔テラリウム制作数量が日本一、という経験豊富なクリエイター。気さくで明るいお人柄でも人気を集めています。天然の流木と100%リサイクルガラスを活用して造られたエコな流木ガラス。2つとして同じものがなく全てが1点ものという特別感も魅力です。



参加者はテラリウム制作経験の豊富な人もいれば、今回初めて、という人も。

ボウルの中に土を入れ、石を選んで配置した後に土にそっと水をかけます。水分を含むことで土が固定されその後の作業がしやすくなるそうです。



続いて、砂利と複数の種類のコケを敷いていきます。それぞれが思い描くデザインを少しずつ形にしていきます。



制作途中で少々行き詰まっている様子の人も見受けられましたが、和気あいあいとした雰囲気の中でinamiさんが一人一人を丁寧にフォローし、最終的に皆さん大満足の作品ができたようです。完成した人から展示コーナーのライトの下に自身の作品を置いて記念撮影を楽しんでいました。


完成した作品をパシャリ!

【香丁木(こうちょうぎ)ワークショップ】
最後は、「根上り香丁木の情景盆栽を作ってみましょう!」のワークショップに潜入!
講師は、『インテリア盆栽工房BonCyu』代表で、過去には「TVチャンピオン極~KIWAMI」の「箱庭王決定戦」に出演してチャンピオンに輝いたこともある、情景盆栽作家の中尾浩之さんです。

香丁木という、4月末から10月にかけて可愛い花を咲かせる木を、根が土の上に露出した「根上り仕立て」にし、盆栽感溢れる情景盆栽を制作します。



見た目はかなり本格的ですが、比較的手入れが簡単で盆栽初心者の方にもお勧めだそう。

香丁木の苗木を鉢に植え替えて、土の表面が平らになるようバターナイフを使ってしっかり押さえていきます。こうすることで苔が生えやすくなるそうです。



その後、土の表面に苔を張り指で押さえて土に圧着させていきます。



鉢との境の部分は箸を使ってしっかり押し込みながら丁寧に仕上げていきます。皆さん黙々と集中して作業を進めます。



完成した後は、自宅での管理方法について丁寧な説明もあり、初心者も安心。



素人の私には、盆栽というとなんだか難しそうでとっつきにくいイメージがありましたが、意外と簡単そう!室内管理100%でも大丈夫とのことで、多少の日照不足は「バイオゴールド」で補えるとのこと。そう、講師の中尾さんも「バイオゴールド」のファンの一人でした。


◆クリエイターズマーケットを楽しみつくす!

さて、最後に4階のクリエイターズマーケットを、ざざっと隅々まで見ていきましょう!こちらの会場には、今回出展のクリエイターの作品やメーカーの商品がずらりと並びます。




『Feel The Garden』のコーナー。テラリウム用の人形が入ったガチャを目の前でトライした方は「良いのが当たった!」と喜んでいました。




『the only one bottle terrarium』のコーナー。まるっとしたフォルムが愛らしい。



『道草』のコーナー




『inami』のコーナー





『苔むすび』のコーナー。お地蔵さんの姿にほっこりします。




『moss_connect』のコーナー。寺社仏閣の窓から眺める庭や、地層も含めた苔庭や滝、大自然の表現が見事!です。




『インテリア盆栽Boncyu』のコーナー


◆まとめ

大変充実したボタニカル三昧の一日でした!感想はとにかく楽しかった!の一言。

「KABOLO」は、筆者のような初心者からボタニカルのプロまで、幅広い層が楽しめる魅力と、とっつきやすい一方で植物の世界の奥深さを大いに感じるイベントでした。筆者自身、これまで未知の領域だったボタニカルの世界に足を一歩突っ込んで、新たな学びと植物からの癒しを沢山いただきました!

出展者およびスタッフの皆さま、今回も楽しいイベントをどうもありがとうございました。
それでは、次回の開催もお楽しみに。

(取材・撮影:柴田幸恵)


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