2025.12.17
2025年11月26日、仕事終わりのビジネスパーソンが集まる夜の兜町にて「家計簿の夕べ」が開催されました。
今年8回目の開催となる本イベントでは、家庭でつける家計簿の意義を考えるだけでなく、マクロな経済知識を学ぶことができます。
お金のエキスパートであるパネリストの熱いディスカッションを、間近で見ることができる刺激的なイベントです。
当日の模様をレポートします。

「家計簿の夕べ」が開催されたのは、茅場町駅から徒歩1分のイベントスペース・FinGATE KAYABAです。
午後6時の開場時間に合わせ、スペースには続々と来場者が集まってきます。
今回のイベントはオンライン参加も可能です。
金融知識を学ぼうとする人々の意欲で、会場は徐々ににぎわい始めました。
受付では、ときわ総合サービス株式会社のマスコット「ときわん」が出迎えてくれました。

開会の挨拶は、家計簿普及促進委員会を代表し、株式会社婦人之友社:柏崎 まゆみ氏が担当しました。

柏崎氏は、「2025年を振り返ると、コメ不足を始め、生活必需品が軒並み値上がりし、物価高に振り回された1年だった」と語ります。
それゆえ、今こそ家計簿の重要性を再確認することが重要と述べ、本イベントが実り多いものになるよう期待を示しました。
続いて行われた基調講演では、マネーフォワード執行役員の瀧俊雄氏が登壇。「家計簿と私」をテーマに講演を開始しました。

瀧氏はまず、自身が家計簿アプリの開発・普及に携わるようになった経緯を語ります。
なんと瀧氏は、20代半ばまで「とにかくお金が無くて、貯蓄ができなかった」と打ち明けます。
お金のエキスパートとして名高い瀧氏の驚くべき過去に、会場がざわつきました。
なんとか貯蓄をするためにマイクロマネジメントとして家計簿を始め、少しの期間は続けられたものの、結局マネーフォワードが出来上がるまで習慣化はしなかった、と瀧氏は語ります。
そんな経験が「誰でも使える」「すぐに使える」マネーフォワードの設立につながったのです。

瀧氏は続いて、「家計簿の啓蒙者」である自分自身について話を進めます。
初めに提起するのは、「収入の多さと幸せは比例するか?」という、少々センシティブな問題です。
かつて、行動経済学者の第一人者であるダニエル・カーネマンは、「収入と幸福度は比例するものの、一定の金額を超えると幸福度は頭打ちになる」とする研究結果を示しました。
しかし、後の再分析では、収入上昇とともに幸福度は増幅し続ける、という結果が出ています。
瀧氏は「夢のない話」と苦笑いしますが、こういった研究結果に真実として向き合えば、「自分自身の収入について着目するきっかけになる」と言います。

家計簿をつけるとき、多くの人は支出にのみ注目し、収入は変えることのできない項目として看過されがちです。
そこで瀧氏は、「働くこと」について考えることが家計を学ぶための入口の一つである、と説きます。
仕事に着目することは自分の収入を深く考える契機となり、家計へのアプローチと同時に金融知識の獲得にもつながるはずです。
働くことを否定的に捉えず、収入源として真剣に向き合うことによって、自分の経済状況が明確になります。
まず、自分は黒字なのか赤字なのかをきちんと把握し、黒字の場合は投資信託やロボアドバイザーの積み立てを開始し、赤字の場合は固定費の改善を模索することが推奨されます。

瀧氏が示す家計管理のロードマップは具体的で、すぐに実践できるヒントにあふれています。家計簿で収支を可視化するだけでも、将来設計のヒントが見えてくるはずです。
瀧氏の基調講演は、瀧氏ご自身の赤裸々な体験談を交えながら、「家族全員が使え、長続きするアプリ・マネーフォワード」の成り立ちを知ることができる、とても興味深い内容でした。
基調講演後の小休憩に続いて、「家計簿の夕べ」の後半がスタートします。

