2026.07.21
こんにちは。
兜LIVE!編集部です。
「山王祭」で2年に1度、本祭を華やかに飾る「下町連合渡御」。
日本橋日枝神社を出発した神輿は八丁堀を抜け、京橋から中央通りを練り歩き、日本橋へ。東京・中央区の空に色とりどりの半纏をまとった担ぎ手の威勢のいい掛け声が響き渡りました。

写真提供:株式会社平和不動産
今回は、2026年6月14日(日)に開催された「山王祭」の「下町連合渡御」の模様をレポートします!

山王祭は、京都の祇園祭、大阪の天満祭と並ぶ「日本三大祭り」のひとつ。
赤坂・日枝神社の伝統行事です。「山王祭」はひとつのお祭りを指すのではありません。約10日間にわたり、皇居周辺の各所で執り行われる20以上の祭礼の総称「山王祭」と言います。

鎌倉時代に始まったとされ、江戸時代には、将軍が上覧する「天下祭り」となった由緒正しきお祭り。「山王祭」のなかでも「本祭」は2年に1度、偶数年の6月だけに執り行われる特別な祭礼です。

今年2026年は、本祭の年にあたり、6月12日(金)の「宵宮」、6月14日(日)には、「下町連合渡御」の神輿が日本橋エリアを華やかに練り歩きました。
※「宵宮」の模様はこちら
「下町連合渡御」の歴史は、2002年にさかのぼります。都市化の波に押され、各町会の神輿渡御の活気が失われていくことを憂いた日本橋・京橋の町会が手を結び、2006年には茅場町が加入。
その後、日本橋、京橋、茅場町、宝町、八重洲、兜町、江戸橋、八丁堀エリアも加わり、京橋から日本橋まで中央通りを16基の神輿が練り歩く、現在の「下町連合渡御」のスタイルになりました。

今では、各エリアが一体となって山王祭を盛り上げています。
今年は2年に一度の本祭の年。京橋から日本橋周辺が熱気に包まれました。
この日の東京の天気は曇り。梅雨に入り少し蒸し暑さを感じましたが、雨は降らないとの予報。絶好の祭り日和とは言えませんが、お天気は持ちそうです。
朝、9時前。日本橋日枝神社に到着すると、各町内の神輿の担ぎ手、カメラを持った報道人や見物客など、すでに多くの人が集まっていました。

写真提供:株式会社平和不動産
ビジネス街に位置していて、普段の土日は静かな雰囲気の神社も、この日ばかりは半纏姿の担ぎ手が境内に溢れ、祭りの開始を今か今かと待っている様子。

9時すぎ、日本橋日枝神社の神職の方々が平成通りに現れ、あとにお囃子と神輿が続きます。

日本橋日枝神社から出発する神輿は7基。合流ポイントの日本橋茅場町と八丁堀の境、すずらん通りを目指します。


写真提供:株式会社平和不動産
神輿は、平成通りをゆっくり進み、坂本町公園前へ。平成通りは普段は車が走っていますが、この日は交通規制をしていました。
坂本町公園には神輿や供物が並び、「山王祭」仕様になっています。

公園前には、お囃子のみなさんが神輿の歩みを太鼓や笛の音で、盛り上げます。

朝9時すぎの早い時間にも関わらず、沿道には見物に来られた方を見掛けました。
先頭の日本橋日枝神社の神職の方々は、坂本町公園を通過し、平成通りを左に折れてさくら通りに入り、すずらん通りを目指します。

さくら通りに入ると、木々の緑が豊かなエリアに。オフィスビルに飲食店やマンションなどが入り混じる閑静な通りを祭り囃子と神輿が練り歩きます。

写真提供:株式会社平和不動産
緑豊かなさくら通りを右に折れ、神職の方々が、道をお清めしながら、神輿はすずらん通りへ。
白の紙吹雪が舞い上がり、さらに神輿を盛り上げます。
老舗と新しいお店が入り混じるすずらん通りには、周辺にホテルがいくつかあることもあって、旅行でやって来た外国人観光客の方も立ち止まり、神輿の写真や動画を撮影する姿も。 半纏姿でイスに座り、楽しそうに見物されている地元の方も見かけました。

すずらん通りから八丁堀の3基の神輿が合流するため、いったん休憩。日本橋日枝神社から、担がれてきた神輿はいったん「馬」と言われる神輿置きに置かれます。担ぎ手たちの豪快な一本締めが、それぞれの神輿から聞こえてきます。

