2025.10.14
こんにちは、兜LIVE!編集部です!
長く続いた暑さがようやく和らぎ始めた9月28日(日)の午後、茅場町駅直結のランドマークKABUTO ONEで「兜町縁日」が開催されました。
“縁日”とは、神仏と人がご縁を結ぶ日として古くに生まれた行事で、やがて江戸時代に庶民の交流の場として親しまれるようになったもの。今回の兜町縁日でも親子連れなど多くの人が集まり、街と人、人と人の“ご縁”が笑顔でつながる一日となりました。
主催は東京証券取引所と平和不動産、運営サポートにはスペサンが入り、協力には地域に根ざした地場の証券会社8社(いちよし証券、共和証券、極東証券、証券ジャパン、立花証券、ちばぎん証券、明和證券、山和証券/五十音順)が名を連ねます。
今回は、秋空のもとに広がった縁日のにぎわいと温もりをお届けします!
縁日の開始を前に、KABUTO ONEの1階エントランスにはすでに長い列が。親と手をつないだ子どもたちが「まだかな?」とそわそわした様子で開場を待っています。
受付が始まると、子どもたちは目を輝かせながら会場内へ。お待ちかねのお祭りのスタートです。
来場者を迎えたのは、普段このエリアで働く金融のプロたち。おそろいの法被に身を包み、“縁日スタッフ”として受付や誘導、案内に立ちながら、笑顔で地域の人々との交流を楽しみました。
会場となった1階ロビーは、天井の高い大きな窓から柔らかな秋の光が差し込み、開放的で心地よい空間。普段はビジネスパーソンが行き交うこの場所に、今日はカラフルな屋台がずらりと並びます。
光るヨーヨー釣りや射的、輪投げ、ストラックアウトといった遊びに、子どもたちは目を輝かせ、大人たちも思わず童心に。
真剣な表情で的を狙う姿に、周りから「がんばって!」「行け―!」と応援の声が飛び交います。
│当たれー!
│ハッ!
│狙いを定めます!
景品のお菓子や釣り上げたヨーヨーを手にした子どもたちは満面の笑顔。スタッフも思わず拍手を送り、温かな一体感に包まれます。
│やったねー♪
また、屋台を巡ってスタンプを集めると、4階で抽選会に参加できるスタンプラリーも実施。遊びながら自然と次のフロアへ誘われる仕掛けになっています。
│一緒に遊びたいな・・・
4階ホールの抽選会コーナーに到着し、スタンプが押された用紙を受付で見せると、カプセルトイのハンドルを回すチャンスがもらえます。
「何が出るかな?」と胸を高鳴らせながらハンドルをひねると、カプセルがコロンと転がり出て、子どもたちの目がパッと輝きます。
│1等が出るといいなー♪
賞品は、地域の人気店によるこだわりのお菓子など。
カプセルを開けた瞬間、「やったー!」と声を上げる子どもたちに、スタッフも拍手で応えます。
│お願いします!
抽選会を終えた来場者たちが次に足を運んだのは、すぐ隣の“ワクワク広場”。そこには、マジックショーの開演を待ちわびる空気が漂っていました。
落ち着いたスーツ姿で、まるでビジネスマンのようないでたちのマジシャンに、「この人がマジックをするの?」と、不思議そうな表情を浮かべる人も。
ところが次の瞬間、テーブルの上で軽やかにトランプを操る姿に、子どもたちの歓声が上がりました。
マジシャンの手元を食い入るように見つめ、手品のタネを見破ろうとする子どもたち。
口からトランプが次々と現れると、「えー!」「なんで!?」と目を丸くし、会場は驚きに包まれます。テーブルにかぶりつくように身を乗り出し、マジシャンの一挙手一投足を追う子どもたちの表情は真剣そのもの。“ワクワク広場”という名のとおり、ワクワクがそこに満ちていました。
│えー!?
会場の熱気と笑顔がホール全体へと広がるように、ステージではバルーンアートのパフォーマンスがスタート。まるで風船をそのままドレスにしたような、カラフルで可愛らしい衣装でp0p0balloonのポプリさんが登場すると、周りの空気がぱっと華やぎます。
参加者たちは用意された風船を手に取り、アーティストの軽快なトークに合わせてバルーンアートづくりに挑戦。「このあたりを持って、風船をくるくると回してくださーい!」という声に合わせて、会場のあちこちで風船がねじられていきます。慣れない手つきで真剣に取り組む子どもたちの姿を、親御さんが撮影する光景もあちこちで見られました。
事前にバルーンアートの練習を重ねたスタッフたちも、会場を回りながら参加者を笑顔でサポート。最後に目玉のシールを貼って可愛いワンちゃんのバルーンアートが完成です。できあがった作品を掲げる子どもたちの表情には、達成感と喜びがあふれています。
│こうするんだよー
│すごーい!!