以下、パネラーの方々を順不同で紹介します。
■ 株式会社マネーフォワード執行役員 瀧 俊雄氏
マネーフォワードMEは、銀行やクレジットカード、ECサイト、証券など2,400以上の金融関連サービスから入出金履歴や残高、購入履歴などの情報を取得し、自動で家計簿を作成するサービスです。
ビジネスパーソンから主婦、学生まで、地域や年代・性別を問わず1,750万人のユーザーが幅広く利用しています。
■ マネーツリー株式会社 マーケティング部 エンタープライズマーケター 山本 真規子氏
資産管理サービス「Moneytree」は、セキュリティ、プライバシー、透明性に重点をおき、安心して利用できる環境を提供しています。
Moneytree IDに登録した金融情報を任意で提携サービスに連携することができるオープン性と互換性の高さが特徴です。
■ スマートアイデア株式会社 代表取締役 江尻 尚平氏
500万人が利用するおかねレコは、面倒な家計簿入力を「簡単に」「早く」「手間なく」することにより、出費の見える化を「習慣化」します。
家計の見える化を習慣化することで、無駄な出費が減り、使いたいところにお金を使うハッピーマネーライフを実現します。
■ 株式会社婦人之友社 デジタル事業推進室 柏崎まゆみ氏
予算生活を基礎にした「羽仁もと子案家計簿」は、ロングセラーとして多くのユーザーに親しまれています。
2020年には、新たにクラウド家計簿「kakei+[カケイプラス]」 が加わりました。
多様化するライフスタイルに合わせ、多くの家庭の家計を応援しています。
柏﨑氏は2年前の「家計簿の夕べ」で基調講演をされました。
■ ときわ総合サービス株式会社 営業部主任 鷹取しん子氏
家計簿初心者からやりくり名人まで、幅広い層が活用できる「明るい暮らしの家計簿」は、金融広報中央委員会の前身「貯蓄増強中央委員会」が長年改良を加え完成させた「家計簿の決定版」です。
2026年版では利用者アンケートを実施し、さらなる充実を検討しています。

続いて、パネラーの皆様が自身の自己紹介と、瀧氏の基調講演を受けての感想を語ります。
■ 株式会社婦人之友社 デジタル事業推進室 柏崎まゆみ氏
1904年に羽仁もと子が創刊した「家計簿」のの特徴は、予算があることと、暮らしの見える化を得意とする費目分けです。女性雑誌「婦人之友」の読者を中心に120年間長く愛用されています。
「婦人之友」の編集部記者として活動されていたこともある柏崎氏は、今は「kakei+」関連のお仕事をメインとされ、家計簿のある暮らしの魅力をXやnoteでも積極的に情報発信されています。
■ マネーツリー株式会社 マーケティング部 エンタープライズマーケター 山本 真規子氏
山本氏は、Moneytreeの最大の特徴として、データのポータビリティ性を紹介します。
MoneytreeIDに登録している金融情報は、利用者の同意のもと、パートナー企業のサービスに連携させることができます。
シンプルなUIと強い互換性によって、「Moneytree」は誰にでも使いやすい家計管理ツールとして多くの人に親しまれています。
■ ときわ総合サービス株式会社 営業部主任 鷹取しん子氏
鷹取氏は、先ほどの瀧氏の基調講演に対する感想を述べ、「家経学について重要なのは、働くこと、そして理解度60点でも行動する免疫力ではないか」という考えに共感したと言います。
また瀧氏に「AIエージェント」について質問を投げかけ、家計簿アプリへの活用例を問いました。
瀧氏は、「AIにできることは意外と限られているので、使い分けが重要」と答えます。
AIはユーザーが忘れていることを思い出させることが得意です。
そのため、過去のデータと照らし合わせながら現在の自分を分析することができるのでは、という瀧氏の言葉に、鷹取氏は深くうなずいていました。
■ スマートアイデア株式会社 代表取締役 江尻 尚平氏
最短2秒で家計簿がつけられる「おかねレコ」は、直感的なシステムと、遊び心のあるデザイン、さらにはポイ活やキャラクター育成などユニークな機能を通じて、多くの人に親しまれています。
また最近のアップデートとして、100歳までのライフプランシミュレーションができるようになりました。
AIを活用して未来を明るく照らすことができるよう、これからも革新的なサービスを展開したいと江尻氏は言います。
また瀧氏へは、「ご自身にとって、幸福度と資産は比例関係にあるか?」と鋭い質問を投げかけました。
瀧氏は少し困った顔を見せながらも、「自分は、ある程度資産があれば幸福度は頭打ちになると思う」と答えます。
加えて、多額の支出で叶う幸せもあれば、0円の支出で叶う幸せもある、と言い、人それぞれの幸福について考えることが大切なのでは、と問いかけました。

