イベントレポート

2019.07.26

第14回『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ会』を開催しました。

こんにちは!

兜LIVE編集部です。


6月29日(土)日本橋茅場町にあるFinGATE KAYABAにて『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』会を開催しました。




事始めの街と呼ばれている日本橋兜町・茅場町。江戸時代には酒問屋で賑わっていたこの街で、日本各地の蔵元とともに日本酒について学び、味わい、楽しく交流しその魅力を広めるため、毎月1回の頻度でイベントを開催しています。


今回は香川県観音寺市から川鶴酒造の川人裕一郎さんをお招きして、川鶴酒造でのお酒づくりの取り組みや魅力、それから香川県の基礎知識などについてお話いただきました。


◆川鶴酒造について

川鶴酒造 6代目蔵元 川人裕一郎さん


川鶴酒造は1891年(明治24年)に、香川県観音寺市で創業されました。

初代から受け継がれている「川の流れの如く素直な気持ちで醸し飲み手に感動を」という理念のもと、お酒造りを行なっています。


川鶴酒造の由来は、初代の川人清造さんが、蔵の裏に流れる財田川に舞い降りた華麗な鶴の姿を夢間に見たことから名付けられたそうです。


ちなみに、本日お越しいただいた6代目蔵元の川人裕一郎さんは、川鶴酒造を継ぐ前は、アサヒビールや国税庁醸造試験場(現(独)酒類総合研究所)で働かれてました。


本当は蔵を継ぐのが嫌な時期もあったそうなのですが、気付いたら東京農業大学醸造学科に入学して、お酒に関する職業に就かれたそうです。やっぱり血筋なのでしょうか♪




川鶴酒造がある香川県について

イベントの冒頭では、香川県について詳しく教えていただきました!

香川県は日本で一番面積が小さな県で、人口は約96万人で39位です(2019年5月現在)。また、瀬戸内海式気候のため温暖な生活環境に恵まれています。


実は...

オリーブの収穫量が全国1位(なんと全国シェア95%!)

にんにくの収穫量が全国2位です


また、天然の生簀(いけす)と呼ばれるほど水産物が豊富な瀬戸内海に面しているので、春のサワラ、夏のマナガツオ、秋から冬が旬のハマチ、牡蠣、蛸と一年を通して新鮮な魚貝料理が楽しめる県でもあります。 


ちなみに、香川県はハマチ養殖発祥の地でもあり、昭和3年に世界で初めてハマチ養殖の事業化に成功しました。


香川県といえば、やっぱり「讃岐うどん」の印象が強かったのですが、川人さんのお話を聞いて、海産物なども豊富で魅力がたくさんある県なんだ!ということを知ることができました。


香川県観音寺市について

川鶴酒造さんが拠点を構える香川県観音寺市のについてのお話もありました。

観音寺市は、香川県の西端に位置していて、南の讃岐山脈や四国山地、北は中国山地があるため、台風などの自然災害は比較的少ない気候環境だそうです。


漁業では、伊吹いりこ(カタクチイワシ)が有名で、讃岐うどんのダシにも使われています。また、レタス(らりるれレタス)、たまねぎ、セロリ、梨、綿、ネギなどの農業も盛んだそうです。


当日、川人さんに投影いただいた観音寺市のプロモーションムービーもぜひご覧ください!観光資源が豊かでとてものんびり過ごせそうな雰囲気が伝わってきますね!