10時すぎ、日本橋茅場町三丁目と八丁堀一丁目との境のポイントから合流した10基の神輿は、すずらん通りを進み、鍛治橋通りを目指して、再び動き始めます。

大きな通りとは言えない道にお囃子や担ぎ手たちの掛け声が響き渡ります。
すずらん通りの終点、先頭の神輿が鍛治橋通りを超えたところで、止まりました。
担ぎ手たちが一本締めをして、午前の部は終了。ここまでやってきた神輿は、午後の部のスタート地点である京橋エリアへ移動します。

写真提供:株式会社平和不動産
午後からいよいよ、下町連合の神輿16基が集結し、中央通りを練り歩きます。

12時、京橋の大型複合施設「東京スクエアガーデン」前には、多くの人が集まっていました。
「下町連合渡御」の舞台はいよいよ中央通りへ。普段は車の往来が絶えない6車線の大通りが、京橋から日本橋まで約1kmにわたり全面通行止めとなります。
16基の神輿が集結するだけに、それぞれの町の半纏を着た担ぎ手だけでもかなりの人数。さらに、中央通りという場所柄、銀座や日本橋へやって来た観光客も多く、祭の盛り上がりもよりヒートアップしているように感じられます。

「東京スクエアガーデン」前に設置されたステージ上には各町会の提灯がずらりと並びます。神職によるお祓い、中央区長や関係者のご挨拶のあと、いよいよ祭のクライマックス、中央通りを下町連合の16基の神輿が舞います。

私は「東京スクエアガーデン」前にいたので、先頭の様子はわかりませんでしたが、
各町会の提灯を掲げた人々が中央通りの幅いっぱいに広がり、ゆっくりと動き始めました。

また、京橋エリアからは兜町・茅場町周辺で地域の方々と共にさまざまな活動に取り組み、『兜LIVE!』でもおなじみの平和不動産株式会社・代表取締役社長の土本清幸氏も神輿に参加。

写真提供:株式会社平和不動産
地域と企業が一体となった下町連合の精神そのものを体現しているように映りました。

行列は中央通りをゆっくりと北へ進み、折り返し地点の日本橋へ。日本橋では、各町会の神輿が「差し」を披露。

「差し」とは、数百キロもの重さの神輿を担ぎ手たちが心を一つにして高く天に向かって掲げる、「下町連合渡御」最大の見せ場です。

掛け声とともに神輿がぐっと持ち上がた瞬間、観客のカメラのシャッター音や動画を撮影する人と共に、大歓声が日本橋に響き渡ります。
先頭の神輿が「日本橋高島屋」のエントランスに入り、「下町連合渡御」もいよいよ終盤戦。

大きな神輿がエントランスにぶつからないように、担ぎ手たちの技術が問われる場面です。担ぎ手たちが息を合わせ、ゆっくりと丁寧に入っていく様子に観客も大興奮。
日本橋高島屋の店長と担ぎ手、観客のコール&レスポンスで、普段は上品な雰囲気のエントランスもこの日ばかりはライブ会場ばりのヒートアップ。

その後、次々と各町内の神輿がエントランスに到着し、コール&レスポンスが続きました。
何人もの担ぎ手によって運ばれてきた神輿が、歴史ある建物の日本橋高島屋のエントランスに入る。担ぎ手たちのチームワークが光る感動的な光景でした。

2026年6月14日、日本橋周辺で開催された今回の「山王祭」の「下町連合渡御」。
日本橋日枝神社での宮出しから始まり、さくら通り・すずらん通り・八丁堀を経て、京橋から日本橋をつなぐ中央通りへ。

特に中央通りの各町内の神輿16基が並んだ風景は「箱根駅伝」並みの盛り上がりでした。

各通りでお囃子の音色、担ぎ手や観客の声が響き、日本人なら血が騒ぐお祭りといっても過言ではないでしょう。また、神輿の担ぎ手や見物客に外国人の方も多く見られたのも印象的でした。
次の本祭は2028年。日本の伝統的なお祭りとして、国内外を問わず、多くの方に見ていただきたいです。次回の開催も楽しみです!
取材場所:東京都中央区茅場町・兜町・八丁堀・京橋・日本橋エリア
******************
▼兜LIVE!(かぶとらいぶ)
人と歴史と未来をつなぐ応援プロジェクト兜LIVE!では、たくさんの方が兜町・茅場町に親しみを持っていただけるような楽しく勉強になるイベントを企画・実施していきます。FacebookやInstagramをフォローして最新情報をチェックしてくださいね。
・Facebook
・Instagram
・X(旧Twitter)
×
兜LIVE!について
運営 |
一般社団法人日本橋兜らいぶ推進協議会 |
|---|---|
代表者 |
藤枝昭裕 |
住所 |
〒103-0026 |
連絡先 |
support@kabuto-live.com |