パネルディスカッション最初の議題は、「家計簿ユーザーとしての私」です。
パネリストが家計簿を付け始めたきっかけ、そして家計簿ユーザーとなって気づいたこと、自身の意識や生活の変化についてトークが繰り広げられました。
■ スマートアイデア株式会社 代表取締役 江尻 尚平氏
江尻氏は、まず家計管理をメモで始めたと話します。
記録をすることが楽しく、支出を気にするだけで意外と節約できることを発見し、やりがいを感じたそうです。
また「おかねレコ」は「レコーディング・ダイエット」が由来である、という意外な話が飛び出します。
レコーディング・ダイエットとは、自分が1日に食べたものを書き出すことによって自然と体重が減る、というダイエット方法です。
「おかねレコ」も同じように、ただ支出を書き出すだけで節約することができる、というお手軽さを前面に出しています。
お金の動きを意識下に置き、折に触れて振り返ることが一番重要であり、そのツールとして家計簿を使うことが推奨される、と江尻氏は強調しました。
■ ときわ総合サービス株式会社 営業部主任 鷹取しん子氏
鷹取氏は、「初めて使った家計簿はマネーフォワードだった」と言い、選んだ理由として、家計簿に対するハードルの低さを挙げました。
また鷹取氏にとって、家計簿は自分の価値観がそのまま映し出されるものであると語ります。
自分が大切にしていることを明確にすると、将来、何にいくらお金を出すべきなのかという道筋が見えてきます。
家計簿を賢く活用することは、未来の自分のための投資であると鷹取氏は結びました。

