2023.11.01

秋の夕べを音楽で彩る「坂本町公園しばふフェス2023」に行ってきました!

こんにちは。
兜LIVE編集部です。



東京メトロ「茅場町」駅12番出口から徒歩3分、兜町・茅場町周辺にお住まいの方やお仕事をされている方々の癒しの場として、愛されている坂本町公園。


坂本町公園は、中央区立阪本小学校と日本橋消防署に挟まれ、ビルの間にある芝生が美しい公園です。


都会のオアシスとも呼べる坂本町公園では、兜町・茅場町の町会が主催のイベントを不定期に開催。今回は2023年10月27日(金)に開催された「坂本町公園しばふフェス2023」の模様をお届けします。


◆整備された芝生が美しい坂本町公園


坂本町公園は、明治22年に開園。東京の歴史ある公園です。広々とした敷地に美しい芝生や小川、池があります。エンジュやヒノキなどの四季折々の植物が植えられており、緑が豊か。


2016年、中央区立阪本小学校の建て替えに伴い、一旦閉園となりましたが、2021年9月にリニューアル。今回のリニューアルの際は、周辺にお住まいの方も公園のデザインに関わったとのこと。



首都高速都心環状線方向には小高い丘があり、丘を囲むように芝が整備されています。きれいに整備された芝は、兜町・茅場町の町会の方々が毎週土曜に手入れをしているそうです。


さらに公園内にある兜町・茅場町まちかど展示館では、町内でお祭りのときなどに担がれるお神輿、山車も見られます。



また、園内には無料で使える「ござ」があり、レジャーシート代わりに使われている方も。ござでくつろげる公園として、周辺の方に親しまれています。



◆「坂本町公園しばふフェス2023」とは?


「坂本町公園しばふフェス」は、リニューアルオープン後の2022年8月に第1回めを開催。芝生のうえでのんびりと音楽を楽しめるイベントとして好評を博しました。



2回めとなる今回は、URAYASU SAX BAND、西岡舞、実業団吹奏楽団 Bears Wind Orchestra、Philharmony Wedding 団長 Ikuの4組のアーティストやグループが出演。



この日はハロウィンが近いということもあって、平成通リ側の入口では設置されたハロウィンの背景をバックに記念撮影できるイベントも。17時前には仮装したお子さんといっしょに写真を撮影する親子連れの姿が多く見られました。



模擬店などはなく、食べ物や飲み物の持ち込みはOK。来場されていたお客様は、みなそれぞれ好きなお惣菜やお菓子を持って、ござやレジャーシートに座って楽しまれていました。



この日は、ロシアの侵攻により日本に避難されているウクライナの方々も招待され、音楽を楽しまれていました。毎日胸が痛むような情勢がニュースで報道されており、ご家族がウクライナ国内にいらっしゃる方は気が気でないところでしょう。




ウクライナ避難民の方々にアンケート調査を行ったところ、まずは寒い冬に向けての防寒衣料が必要との回答がありましたので、KABUTO ONE1階アトリウムの赤石前で6袋分をお渡ししました。


こういったイベントで地域の住民の方と親交を深めたり、音楽を聴いたりすることで、
少しでも明るい気持ちを取り戻してほしい。そんな町会の方々の心遣いが感じられます。


あたりが暗くなってきた17時、オンタイムで「坂本町公園しばふフェス2023」がスタート。


◆テーマパークでも活躍のサックス・カルテット、URAYASU SAX BAND


夕暮れ時にトップバッターとして登場したのは、URAYASU SAX BAND。千葉県浦安市を中心に活動するサックス・アンサンブル。曲により四重奏・五重奏とフレキシブルな形態で演奏するのが特徴です。今回はドラムスを入れた四重奏で出演。



某テーマパークでショーの出演経験があるメンバーがいたり、ミュージカルや編曲を担当したりするなど、実力派集団です。



『ミッキーマウス・マーチ』や『となりのトトロ・メドレー』など、公園内にいる子どもたちの心をわしづかみにする演奏で魅了。歌いながら楽しそうに歩く子どもたちが印象的な30分のステージでした。


◆MCも務めるミュージカル女優・西岡舞さんの圧巻の歌唱力


日もすっかり落ちて夜となった坂本町公園のステージに表れたのは、ラベンダー色の美しいドレスをまとったミュージカル女優の西岡舞さん。


「坂本町公園しばふフェス2023」では、兜町町会のメンバーでもある塚田さんと息の合ったMCとして、フェスを進行しています。



西岡舞さんは、某テーマパークでダンサーとして活躍後、渡米。ブロードウェーで『ミス・サイゴン』や『コーラスライン』など、名だたる作品に多数出演。カーネギーホールで、5年連続シンガー、MCとしても活躍された方です。



今回はピアニストの近藤大夢さんの伴奏で、ミュージカルの名曲を圧巻の歌唱力で歌い切りました。また曲の間のMCでは、ドレスを着た子どもたちにプリンセスの所作をレクチャーするなど、歌だけでなくトークでも魅了。



途中ピアニストの近藤大夢さんによるソロ・コーナーでは、ショパンの『子犬のワルツ』が演奏されると、場内が劇場から一気に上質なピアノ・サロンへと変化。ここが公園であることを忘れてしまう、おふたりの演奏に惜しみない拍手が送られていました。


