2024.04.09

【渋沢栄一ゆかりマルシェ】が開催されました。

こんにちは!兜LIVE!編集部です。
2024年3月28日~30日、兜町のランドマーク・KABUTO ONEにて【渋沢栄一ゆかりマルシェ】が開催されました。


*渋沢栄一ゆかりマルシェのチラシはこちら




今年は新紙幣が発行される記念の年。2004年以来20年ぶりの新規発行ということで、新紙幣の「顔」には日本中の注目が集まっています。


この度開催された【渋沢栄一ゆかりマルシェ】では、新一万円札の肖像である渋沢栄一をフィーチャーし、渋沢栄一に縁の深い茅場町や北区、深谷市、佐久市の特産品等が集まりました。
兜町のオフィス街に突如現れた賑やかなマルシェ。開催中の模様をレポートします。


◆生卵好き必見!安全・安心なたまご【愛鶏園】

KABUTO ONE1階、光の差し込む開放的なアトリウムに渋沢栄一ゆかりの品が所狭しと並べられています。


まずは、マルシェ入口の「愛鶏園」ブースへ向かいました。




『たまごを通して 大切な人を幸せにする』
そんな優しい言葉でパッケージされているのは、「生」で食べられることにこだわって生産された安全・安心のたまごです。


商品について質問すると、広報担当の中島礼子さんが詳しくお話を聞かせてくださいました。
「愛鶏園では、たねどりから流通までを365日、毎日欠かさずモニタリングしています。品質管理を徹底し、“生で安心して食べられるたまご”をお客様へ届けることを使命としています」



愛鶏園の衛生システムには目を見張るものがあり、なんと、鶏の健康状態や季節に合わせて飼料を独自に配合し、たまごの品質はもちろん、味にも妥協を許さない生産環境を整えているそうです。
今回の【渋沢栄一ゆかりマルシェ】では、渋沢栄一のふるさと、深谷にある農場で育てられたたまごが12個パックで販売されていました。渋沢栄一の姿がプリントされた赤のパッケージはマルシェ内で目立っており、ブースには人だかりができていました。


ふるさと・深谷で最高峰の品質のたまごが生産されていることを知ったら、渋沢栄一はきっと大喜びすることでしょう。


現在、たまごに同梱されている応募券を集めると豪華賞品が当たるキャンペーンが開催されているそうです。生卵が欠かせないすき焼きセットには、もちろん深谷牛が使用されています。
期間は新紙幣発行の7月まで。今回のマルシェの盛り上がりを見るに、多くの応募が集まりそうです。


◆よりどりみどりの漬物に目移り!【マルツ食品】

続いてお邪魔したのは、マルツ食品のブース。



マルツ食品は漬物をメインに販売する会社ですが、今回の出店では、良い意味で漬物らしくない、とてもかわいらしいパッケージが陳列されています。「はちみつりんご」や「恋する梅の実」など、心がときめくネーミングに足を止めました。


代表取締役・鶴田健次様にお話を伺うと、若い方、特に女性をターゲットにした商品販売に力を入れているそうです。コロンと手のひらに持つことができる漬物は、最近のアウトドアブームにもピッタリなサイズ感でした。


一番のおすすめは「カップdeおつけもの」シリーズの『奈良漬×クリームチーズ』。
伝統ある奈良漬に洋風のクリームチーズを合わせた、赤ワインにも日本酒にも合わせやすいお漬物です。


渋沢栄一のふるさと・深谷で取れた白瓜に、ねっとり濃厚なクリームチーズが絡まる奈良漬は、紅茶やコーヒーと合わせるのもおすすめだそう!


「カップdeおつけもの」シリーズには多くのバリエーションがあり、ブース前でどの漬物を選ぼうか、うんうん悩んでいるお客様が何人もいらっしゃいました。



さらに特筆すべきは、無添加にこだわった漬物の汁が、炊き込みご飯やお肉に漬け込む調味料として再利用できるということです。



酵母の力で、お肉が柔らかくなって絶品なのだとか。1粒で2度おいしい。深谷の漬物は奥が深いですね。


◆ 150年前のレシピを再現!【小西酒造】

続いてお邪魔したのは、小西酒造株式会社のブースです。
マルシェのパンフレットで目立っていた『幕末のビール 幸民麦酒』が目に入ったときは、思わず胸がおどってしまいました。



あまり知られていない事実ですが、実は、日本で最初にビールが作られた場所は日本橋茅場なのだそうです。
日本化学の祖といわれる蘭学者・川本幸民がペリー来航の際に黒船へ乗り込み、醸造法を学んだのが始まりとのこと。
今では日本有数の金融街として名高い兜町の近くで、日本最初のビールが産声をあげたという事実は目から鱗でした。
幕末の時代、茅場町で初めて醸造されたビールが、ここ、兜町の中心で忠実に再現されて販売されている。日本のビールの歴史が、マルシェ内へ凝縮されているような感覚を覚えました。



江戸時代の醸造法によって作られた「幸民麦酒」の味わいについて、販売員の方よりお話を伺うことができました。
「幸民麦酒は、ビールではなく清酒の酵母で醸造されています。この製造方法は、江戸時代の当時、ビールの酵母を入手できなかった川本幸民が、清酒の酵母を使用してビールを醸造したという仮説に基づいています」