■ マネーツリー株式会社 マーケティング部 エンタープライズマーケター 山本 真規子氏
山本氏が家計簿をつけ始めたのは、FPとして活動していた頃に出会った一人の相談者がきっかけだそうです。
その相談者は、「3枚のカードでリボ払いしているが、将来が不安だから保険に入りたい」と持ち掛けたそうで、その方をサポートするため、山本氏は一緒に家計簿をつけ始めたと言います。
支出を箇条書きしたり、カテゴリ別にマーカーで色分けしたりとアナログな方法で、月の支出がプラスになるまで続けたそうです。
山本氏は自身の転機を振り返りつつ、「不安を感じたときが家計簿の始め時」と強調します。
就職や結婚、出産などのライフイベントだけを契機にするのではなく、自分にとって必要だと感じた時に始めるのが、一番モチベーションを保ちながら続けることができるのでは、と語りました。
■ 株式会社婦人之友社 デジタル事業推進室 柏崎まゆみ氏
柏崎氏が家計簿をつけ始めたのは、なんと小学生の頃だそうです。
お母様が婦人之友の愛読者であり、リビングにはいつも婦人之友の家計簿があったとのこと。
幼少期にお小遣いを貰うたびに記帳し、それをお父様に見せるとまたお小遣いをもらえる、という教育のもとで育ったという柏崎氏のお話に、会場から驚きの声が上がりました。
そんな柏崎氏は、家計簿の一番のメリットとして「家族の健康を守れること」を挙げます。
成長期のお子様がいる柏崎氏にとって、バランスの良い食事を作るためのお金をやりくりするために、家計簿は欠かせない存在だそうです。
また婦人之友の読者で構成される「友の会」の存在の大きさについても触れ、「自分の家計を通じて社会と家庭のつながりを感じ、家庭は社会の一部であるという意識を持つことが重要」と訴えました。
次のディスカッションのテーマは、「家計簿啓蒙者としての私」です。
各パネリストは、最近の事業展開について話を展開させつつ、今後の取り組みについての展望を語りました。
■ 株式会社婦人之友社 デジタル事業推進室 柏崎まゆみ氏
~「友の会」の具体的活動やその意義、効果について~
1930年に発足した「友の会」は、今や17,000人の会員が所属しています。
SNSが主流の現代において、実際に顔を合わせて交流するコミュニティとして存在している点が大きな特徴です。
家計簿のつけ方はもちろんのこと、子育てや教育について情報交換できる定例会が頻繁に催され、ユーザー同士の交流も盛んに行われているそうです。
柏崎氏は、「ユーザーとの距離が近い」ことが婦人之友の強みであると語り、「ユーザーとともにサービスを育てていきたい」と意欲を示しました。
■ スマートアイデア株式会社 代表取締役 江尻 尚平氏
~家計管理や金融経済教育の意義~
江尻氏曰く、同業者の間には「金融経済教育がなかなか世間に広まらない」という共通の悩みがあるそうです。
原因としては、多くの人が未来を想像できない、特に60歳以降のことを考えられないという状況が挙げられます。
少し先の予定のための貯蓄はできるけれど、30年以上先である定年後のための投資には二の足を踏む、という人は少なくありません。
そこで江尻氏は、金融経済教育のシンポジウムで多くの人に問題提起を行ったり、「おかねレコ」で100歳までのライフプランシミュレーションができるようにしたりと、現状の改善を進めています。
そして、家計管理の第一歩は「家計簿をつけること」と言い、「皆さんの将来に向けて、金融経済教育を広めていきたい」と意欲を示しました。
■ マネーツリー株式会社 マーケティング部 エンタープライズマーケター 山本 真規子氏
~ブログ開設の背景と、金融教育の啓蒙活動~
同社は今年、公式サイトに「毎日使える節約術、資産運用から、税制や最新のテクノロジーまで、お金に関して役立つ情報を届けるブログ」を開設しました。
これは、「Moneytree」を通じた管理サービスだけではなく、お金に関する深い知識をユーザーに届けたいという思いから発足したものです。
山本氏は、「正しい金融知識を広めることは社会貢献であり、会社の使命である」と強調します。
ブログでは様々なモデルケースを紹介することで、幅広いユーザーが共感し、家計管理や資産運用をより身近に感じることができるよう工夫しているそうです。

■ ときわ総合サービス株式会社 営業部主任 鷹取しん子氏
~大学生の授業から考える、家計管理や金融教育の実践~
同社は、大学の授業用に同社の家計簿を提供し、学生の金融リテラシーの獲得に関する研究に寄与しています。
学生は自分の支出に目を向けることで、水筒を持参する、自炊するなど、節約に自然と目を向けるようになります。
さらに、日常活動の改善だけではなく、自ら進んで金融知識を学びはじめる学生も多いそうです。
授業では単なる家計簿のつけ方だけではなく、家計管理の本質を学ぶことができるカリキュラムを組んでいます。
大学の教員は、
・自分にどれだけお金がかかっているかを知る
・物価と経済状況との関係に関心を持つ
・周りへの感謝の気持ちを忘れない
この3つの大切さを生徒へ伝えているそうです。
鷹取氏は、「これからも学生が豊かな生活を送れるためのサポートをしていきたい」と展望を語りました。

