2019.05.20

第11回『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』を開催しました。

こんにちは!
兜LIVE編集部です。


4月27日(土)日本橋茅場町にあるFinGATE KAYABAにて『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』を開催しました。



事始めの街と呼ばれている日本橋兜町・茅場町。


江戸時代には酒問屋で賑わっていたこの街で、日本各地の蔵元とともに日本酒について学び、味わい、楽しく交流しその魅力を広めるため、毎月1回の頻度でイベントを開催しています。


今回は、山形県酒田市から「楯野川(たてのかわ)ブランド」などを手掛ける楯の川酒造株式会社 代表取締役社長の佐藤淳平さん、山形県鶴岡市からは「吾有事(わがうじ)ブランド」などを手掛ける奥羽自慢株式会社 製造責任者の阿部龍弥さんにお越しいただき、蔵元トークが始まりました!


◆楯野川(たてのかわ)について

1832年創業の楯の川酒造株式会社は、6代続く歴史ある蔵元です。


現在40歳という若さで代表を務めている佐藤淳平さん。

代表になったのは大学生の時ということで、20年近くも蔵元を支える経営者です。


佐藤さんからは、昨今の販売状況、海外での評判についてお話いただきました。



「楯野川ブランド」は日本のみならず、海外での売上も伸びています。


健康ブームもあってか、日本食レストランが世界的に増えていることで、日本酒の銘柄や精米歩合に詳しい海外の方も多くなりました。今年はイギリスやスペインなど欧州での人気にも火がつきました。


そんな海外市場の中でも、一番のターゲットはアジアだと言います。特にこの1年は中国や香港、フィリピンでの反響が多かったそうです。


アジアでの人気の理由としてワインやビールなどのお酒が一般的なヨーロッパに比べ、お米のお酒やお米文化そのものが根付いているアジアの方が、日本酒が広まりやすいからだそうです。


続いている海外での日本食ブームに乗り、これからも海外市場に向けた商品を企画・製造していくと意気込んでいました。


江戸時代に酒問屋であった兜町・茅場町としても、日本酒が海外でも親しまれていると知り、なんだか嬉しくなりました。


日本酒の世界的人気を知った後、「楯野川ブランド」のお酒を2つご紹介いただきました。


・楯野川 純米大吟醸 PHOENIX Sparkling

グラミー賞受賞アーティストPHOENIXとのコラボレーション酒。第1弾、第2弾に続く第3弾。PHOENIXとコラボレーションして造った純米大吟醸酒。バンド結成20周年を記念していて、売上の一部は日本赤十字社に寄付される。

「楯野川ブランド」唯一のスパークリングのお酒。

香りが高く、やさしいスパークリングでお料理にもあいそうです。


◆プレミアム楯野川、純米大吟醸 光明(こうみょう)


・プレミアム楯野川 純米大吟醸 光明

「精米歩合1%」日本酒史上、これまでどの蔵元でも形にできなかった精米歩合。
「光明」の名は、「前例のない挑戦によって新境地への扉が開き、これから先の『日本酒の世界』に明るい希望の光がさすように」という願いを込めて命名。極めて繊細で透明感ある味わい。


これまでは、精米歩合7%が最高記録でしたが、そこから一気に1%と記録を塗り替えたことで、世間にも大きなインパクトを与えたようです。


精米の過程はとても手間がかかるようですが、その分、他では味わうことのできない繊細さや洗練された味わいを感じることができます。


こちらのお酒、なんと720mlで、108,000円!それでも、中国や香港からは200本のオーダーもあったほどの反響だったそうです。


今回は、原料米を実際に見ることができました。



◆吾有事(わがうじ)について


「吾有事ブランド」の立ち上げのきっかけは、当時経営不振や後継者不足により蔵を続けることが困難に陥った佐藤仁左衛門酒造場を、楯の川酒造社長の佐藤淳平さんが支援したことでした。


その後、佐藤仁左衛門酒造場は立て直しに成功し、社名を奧羽自慢(おううじまん)株式会社に変更しました。


そんな立て直しの中、若手2名により新しく生まれたのが「吾有事ブランド」です。



製造メンバーの特徴は、製造責任者・販売責任者共に、20代の若手社員が務めているということです。


今回の蔵元トークでは、20代で製造責任者を務める奧羽自慢株式会社の阿部龍弥さんにもお越しいただき、ブランドコンセプトや作り手のお話をしていただきました。


◆頼もしいチームメンバーとお酒の紹介

奥羽自慢株式会社の酒造チームは、富士酒造製造部長を務め日本酒造り25年という大ベテランメンバーから、普段は他の仕事(なんと茅葺屋根を作る仕事!)をするメンバー、ワイン製造に精通しているメンバーなど、バラエティに富んだ方々の手によってお酒造りが行われているそうです。


お酒造りを知らないメンバーもいることで新しい発想で「ワクワク」しながらお酒造りができたことが今までとの違いです。


また、お酒造りは力仕事が多いのですが、女性も参画しているので、新しい感性も取り入れながらお酒を造っています。とてもパワフルで頼もしい存在です。


そんな女性チームの一人からアドバイスがあり、今年はワインにも挑戦したようです。

その名もHOCCA Kil(ホッカ キール)、HOCCA Blanc(ホッカ ブラン)。


キールとは、白ワインにカシスリキュールを加えたフランス生まれのカクテル。食前酒向きです。


今後もワイン作りは力を入れていきたいと熱くお話されていました。


さらに、今年6月頃には新しいワインとしてリンゴのお酒「シードル」も発売予定だそうです!


若手がリードする吾有事と様々なお酒ブランドに目が離せません。




◆まとめ

「楯野川ブランド」と「吾有事ブランド」、それぞれの蔵人の想いを聞きながらいただくお酒は格別でした。


また、奥羽自慢の若手製造責任者 阿部さんの発表する姿を優しく見守る楯の川酒造社長 佐藤淳平さんの姿が印象的でした。


二人のトークを聞いて歴史ある蔵元が、新しい世代や感性によって世界に認められるブランドになっていくんだなと感じました。


これからも新しい挑戦を続ける2つの蔵に注目していきたいですね!


また、お二人に兜LIVE!蔵元トークにお越しいただけることを楽しみにしています。


楯野川

奥羽自慢


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