2024.10.01
2024年9月13~15日、じめじめした残暑を吹き飛ばす街歩きイベント「兜町夜市」が開催されました。
「兜町夜市」は、飲み歩きや食べ歩きに始まり、限定商品目白押しのマーケットやムード満点のミュージックフェスなど、見どころ満載のイベントです。
3日間のイベントの中日、もっとも人手の多かった9月14日の模様を中心にレポートします。
兜町のランドマーク「KABUTO ONE」に、明るいうちから続々と人が集まります。
お目当ては「飲み歩きスターターキット(3,500円税込)」。兜町夜市の必須アイテムであるこちらは、グラスと巾着がついた3枚つづりのチケットです。
チケットを利用すると、兜町内の店舗やマーケットにて兜町夜市限定の飲み歩きメニューと引き換えることがきます。
こちらのチケットは兜町夜市の入口・KABUTO ONEのナイトマーケットの入口で販売されました。
既にナイトマーケットを満喫している参加者の傍らで、チケット販売ブースの行列は途切れることがありません。
なんと、9月14日のうちにスターターキットは完売。翌日の15日はグラスや巾着なしのチケットのみの販売となったらしく、想定以上の人手にスタッフの方々も大忙しの様子でした。
天幕代わりのLEDディスプレイ「The HEART」が鮮やかに輝くアトリウムには、個性豊かなブースが軒を連ねています。
ドリンクや軽食だけではなく、美術品のような陶器や、色鮮やかな生花も集まった今回のナイトマーケットは、“食卓を彩るもの”がテーマです。
HOLON「クラフトジン」
Parklet「ビールとおつまみパン」
家族で営むワインバーnoie「ナチュラルワイン」
Airi Takano「ノンアルコールジュース」
noi「ハーブティ」
norm tea house「ブレンドティー」
阿部農園「ジュ・ド・レザン」
you enn「焼き菓子」
Quilão「おつまみグラノーラ」
岡本商店「落花生」
SR「アイスクリーム」
軽食・ドリンクのブースだけでもこれほどのバラエティがあります。
アトリウムの中心には立ち飲み・立ち食い用の机が設置されており、来場者は購入物をゆったりと嗜んでいました。
さらに、keine.とFlowers fêteの2店舗は、ブースから溢れるほどの花でマーケットを鮮やかに彩ります。
購入した花を片手にマーケットをめぐり歩いている来場者もちらほらおり、その様はまるで海外のマルシェのよう。普通のお祭りとは一味違う、「兜町夜市」の粋なコンセプトが目を喜ばせてくれます。
そして、陶芸家のAkane SuzukiさんとAyami Yamanobeさんの店舗では、出品者の陶器作品を直接手に取ってご購入できる貴重な機会が提供されます。
均整のとれた美しい陶器が並ぶ店先には、まるで美術展に迷い込んだかのように静謐な雰囲気が漂います。
出店者の方と気軽にトークしながら眺める陶器は、格式の高さを保ちつつ、毎日の暮らしに自然と溶け込むような親しみやすさを感じました。
KABUTO ONEのアトリウムは広々としたスペースが特徴ですが、今回の兜町夜市はひときわ来場者が多く、「ちょっと狭いかも・・・」と思わせるほどの繁盛ぶりでした。
にぎわいに火照った体をアイスで冷ましつつ、飲み歩きチケットを持って屋外に乗り出します。
夜も更け始め、食事やアルコールを楽しみたくなってきた人々はナイトマーケットの外へ繰り出します。
KABUTO ONEを出て最初に目に飛び込んできたのは、KABEATの屋台。
生ビールはもちろん、レモンサワーやフライドポテト、かき氷などのバラエティ豊かなメニューが提供されており、おいしそうな湯気を立てる鉄板の前には人だかりができています。
ここでは定番の唐揚げと生ビールを注文しました。
ナイトマーケットを歩き回って疲れた体に、キーンと冷えたビールが染みわたります。ジューシーな唐揚げで元気も出たので、次のお目当てのお店へ向かいます。
夜の兜町にオレンジの光を灯すこちらのお店は、平和どぶろく兜町醸造所。
普段はなかなか飲む機会がないどぶろくを、今日は飲み歩きチケットで気軽に楽しむことができます。
飲み歩きのグラスに注いでもらった「平和どぶろくプレーン」は、自家製のスモークナッツと一緒に頂きます。
お米の粒々が口の中でころがり、キリッとした飲み口がくせになる味わいです。
濃厚な風味のスモークナッツと絶妙にマッチし、思わずグイッと飲み干してしまいました。
少し外が蒸し暑かったので、KABUTO ONEに戻って涼をとりました。
カラフルでかわいらしいクラフトビールのパッケージに心惹かれ、飲み歩きチケットの最後の1枚はこちらのお店、Parklet で使用することにしました。
一番スタンダードな味とおすすめされた「万珍酒造」のビールと、おつまみのスパイスナッツをアトリウムの立ち飲みスペースでいただきます。
フルーティで爽やかな飲み口のクラフトビールが、残暑の熱気を吹き飛ばしてくれました。
まだまだ暑さの厳しい9月。夏の最後の思い出として、兜町夜市で存分に飲み歩きを楽しみました。
今回の記事ではナイトマーケットを中心にレポートしましたが、実は、兜町夜市ではミュージックフェスも開催されていました。
歩行者天国の屋外ステージで盛り上がったミュージックフェスの模様は、また別の記事でご紹介します。そちらもお見逃しなく!
(取材・執筆 和香葉)
*【兜町夜市2024・後編】 路上飲食とミュージックフェスのレポートはこちら
*兜町夜市2024詳細はコチラ
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