パネルディスカッションも終盤です。
最後のテーマは、「家計簿提供者としての私」です。
各パネリストは、企業としての立場から、ユーザーにどのように家計簿を使ってほしいか、またどのような事業を展開していきたいか、総括として話を展開しました。
■ ときわ総合サービス株式会社 営業部主任 鷹取しん子氏
鷹取氏は、同社の家計簿について「変わらない大切さ」を誇りに感じていると語ります。
そもそもの完成度が高いからこその美点であり、少しでも仕様を変えるとユーザーからお叱りを受けることもあるそうです。
しかし一方で、町の書店が減少していく中、高齢ユーザーの手元に家計簿を届けることが難しくなっているという課題もあります。
そこで同社は、紙の家計簿をユーザーへ届けるため、郵便局から注文を受け付ける取り組みを始めたそうです。
同社は、家計簿の大切さを学生に伝える大学教授を長年にわたりサポートし、シニア世代に至るまで安心で豊かな生活を実現するための伴走者です。
「これからも家計簿を作り続け、そして手元に届けることを使命にしたい」と、鷹取氏は決意を述べました。
■ スマートアイデア株式会社 代表取締役 江尻 尚平氏
江尻氏は、インフレ・相続・奨学金・家のローンなど、お金の問題が多様化する現代においては、世代を通じて問題を解決できる社会をつくることが大切、と言います。
親・子・孫と続く長い期間で計画的に運用すれば、解決できるお金の問題はきっと多くなるはずです。
さらに江尻氏は、AIの効果的な活用が今後の重要なテーマになると指摘します。
今、自分が購入すべきものは何か、というようなパーソナルな部分を相談できるエージェントとしてAIを使うことができれば、家計学におけるAIの役割は大きくなります。
同社はすでに「おかねレコ」でライフプランシミュレーションをAIに作成してもらうサービスを展開していますが、今後はさらに画期的なアイデアが実現するかもしれません。

■ 株式会社婦人之友社 デジタル事業推進室 柏崎まゆみ氏
まず柏崎氏は、キーワードに「家計簿の仲間」を挙げ、ひとりで家計と向き合っていると視野が狭くなるため、異なる年齢や家族環境の人の考え方に触れる大切さを語りました。
「商品が値上がりしたり、貯蓄の減り方が以前よりも大きくなったりすると、不安が募ります。不安が大きくなると、必要以上に買い控えたり、明るい気持ちで過ごせなくなってしまいます。家計簿で工夫を愉しみ、安心して心豊かに暮らせるように、家計簿が軌道にのるお手伝いをしたい」
と結びました。
■ マネーツリー株式会社 マーケティング部 エンタープライズマーケター 山本 真規子氏
山本氏は、単なる管理ツールではなく、「パーソナルコンシェルジュ」としてユーザーに寄り添いたいと述べました。
家計簿からは、作成者の人生をうかがい知ることができます。
だからこそMoneytreeは、個人的な悩みを共有し、人生を一緒に歩むことができるバディになれるはずです。
「ユーザーの豊かな人生設計をともにサポートしていきたい」と山本氏は締めくくりました。
■ 株式会社マネーフォワード執行役員 瀧 俊雄氏
瀧氏が強調するのは、「家計簿をネガティブな存在として見ないでほしい」という思いです。
家計を考える過程で家計簿をつけようとすると、どうしても嫌な現実に直面することになります。
しかしそこで大切なのは、ドライな目線で、つまり私情を挟まない客観的な目線で収支を分析する心構えだと、瀧氏は語ります。
家計簿は日本の文化であり、家計管理を徹底的に行う風習は日本独自のものだそうです。
だからこそ、様々なお金の問題に直面した時、日本企業はフロンティアとして力を発揮できるのでは、との見解が述べられました。
「家計簿の夕べ」も閉会の時間となりました。
パネリストを代表して、スマートアイデア株式会社:江尻氏が締めの挨拶を行います。
江尻氏はディスカッションで印象に残ったコンテンツを振り返りつつ、「日本が誇る家計簿がより広い世代に広まり、長い歴史に渡って受け継がれていくことを願っている」と締めくくりました。

家計簿は一人でコツコツつけるもの、という概念はもう古いものなのかもしれません。
家計簿は人と人との暮らしをつなぎ、社会の一員として大きな課題を乗り越える力となります。
今回「家計簿の夕べ」に集まったパネリストはそれぞれ異なる家計簿サービスを提供していますが、その思いは一つです。
「家計簿によって日本の未来が明るく、豊かになってほしい」という願いです。
本イベントの参加者一人ひとりが家計と向き合い、将来的には社会全体の経済をより良くする行動を起こす契機になればと思います。
来年開催する「家計簿の夕べ」ではどんな話題が繰り広げられるか、今から楽しみです。
兜LIVE!では、これからも金融経済に関するイベントやセミナーの情報を発信していきます。お見逃しなく!
(取材・執筆 和香葉)
▪️ 株式会社婦人之友社
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