◆団員全員がお仕事帰り!実業団吹奏楽団 Bears Wind Orchestra


2組のパフォーマンスが終わり、10分間の休憩を経て、実業団吹奏楽団 Bears Wind Orchestraが登場。18時をすぎると、子どもたちの割合が少し減り、お仕事帰りと思われる方が増えてきました。



実業団吹奏楽団 Bears Wind Orchestraは、日本橋浜町に本社がある家事代行サービス・株式会社ベアーズの社員・アルバイトのみなさんで構成された吹奏楽団。金曜ということで、メンバーのみなさんはお仕事を終えてからやってきたとのことです。今回は、トランペット、トロンボーン、チューバなど6人で参加。



株式会社ベアーズの社員として演奏家として、お仕事をしながら演奏をしつつ、阪本小学校で音楽指導をするなど、地域貢献にも力を入れています。会社側がこういった活動を積極的に推進しているのは、画期的と言えるのではないでしょうか。


すっかり夜になった坂本町公園で、1曲めに演奏されたのはジャズの名曲『モーニン』。ビルに挟まれて音が気持ちよく響き渡る公園は、一気にムードのあるジャズバーへ。



MCでは、「今日はこんなに子どもたちがいっぱいいると思ってなくて、大人向けの曲を選んできちゃいました。」と話す場面も。まるで歌っているかのような演奏を聞かせてくれた『Amazing Grace』は、中盤からマーチング風に曲調を変えるなど、アレンジ面でも楽しませてくれました。

1曲1曲を大切に演奏しているのが伝わって来る彼らの演奏に、家事代行も丁寧にやってくれそうだなぁと勝手に想像してしまいました。ムーディーな曲のセレクトに、会場にいたお客様も大満足の様子。



12月23日には阪本小学校で、クリスマスコンサートもあるそうです。


◆トリは最高潮の盛り上がり、Philharmony Wedding 団長 Iku


ステージの前に音の出るおもちゃを散りばめたまま、本番前にステージから消え、
どこに行ったのかと思ったら、客席の芝生エリアからバイオリンを弾きながら登場したのは、Philharmony Wedding 団長 Ikuさん。



芝生の広場を練り歩き、お客様を巻き込みながら演奏していきます。ファンタジーの世界から出てきたかのような風情のあるPhilharmony Wedding 団長 Ikuさんの後ろには、いつのまにか子どもたちが列を作って歩くなど、大人気。


会場にいる子どもたちや大人も参加して、バイオリンでイントロクイズをするなど、
演奏だけでなく、トークでも会場を沸かせてくれます。



Philharmony Wedding 団長 Ikuさんは、「生演奏×パフォーマンス×サービス」が
活動の軸。「日常にワクワクを」がテーマに、バイオリンだけでなく、ギターやパントマイムを取り入れ、結婚式、マルシェなど様々な場所でパフォーマンスされているそう。観客を巻き込む力は、「歩くテーマパーク」と言われるのも納得です。



バイオリンからギターに持ち替えて演奏された『オー シャンゼリゼ」』のサビを「おお~しばふフェス~」と「しばふフェス2023」を称える替え歌に。ステージの前に置かれた音の出るおもちゃを片手に子どもたちが、歌と音で参加。場内は最高潮の盛り上がりをみせました。


◆アンコールまで一気に駆け抜ける


Philharmony Wedding 団長 Ikuさんのパフォーマンス終了後、すぐにアンコールがかかり、そのままアンコールへ。


アンコールは、トップバッターを務めた、URAYASU SAX BANDが呼ばれ、Philharmony Wedding 団長 Ikuさんが再びバイオリンに持ち替えて、葉加瀬太郎さんの『情熱大陸』を熱く演奏。会場はさらにヒートアップしていきます。



演奏が終わると、この日の司会進行として、ミュージカル女優として圧巻のパフォーマンスを見せてくれた西岡舞さんがステージに呼ばれました。ディズニーの名曲でもある『星に願いを』、ジャズのスタンダードナンバー『LOVE』の2曲を演奏。



場内にいたお客様は、踊ったり手拍子したりするなど、思い思いに楽しまれていました。2時間を超える「坂本町公園しばふフェス2023」ステージは、盛り上がりをみせ、終了。


◆坂本町公園を愛する方々の熱い思い


最後に坂本町公園を支える町会の役員の方々のご挨拶で、「坂本町公園しばふフェス2023」は幕をおろしました。


会場の受付や案内を担当されていた町会のメンバーの方々が、片付けをしながらゴミを拾う姿を見掛けるなど、本当に町の人に愛される公園であることが伝わってきました。



日本橋七の部連合町会(兜町町会、茅場町一丁目町会、茅場町二・三丁目町会)では、12月頃に坂本町公園で石焼き芋を作って食べるイベントなどを計画中。季節に応じた楽しいイベントを企画していきたいとのことでした。次回の「坂本町公園しばふフェス」の開催時期は未定とのことですが、定例のイベントにしていきたいそうです。


今回のしばふフェス実行委員、左:柴俊明さん(茅場町2・3丁目町会長)と右:塚田秀伸さん(兜町町会青年部長) ありがとうございました!


大人も子どもも楽しめる「坂本町公園しばふフェス」。野外で風を感じ、芝生に座ってゆったりとした気分で聴く音楽は最高でした。次回の「坂本町公園しばふフェス」も期待大です!



■坂本町公園
住所: 東京都中央区日本橋兜町15−3
電話番号: 03-3546-5435
アクセス:東京メトロ・東西線・日比谷線「茅場町」駅12番出口から徒歩3分


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