◆川鶴ができるまで 〜お酒造りへのこだわり〜

お米へのこだわり

川鶴酒造では、「酒造りは米作り。酒を造る者が、米を作る苦労を知ったうえで酒造りに取り組む」という考えの下、自家栽培や契約栽培をはじめ良質な酒米を厳選して使用しています。


蔵の隣にある田んぼを刈り上げて、自分たちの手で山田錦(やまだにしき)の栽培を川人さんが蔵に戻ってから3年目にスタート。川鶴酒造で働く社員全員が田植えから稲の収穫まで携わっています。最初は反発も多かったそうなのですが、今では社員一人一人のお米造りへの意識も変わってきていて、本当にやってよかったと川人さんは仰っていました。


自分たちの手でお米造りから始める活動は、周辺の農家さんに認められて、今では川鶴のために10数名の農家さんが山田錦の栽培をしてくださっています。


川鶴で使用しているお米は自家栽培米や、地元の農家さんに栽培いただいた香川県産のお米が大半を占めています。実際にお米造りまで自分たちで行うという姿勢に、日本酒への熱い想いを感じました。


お水へのこだわり

川鶴酒造では、水質管理・排水処理・環境保全の3点を考えたお水へのこだわりも徹底しています。


使用しているお水は、蔵の井戸で組み上げた讃岐山脈系財田川地下伏流水で、ミネラル成分がほどよく含まれている硬度が100ほどの中硬水です。

日本のお水は世界と比べると軟水に分類されるのですが、その軟水の部分でもやや硬いお水だそうです。


ミネラル成分では発酵促進効果があり、栄養分が多く含まれているので中硬水を使用している日本酒はとても力強い味わいになるそうです。


また、水質を保つために毎年井戸の掃除やケアも入念に行なっています。




将来を見据えたお酒造り 〜技術進歩と人材育成〜

川鶴酒造では、最新技術と手造りの融合と、技術者育成への投資にも力を入れています。

先代の蔵元や杜氏が積み上げてきたものも大切にしつつ、最新技術とどう組み合わせいくのか温故知新の気持ちでお酒造りを行なっています。


当日は、お酒の便詰めの機械や、日本酒度やアルコール分析を行う振動密度計など川鶴酒造さんの設備のご紹介もいただきました!


また、2016年までは杜氏を県外から呼んでいましたが、今では川人さんを中心とした製造チームでお酒造りを行なっています。



◆利き酒と味わうお酒を愉しむ


本日は、「①川鶴 純米吟醸原酒」「②川鶴 純米大吟醸」「③川鶴 純米吟醸 雄町」の3種類をテイスティングしました♪


正解された方には、川人さんから小物入れなどに使える甚吉袋と川鶴コースターのプレゼントもありました!




テイスティングの後は、味わうお酒でお持ちいただいた

・川鶴 Heart&Soul(純米)

・川鶴 純米雄町 80

・川鶴 讃岐くらうでぃ

とおつまみも合わせて愉しみました♪


先ほど、中硬水を使用すると力強い味わいになると川人さんは仰っていましたが、本当にどの日本酒も味わい深く、飲んだ後も口に余韻が残るような...そんな力強い日本酒でした。


また本日のイベントを通して、一番印象深かったお酒は「川鶴 讃岐くらうでぃ」です!

讃岐くらうでぃは、香川県の名物である骨付鳥にも合うような、ゴクゴク飲める日本酒を造りたい!という着想のもと開発された”にごり酒”です。


当日はロックでいただいたのですが、甘酸っぱい味わいとクリーミーなコクが上手くマッチしていて、お酒がそこまで強くない方でも楽しめるかも...と感じました!


最後にみなさんで記念撮影をしてイベントは終了しました!





◆まとめ:会を終えて

お酒を作る上で大事にしていること、特に人材育成に関するお話はとても新鮮でした。

現代では、機械などの技術も発展してきていますが、最終的には人の手の大切さも改めて実感しました。


最後に川人さんは、川鶴酒造の存在意義は、酒米の復建 → 農業の発展 → 街の発展にあります。酒米を通して街を元気にして、地域活性化に貢献できるような酒蔵を目指していきたいと仰っていました。


当日は香川県の風土や気候、豊富な食文化についても詳しくお聞きすることができました。そのような背景があってこそ、川鶴酒造さんのお酒造りに繋がっているのだなと感じました。


川鶴酒造



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