2018.12.27

面倒だった家計簿のイメージがガラリと変わる!? 「家計簿の夕べ」


こんにちは!
兜LIVE!編集部です。
 
2018年11月30日(金)FinGATE KAYABAにて、「家計簿の夕べ」が開催されました。
 


同イベントは、資金運用の原点とも考えられる家計簿について、家計簿普及促進委員会の各社がそれぞれ自社の家計簿コンテンツを紹介するというもの。プログラムでは、参加企業6社のプレゼンテーションが順に行われました。


 
平均寿命が延びているからこそ、資産運用は重要に



まずは主催者代表の山下朗裕氏による挨拶からスタート。挨拶では漫画・アニメ『サザエさん』の舞台である1970年代の日本では、各家庭における、専業主婦を持つ家庭の割合が1,100万世帯、共働きの家庭が600万世帯と言われていましたが、現代ではこの比率が逆転していることをお話しされていました。
 
平均寿命も伸びている昨今において、家庭における資金運用は、より重要性を帯びているようです。
 


第一部では家計簿普及促進委員会の6社がサービスを紹介


 
代表挨拶の後は「きんゆう女子。」代表の鈴木万梨子氏が司会、モデレーターとして委員会構成企業のプレゼンテーションが進められました。
 
■株式会社Zaim




 
最初にプレゼンをしていただいたのは、日本最大級家計簿アプリ「Zaim」を運営する株式会社Zaim。
 
「Zaim」は口コミだけで800万DLを記録した家計簿アプリで、レシート自動読み取り機能、銀行・カードの連携、そして分析グラフの3つの機能が主力となっています。
 
クレジットカードの引き落としは通常、翌々月が一般的で、その間に何にお金を使ったのかと言う記憶が曖昧になってしまいがち。Zaimではそんなクレジットカードを使った際にその場ですぐアプリに記録されるため、不透明なお金の出入りがスッキリ視覚化できると言います。
 
■スマートアイデア株式会社
 
スマートアイデア株式会社が紹介してくださったのが「2秒家計簿 おカネレコ」。電卓をイメージした画面構成となっており、どこでもその場で瞬時に入力できることが最大の強みです。
 
家計の安全性をスコアリングするロジックが搭載されており、Aaa〜Cccまで格付けチェックが出来るなど、ゲーム感覚で家計簿が楽しめる面白い機能も満載。
 
共働き世帯に向けた新サービス「おかねレコプラス」も好評で、こちらは「家族の家計簿は共有するけれど、へそくりが入っている個人の家計簿はヒミツ…」と言った、興味深いサービス機能が搭載されていました。
 
■ときわ総合サービス株式会社
 
ときわ総合サービス株式会社が手がけるのはアプリではなく「明るい暮らしの家計簿」という紙媒体。
1953年の発刊から通算67冊目、冊子タイプの家計簿です。初心者からベテランまで幅広く対応可能な構成で、それぞれのスキルに応じた予算管理にチャレンジが出来ます。
 
家庭の出費だけではなく、その時大切にしていることも振り返ることができる日記のような装丁になっています。コツコツ続けることで、人生を振り返る大切な一冊になりそうです。
 
■婦人之友社




続く婦人之友社による紹介は「家計簿」。創刊はなんと明治38年で、そこから現代まで115年。日本初の家計簿を出版したのが婦人之友社です。当時の貴重な資料も多数公開されました。
 
女性の地位がまだ低かったこの時代、女性による家計管理の道を切り開いたとされており、当時としては大変画期的なものだったのではないでしょうか。
 
ユーザーに向けて、全国900箇所で家計簿の付け方をレクチャーする講演会も行なっているそうです。
 
■マネーツリー株式会社
 
マネーツリー株式会社による気鋭の家計簿アプリ「MoneyTree」。2013年~2014年と2年連続で、アップル社が選ぶベストアプリに選出されています。
 
アプリはとにかくシンプルで、ATMやネットバンキングで残高照会しなくても、スマホひとつで複数の口座残高をすぐにチェックできるほか、マイレージやdポイント、nanacoなどポイントカードの有効期限も知らせてくれるので、日々の生活にお得感を感じられます。
 
FaceIDにも対応するなど、安全性もバッチリです。


■マネーフォワード株式会社


最後は「MoneyFoward ME」の紹介。

食費や光熱費を円グラフ化し、視覚的なわかりやすさにこだわったアプリです。金融機関のAPIを通して銀行口座やクレジットカードを連携するので、セキュリティも万全。


面白いのは「家計診断」機能で、自分の家計簿だけではなく、「自分と似たような家族構成・生活を送る別の家族が、どのようにお金を動かしているか」というサンプルやガイドも見ることができます。

家計簿をつけたあと、次のステップがわからない・・・と言う方も、こちらのアプリで簡単にチャレンジできますね。


 
第二部では来場者も交えたディスカッションを実施


第二部では、来場者を踏まえてのディスカッションを開催。アプリの家計簿利用者であるマネーフォワードの瀧俊雄氏と、紙の家計簿利用者であるときわ総合サービスの二宮裕子氏が登壇しました。
 
「家計簿を人や物に例えると?」と言う質問に、瀧氏は「家庭を見守ってくれる監視カメラ」と回答。二宮氏は、「宝物。長期的に家計簿を付けることによって、人生の緩急が理解でき、私だけの大河ドラマが出来上がったと答えたユーザー様もいらっしゃった」との回答をしていました。
 
瀧氏は来場者に、「節約はできるけど、収入は変わらないと思ってしまうから、家計簿を見るのが辛くなってしまう。メルカリ等のオークションを利用したり、必要のない時間に家や車を個人で貸し出したり、臨時収入を得る方法は現代において増えているはず。主婦の方など、フルタイムでバリバリ働ける人ではなくとも収入を増やしていける方法がある。マイナスだけではなく、臨時収入を書き込み増えた数字に目を向けることで、家計簿と向き合うのが楽しくなってくるかも」とアドバイスしていました。
 
瀧氏・二宮氏ともに既婚者と言うことで、「家計簿を完璧に管理しようとすることで、パートナーまで完璧に管理しようとしては、家庭がギクシャクするかも。多少のへそくりぐらいは、許してあげなきゃ…」などのフランクな話題も。
 
サラリーマンだけではなく、家計管理やFintechに興味津々の「きんゆう女子。」の来場者も多く、幅広い世代の方々が真剣に、時には笑顔で各社のプレゼンテーションに耳を傾けていました。


 
記念撮影を経て、イベントの最後は、お菓子とジュースをつまみながらのなごやかな懇親会。
 
ときわ総合サービス株式会社のイメージキャラクター、「ときわん」がクリスマスムードを盛り上げていました。
 


まとめ



「家計簿」と言うと、『ドラえもん』で、のび太のママがため息をつきながら書き込むような、常に赤字、あまり見たくないもの…と言う暗いイメージを持ってしまいがちですが、各社の家計簿は、どれも「つけていて楽しい」「明るい未来を見据えるため」がコンセプト。
 
「家計簿をつけたところで、そこからどうしていいかわからない」と言う部分を、各サービスを利用することで資金をどう運用すべきか理解でき、将来への不安が軽減されるはず。
 
面倒な気持ちが先立ち、なかなか向き合いづらい家庭の金銭事情ですが、家計簿を記録し始めたユーザーはみな「プラスの気持ちが芽生えてくる」と言っていたそうです。
 
これからのキャッシュレス時代、お金そのものが、より「見えない化」していきます。時代に合わせた資金運用、まずは「家計簿」で明るい未来を「見える化」していきませんか?
 

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