「清酒の酵母を使うことによって、米の甘味やコクのあるふくよかな味わいが楽しめます」
幸民麦酒は、一般的には日本酒に合うといわれる魚卵にも合うとのこと。日本酒好きな方にもおすすめできるビールなので、ギフトとしても大人気だそうです。
渋沢栄一は往時、ビール会社を設立し、業界へ多大な支援を行いました。このマルシェにいたらきっと、幸民麦酒を筆頭とする小西酒造の商品に興味津々だったはずです。


◆アイディアは映えと付加価値を生む!【コスモファーム】

次に伺ったのはコスモファーム。
ここが金融の街・兜町であることを忘れてしまいそうになるほど、アトリウムの中心に色鮮やかな野菜が並べられています。
まるでハーバリウムのようなピクルスに目を奪われていると、有限会社コスモファーム取締役会長 中村俊樹様が話しかけてくださいました。



「このマルシェ内で販売されているのは、渋沢栄一のふるさと・深谷で採れた野菜です。深谷=深谷ねぎという印象が強いかと思いますが、私は農家の方に豊富な種類の野菜を育て、効率的に販売する方法を伝えています」



確かに、単一の農作物を作り続ける農園よりも、旬の農作物を1年中出荷できる農園のほうが成長力が大きいことは明白です。
しかし、なじみ深い野菜を育ててきた農園の方にとって、慣習を変えるのは大きな抵抗があります。
そこで中村様が手がける「深谷テラス」は、多種多様な野菜に触れることができる複合施設として、野菜に関する様々な知識を紹介する場所を提供しています。
今回のマルシェの賑わいを見ていると、渋沢栄一のふるさと・深谷が、色とりどりの野菜で溢れている風景が目に浮かぶようです。渋沢栄一も穏やかな農村の中で近代的な思想を育みましたが、現代でも次世代の農業が発展しつつあることを実感しました。



◆渋沢栄一グッズがもりだくさん!【道の駅おかべ】

続いて伺ったのは【道の駅おかべ】のブース。



普段は深谷市の道の駅で販売されているグッズの中から、厳選した商品を準備したとのこと。店頭には渋沢栄一の肖像がたくさん並び、新紙幣への機運がいやが上にも高まります。


お客様の年齢層は比較的高めとのことですが、最近はSNSの影響で、若年層にも広がりを見せているそうです。特に、独特の青色が注目されテレビでも取り上げられた「青淵カレー」は、多くの方が手に取っていました。


渋沢栄一の生業とした「藍玉」が、現代でこのようなユニーク商品に生まれ変わっていることを知ったら、渋沢栄一はどんな顔をするでしょう。



そんな思いを馳せながらバラエティ豊かなグッズを見て回っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。


◆アンテナショップならではの品揃え!『東京北区・株式会社旺栄』

最後にお邪魔したのは、渋沢栄一ゆかりの品を取り揃える『東京北区・株式会社旺栄』のブース。



渋沢栄一が居を構えていた江東区の江戸切子や、埼玉・秩父産の果物を原料にしたわたあめなど、ジャンルに垣根のないグッズの数々に心が躍ります。
中でも人気なのは、渋沢栄一の親族と関わりのある「山成酒造」の日本酒です。伝統的な製法で醸造されたキレの良い原酒は、冷やかロックで飲むのが一番おすすめだそうです。
渋沢栄一だけではなく、阪谷朗廬や谷崎潤一郎にも愛された歴史のある日本酒は、KABUTO ONE アトリウムで日の光を浴びキラキラと光り輝いていました。



株式会社旺栄が運営している「アンテナショップ渋沢逸品館」では、渋沢栄一が開墾した北海道十勝清水町の商品を豊富に取り扱っているそうです。
マルシェに持ち込めなかった冷蔵・冷凍食品は種類豊富とのことで、頂いたパンフレットには、牛とろやローストビーフなど、垂涎の商品が紹介されていました。


普段は手に入らない食品を楽しめるのがアンテナショップの醍醐味です。
今回のマルシェで気に入った商品を、通販で再購入されるお客様も多いのではと感じました。



◆【渋沢栄一ゆかりマルシェ】で、全国各地の特産品を堪能しました

以上、【渋沢栄一ゆかりマルシェ】のレポートをお届けしました。



販売されている商品の詳しい説明を伺うと、自然と渋沢栄一の生涯を追うことになり、まるで歴史の授業を受けているような感覚になりました。
ブース入り口には新紙幣に関するパネルも設置されており、新紙幣のデザインや技術の知識も深まります。2024年7月の発行が待ち遠しいです。



今回のマルシェでは、普段買うことのできない特産品や限定品に目を惹かれ、ついお財布の紐が緩んでしまったという方も多いのではないでしょうか。
金融街の中心で開催される色鮮やかなマルシェは、兜町の新たな名物になりつつあります。


次回は7月か8月に開催予定です。開催日が決まりましたら、兜LIVE!のサイトで御知らせいたします。お楽しみに!


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