2019.07.12

壁画「棚田の四季」観覧とお米のワークショップに行ってきました。

こんにちは。兜LIVE!編集部です。


6月27日(木)、28日(金)に株式会社プレナス東京本社にて「壁画”棚田の四季”観覧とお米のワークショップ」が開催されましたので、兜LIVE!編集部でも参加してまいりました。





◆株式会社プレナスとは?

(株)プレナスは、持ち帰り弁当の「ほっともっと」や定食レストランの「やよい軒」を展開する会社です。

お弁当のほっともっとは約2700店舗、やよい軒は約380店舗、国外には約220店舗あるそうです。「やよい軒」の名前の由来は、明治時代に日本橋日枝神社内に西洋料理店として開業したのが始まりとの事。その東京本社が茅場町にあります。お米にこだわりを持ち、米食文化を伝えていくために3つの柱を中心に文化事業を行っています。1つが壁画「棚田の四季」、2つ目がBBCとの共同制作番組「Story of Rice」、3つ目が米食文化研究所です。


ちなみに、茅場町にある東京本社の1Fには「やよい軒」があるのですが、こちらの店舗ではテイクアウトが可能になっています!実はテイクアウトが可能な店舗は日本全国では茅場町店のみです(2019年7月時点)。




◆壁画「棚田の四季」の様子

『棚田の四季』は、日本の原風景である棚田の春夏秋冬の情景を、元内閣総理大臣である細
川護熙さんが制作期間3年をかけて描いた巨大壁画です。


細川さんは政界引退後、陶芸や書、水墨、油絵、漆芸などの分野でご活躍されていて、なん
と京都、パリ、ニューヨークなどで個展を開催されています。


『棚田の四季』では、株式会社プレナス東京本社の7階から8階の吹き抜けのアトリウムの
壁全体に壁画が設置されています。高さ8.5メートル、四方20メートルの空間をとりかこむ
ように棚田の一年が繰り広げられています。2m×1mの大きさの和紙60枚で1つの作品が作られています。


当日は『棚田の四季』の他、「お米の食べ比べ体験会」などのワークショップも開催されて
いたので、両方の様子を早速レポートしていきたいと思います!


右上に春、桜が咲いている様子。右下に夏、田植えや緑の風景。緻密で繊細なので、つい見入ってしまいます。


秋は収穫から祭りを描き、表現豊かに描かれていました。とても優しい雰囲気なので、まるで秋の虫の音が聞こえてくるような・・・そんな感情になりました。



細川さんは、”お米”と言えばのどかな棚田の風景を連想されたそうです。
また、春夏秋冬を表現するためにいくつもの墨を使い分け、色彩はうっすらと淡く上品な色
使いになっていました。そのような過程で『棚田の四季』は制作されました。


◆「お米の食べ比べ勉強会」のワークショップ

日本人が食べているお米はどんなお米かというお勉強も。


お米には大きく2種類あり、ジャポニカ種とインディカ種があります。世界で見ると8割がインディカ種で、2割しかジャポニカ種との事です。
私たちが普段口にしているのは、ジャポニカ種でつやあり、もちもちとして少し甘味があるのが特長。インディカ種はねばりがなく、少しぱさぱさ感じます。まず、この2種の食べ比べを行いました。


ジャポニカ種の一つとして食べたのは「あきたこまち」。普段食べた感じのもちもちとして甘味がありました!

次にインディカ種の一つとして食べたのは「ジャスミンライス」。独特の香りがあり、少しパラパラとした食感です。よく海外で口にするお米だ・・・!と感じました。


そのあと、日本で食べられているお米3種の食べ比べを行いました。




ひとつのお皿にのった白米は、それぞれ特徴があると聞いたのですが、見分けることはできませんでした。


ちなみに今回食べ比べたのは、
①いちほまれ(福井)②新之助(新潟)③青天の霹靂(青森) でした。



普段何気なく口にしているお米。今回のワークショップを通して、奥が深いな・・・と改めて実感しました。


◆まとめ

壁画「棚田の四季」は、吹き抜けのホール全体を活用されていて、ダイナミックながらも、近くで見ると鉛筆の下絵を目にすることができ、ほっこりとする一面もありました。

四季のよって墨を使い分けたり、作成風景の過程も見ることができ、とても貴重な時間となりました。


希望者(事前に申し込み)には抹茶の提供もありました。素敵な茶室もあり、皆さん思い思いの場所で抹茶を楽しみながら絵をご覧になっていました。



お米のワークショップでは、馴染みのある日本のお米も世界で見ると2割ということ
にびっくりしました!

しかも、その2割の中に多くの種類があったので、食べ比べも難しかったです。


また、白米で食べるのは日本ぐらいだと聞き、日本のお米の美味しさを改めて感じました。


だんだんと日本人の食生活も欧米化し、パン食や麺が多く食べられています。
そのためお米を作る農家が減ったり、田んぼや昔からの棚田の風景が減ってきているということも知りました。


「和食」が世界遺産(ユネスコ無形文化遺産)に登録されていますが、この日本のお米とお米ができるまでの過程も合わせた「日本の食文化」を知ることができるとても素敵なイベントだと思いました。


これからも、茅場町から日本のお米などの食文化を発信している、プレナスさんを応援していきたいと思います。




*関連情報

Plenus米食文化研究所ホームページ

細川護熙作「棚田の四季」ホームページ


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