掲げられたカラフルなバルーンアートがゆらゆらと揺れる光景は、まるで“風船の森”。会場全体が、やさしい幸福感に包まれていきました。
ステージの熱気も冷めやらぬまま、来場者の足は同じフロアに設けられた「証券会社紹介コーナー」へ。会場中央にはドリンクスペースが設けられ、周りを囲むように地場の証券会社のテーブルが並びます。
各テーブルには社名入りの幟やパネルが掲げられ、法被姿のスタッフたちが笑顔で来場者を迎えます。
親子や夫婦、友人同士で立ち寄る人々の姿が見られ、なかには顔なじみの顧客という方も。資産運用など大切なお金の活かし方について、スタッフが資料やパソコンの画面を示しながら丁寧に説明する様子が見られました。
「お元気ですか」と声をかけ合う場面や、笑顔で会話が弾む光景もあり、地域に根ざした証券会社ならではの温かな交流の時間に。来場者とスタッフが家族や友人のように打ち解けて語り合うその様子は、兜町という金融街に息づく“まちの絆”そのものを映し出していました。
│証券ジャパン
│山和証券
│明和證券
│立花証券
│ちばぎん証券
│極東証券
│いちよし証券
この日のもう一つの注目は、埼玉県・正明寺の住職による特別講演。
地場の証券会社が参加するイベントに袈裟姿の僧侶が登壇するという、少し意外な組み合わせに、会場の人々は興味津々です。
│吉州正行住職
しかし、次第にその意外性が納得へと変わっていきます。
住職が語ったのは、相続を “心を分かち合うこと”として捉える仏教的な視点でした。
「分けると減るのがお金、分けると増えるのが心」――そんな言葉に、会場が静かに引き込まれます。
「人を動かすのは物ではなく、言葉。理由と感謝こそが、相続の最大の潤滑油です」
住職の言葉に、参加者たちは静かにうなずきながら耳を傾けていました。
続いて住職は、家族での対話の大切さについても語ります。
「大事なのは、分け合うものの量ではなく、語り合う時間です」
介護や相続など、避けて通れない大切なテーマだからこそ、日常の中で率直に話し合うことが、家族の絆を深めることにつながるといいます。
そして話題は、お金そのものとの向き合い方にも。
「お金は心の余裕を生み、心の余裕は家族の笑顔につながります。淡々と続けることが、10年後、20年後の安心を育ててくれるんです」
住職は、資産運用における“ご縁”の大切さについても触れ、「信頼できるパートナーを持つことが大事。親身に相談に乗ってくださる地場の証券会社を頼るのも良いでしょう」と優しく語りました。
そして最後にこう締めくくります。
「“縁を結ぶ”というのは、相手への感謝の念を抱くこと。支えてくれたご家族へ『ありがとう』、導いてくれたご両親へ『ありがとう』。今日のお土産は、その“ありがとう”の気持ちで十分です。」
│心にしみるお話でした!
静かにうなずく人、メモを取る人――会場には穏やかで温かな空気が広がっていきました。人と人、そして世代をつなぐ“ご縁の日”にふさわしい講演でした。
食の楽しみも忘れてはいけません。
1階エントランス前には、今年6月にオープンしたばかりのカフェ「GARDEN HOUSE COFFEE」が出店。新しいお店ながら、朝から夜まで近隣の住民やオフィスワーカー、来街者でにぎわう人気店です。
この日はホットドッグのほか、アイスティー、アイスコーヒー、そしてレモネードを販売。特にレモネードは、子どもたちを中心に大好評でした。
ホットドッグは、表面をこんがりと焼いた小ぶりのバゲットに、紫キャベツの甘酢漬けとパリッと歯ごたえのあるソーセージを挟んだこだわりの一品。
シンプルながら噛むたびに旨味が口いっぱいに広がり、「今まで食べた中で一番おいしいホットドッグ!」と絶賛の声が上がりました。
ちなみに、このホットドッグは店舗では販売されていない特別メニューとのこと。兜町の新たな名物誕生への期待が高まる瞬間となりました。
│絶賛の味わいが楽しめるホットドッグ
東京証券取引所と地場の証券会社がともに縁日を企画した背景には、「街と人、人と人のつながりを大切にする地場証券らしい企画にしたい」という共通の想いがありました。
主催者の東京証券取引所 安藤さんはこう語ります。
「若年層を中心にネット証券ユーザーが増加傾向にある今の時代にあっても、地域に根ざし、“顔の見える信頼関係”を何よりも大切にしているのが地場の証券会社です。
今回初めて企画した兜町縁日でしたが、想像以上の盛り上がりにとてもうれしく思っています。
“縁日”という言葉が象徴するように、今日のイベントを通じてご縁がつながり、新たに生まれ、広がっていくのを感じました。
これからも、こうしたご縁を大切にしながら、地域の方の資産形成もサポートする取り組みを続けていきたいです。」
│運営チームである(株)東京証券取引所と(株)スペサンの皆さん(右から2人目が安藤さん)
取材を通して浮かび上がったのは、「縁日」という言葉が持つ本来の意味――“ご縁をつなぐ日”そのものの風景でした。
今回の縁日のチラシには、「兜町の歴史と未来へ。感謝の気持ちをこめて」という言葉が添えられていました。それは、長い歴史の中で兜町とともに歩み、ご縁を大切に事業を続けてきた地場の証券会社の想いを映す言葉でもあります。
これまで育まれてきたご縁を未来へとつなぐ――
そんな想いが、街と人、人と人の間にやさしく息づいた一日でした。
(取材・撮影:柴田幸恵)
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