2025.01.14
こんにちは。
兜LIVE!編集部です。
年末の風物詩としてニュース番組などで見かける、日本取引所グループの恒例行事「大納会」。今回は、証券取引所内にある「東証アローズ」で行われたセレモニーに現地参加しましたので、そのレポートをお届けします。
後半では、2025年1月6日に行われた大発会の様子もライブ中継を閲覧しましたので、その時の様子も併せてお伝えします。
日本の証券取引所では、最終取引日に「大納会(だいのうかい)」が行われます。これは年納めの催事を指すと共に、年末の最終取引日そのものも意味する金融・証券界の重要な言葉です。
2024年全ての取引がクローズしたのち、大納会がスタートしました。
開会のアナウンスに続き、日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEO山道裕巳さんのご挨拶です。
「本日はお忙しい中、私どもの大納会にご出席いただき、ありがとうございます。また、日頃から取引所の運営に多大なるご協力をいただき、厚く御礼申し上げます」
「今年の株式市場を振り返ってみますと、一時的に相場が上下に変動した局面はありましたが、年間を通してみますと大きく上昇を遂げた年となりました」
山道CEOは2024年の株式市場の振り返りを行い、日経平均株価が34年ぶりに38,915円を突破し、7月11日には最高値の42,224円を付けたことに触れました。
「この相場状況には複合的な要因があったと考えています。地政学リスクを受けた日本への資金シフト、好調な日本企業への期待などがありました」
「さらに、政府が進めてきた資産運用立国の実現に向けた取り組みも大きかったと思います。新NISAスタートによる個人の貯蓄から投資への流れの進展や、スタートアップ育成五カ年計画なども今年の好調な相場に寄与しているのではないかと考えます」
個人の投資に対する意識や関心の高まりを挙げ、その中で賃金と物価の好循環によるデフレからの脱却の兆しがみられたのではないか、と述べました。
山道CEOが2024年初に話されていた「『貯蓄から投資へ』の流れが大きく加速する一年になる」という宣言どおりの年になったのではないでしょうか。
「個人投資家の皆さまがより投資しやすい環境の整備や上場商品の質や量の拡充に取り組んでまいります」と述べ、挨拶を終えられました。
最後は、例年通り東京証券取引所常務執行役員の川井洋毅さんの発声により、会場全員で「手締め」が行われました。
手締めとは、物事を無事に終えられたことを祝って、掛け声に合わせて手拍子を打つ日本の風習です。手締めの前に発する「いよぉー!」という掛け声は「祝おう」が由来であると言われています。
人々の手が打ち鳴らされ、式典は無事に終了しました。
2025年1月6日に行われた大発会の様子もご紹介します。こちらはライブ配信の取材です。
東京証券取引所の年始の最初の取引日に行われる催事を「大発会(だいはっかい)」といい、大納会と同じく、催事の行われる年始の最初の取引日そのものも意味します。
2025年の大発会には、財務大臣の加藤 勝信さん(内閣府特命担当大臣(金融) デフレ脱却担当)が列席されました。
はじめに、日本取引所グループCEOの山道裕己さんによる年頭挨拶がありました。
山道CEOは2024年の取り組みを振り返りつつ、2025年のマーケットについては、継続的な物価上昇と賃上げ機運の高まりの中、30年近く続いたデフレ経済からの脱却が見られることに触れ、日本経済の重要な分岐点を迎えていると指摘。
株式相場については「堅調な展開を期待しているという声が多いと感じている」とし、「様々なリスク要因が存在しているが、特にアメリカのトランプ次期政権の政策動向に注目している」と述べました。
新NISAに関しては、「個人の投資に対する意識や関心が高まるなかで、長年の悲願である貯蓄から投資への流れが進んでいる」とし、2025年の十二支の蛇が脱皮を繰り返す点に触れて「今年は昨年からまた一皮むけて成長したマーケットとなることを期待したい」と締めくくりました。
続いて登壇したのは、加藤財務大臣です。
大臣は、「政府としては、経済回復の兆しを逃がすことなくデフレ脱却を確かなものとし、賃上げと投資が牽引する成長型経済への移行を確実なものとするための取り組みを進めていきたい。金融庁としても、こうした取り組みに対し金融面から貢献をし、国民の資産形成を後押しする資産運用立国の政策を推進して参ります」と述べました。
お二人のスピーチが終わると、2025年の日本経済発展を願って恒例の打鐘が行われました。
荘厳な鐘の音が会場に響き渡り、2025年がスタートしました!
大発会の最後は、常務執行役員の川井洋毅さんの発声により手締めが行われました。
「皆さま、お手を拝借!」
大きな掛け声と拍手と共に、大発会も大団円で幕を閉じました。
2025年の干支は巳(み)。干支にまつわる相場格言に「辰巳天井」というものがあります。これは、竜が天に昇るように株価が上がり天井をつけるという意味で、非常に縁起が良いとされています。2024年に日経平均最高値を更新したように、2025年にも期待が高まりますね。
企業の業績をはじめ、皆さまにとっても躍進につながる良い一年になりますように!
2025年も、兜LIVE!をどうぞよろしくお願いいたします!
▪️大発会、大納会のアーカイブ動画は日本取引所グループ公式Youtubeチャンネルにて
公開しています。
日本取引所グループ公式Youtubeチャンネルはこちら
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