2023.04.28

兜町にもっとジャズを!第一回「MONDAY JAZZ@KABEAT」に行ってきました

こんにちは!

兜LIVE!編集部です。


2023年4月17日、KABUTO ONE1階にあるオールデイダイニング「KABEAT(カビート)−日本生産者食堂−」にて、「MONDAY JAZZ」が開催されました。記念すべき第一回目のイベントということもあり、会場にはたくさんのお客様が訪れました。ジャズと美味しい料理を堪能できる贅沢な月曜日の夜。会場となったKABEATの魅力と合わせてレポートしていきます。



◆兜町でジャズを聴く、特別な夜「MONDAY JAZZ」


「MONDAY JAZZ」とは、「イノベーティブな街にはJazzが流れている」というコンセプトのもと、定期的にJazz Liveを開催し、兜町をイノベーション溢れる金融都市へと変貌させていくことを目標としたプロジェクトです。兜町で働く方々のみならず、町を訪れた人が気軽に本格的なJazzを聴くことができるようになるのも、そう遠くないかもしれません。


また、若手ミュージシャンを積極的に起用し演奏機会を広く提供することで、活動を応援していきたいという想いも込められています。



本イベントのコンセプトに大きく関係しているのが、2018年より日本橋兜町でスタートした「Jazz EMP(Emerging Musicians Program)」。東京証券取引所を会場とした「音楽と金融の融合」「若手ミュージシャンの育成」をコンセプトとしたライブイベントです。「金融」と「ジャズ」は一見すると結びつきが薄いようにも思える組み合わせですが、アメリカやヨーロッパ諸国の金融都市では珍しくなく、「イノベーティブな場所には必ず芸術、音楽がある」といいます。そのような着想のもと、東京を金融の中心地として世界に発信するためにJazz EMPは始まりました。


兜町をジャズで盛り上げることで最終的には日本経済の発展にも貢献できる、という考えに繋がっていきます。実際に「Jazz EMP」の流れで本イベントを知って聴きに来られた方もいらっしゃいました。


*2022年12月開催のJazz EMPのレポートはコチラ


◆日本の食が鼓動する「KABEAT(カビート)-日本生産者食堂-」

演奏家、特にジャズミュージシャンは、その日の会場・客層・雰囲気によって演奏曲目を考えたり急に変更したりすることがあります。会場とそこに集まるお客さんによって生み出される空気感からさまざまな着想を得て表現できるのも、ジャズの魅力のひとつです。そんなジャズミュージックにぴったりの会場「KABEAT(カビート)-日本生産者食堂-」についてご紹介します。



KABEATは、厳選食材と独創的な料理人がつくり出す日本橋兜町のオールデイダイニング。店舗の内装から、ドリンクやフードメニューの細部までこだわりが感じられる素敵なお店です。



200坪の大空間は食堂らしさに加えて、兜町の持つ洗練された雰囲気も感じられます。必然的に人と人との距離が近くなり、新たな出会いが生まれていきます。



KABEATではイタリアン・アメリカン・フレンチ・和食・デザートと、ジャンルを超えた5名の料理人それぞれが、食材を活かした季節感溢れるメニューを考案し提供しています。



使用される食材が日本全国から取り寄せられている点にも注目です。「生産者食堂」と銘打つKABEATが大切にしていることのひとつが「日本各地の風土と文化の継承」です。作り手の愛情と自然の恵みがたっぷり詰まった食材が、地域資源の循環によってつくられていることを意識し、その食材をおいしくいただくことで、楽しく食について学ぶことができます。生産者の方々やその地域の食材に想いを馳せながらいただくことで、何倍も料理が美味しく感じられるのではないでしょうか。


KABEATは「コト始めのまち」である兜町で、新たな食文化を作り出すことに貢献しています。



こだわりのフードメニューの中から、今回は音楽の雰囲気に合わせて少し洋風でまとめてみました。



まず最初にセレクトしたドリンクは「兜塩レモンサワー」。ピリッとした酸味の中に上品な塩味が感じられ、とても爽やかな味わいでした。



ジューシーなトマトを丸ごと使用し、数種類のスパイスによって味付けされている「岡崎農園の冷やしトマトの特製スパイス」。複雑で飽きのこない味は、食べるたびにその表情を変えていきます。



メインには「いろいろお肉のラグーソースのスパゲッティ」をオーダー。しっかりと煮込まれたソースと太めのパスタとお肉が絡む、食べ応え抜群の一品でした。



デザートには、ミカンの酸味によってさっぱりした後味が印象的な「季節のパウンドケーキ」をチョイスしました。



最後に追加で注文したドリンクは「クラフトホワイトコーラ」。和山椒が使われているそうで、見た目は白というより少し黄土色に近い印象です。ジンジャーエールから辛味を抜いて、スパイシーさを増したようなガツンとした味でした。


◆ミュージシャンが登場!実力派クインテット「SAWA BAND」

19時を過ぎ、会場がしっかりあたたまってきた頃にミュージシャンが登場しました!最初に演奏してくださるのは、SAWAさん(vocal )、中山拓海さん(alto sax)、加藤友彦さん(piano)、冨樫マコトさん(bass)、柳沼佑育さん(drums)というクインテット編成の「SAWA BAND」のみなさんです。



1曲目は自己紹介がてらにと、楽器隊4人による演奏からスタート。MCも務められていたバンドマスターの中山さんが、「この日のために書いた」という新曲を披露してくださいました。軽快なビートと爽やかな風を思わせるアルトサックスのメロディが会場の緊張感をほぐしていきます。



2曲目からはボーカルのSAWAさんが登場。スタンダードナンバーを中心に、ブルースやバラードと、時に伸びやかで時に煌びやかな歌声を聴かせてくれました。後半ではスペイン語のラテンナンバーもあり、会場をひときわ湧かせていました。アドリブで披露されるスキャットもホーンライク(管楽器奏者のよう)で素晴らしかったです。


多方面で活躍中の実力派5人組とあって、技術とアグレッシブさが光る演奏でした。もちろん熱心なジャズファンの方も唸らせるジャズ特有のフレーズがキッチリ押さえられているのもポイントだと思います。


2ステージを終えるも鳴り止まない拍手の中、アンコールへ。



静から動へ、徐々に盛り上がっていくスローブルース。各人のアドリブも交えながら、いまという瞬間を名残惜しむかのようにエンディングへと向かっていくように感じました。

大団円を迎え、第一回「MONDAY JAZZ@KABEAT」は無事に終演。次回開催へとさらに期待が高まる見事な公演となりました。


◆まとめ


仕事始めの月曜日夜という、ちょっと憂鬱な時間が素晴らしい体験へと変わりました。「Jazz EMP」のところでも触れましたが、ジャズ(音楽)という一般の方にも親しみやすいものを入り口とすることで、「金融」や「兜町」のイメージがより身近なものへと変わっていくのかもしれません。そういった視点からも、本イベントはとても有意義であったと感じます。


KABEATのようなクリエイティブな環境で、生の音楽を聴き、語らい、お酒を酌み交わすことで、新しい発想やイノベーションも生まれてくるのではないかと思いました。また、素晴らしい音楽を聴きながらいただく食事とお酒は、それだけでも格別の味でした!


■店舗情報■

KABEAT -日本生産者食堂-


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