2019.08.02

はじまり商店街「これからの大移動時代の暮らしを考える #2 〜旅と生きるを、諦めない」ノマドな私の働き方と未来〜」

こんにちは。はじまり商店街です。


7月22日(月)、茅場町のFinGATE KAYABAにて「これからの大移動時代の暮らしを考える #2〜旅と生きるを、諦めない」ノマドな私の働き方と未来〜」を開催しました。


今、住んでいる町は好きですか?


これまでは高度経済成長の住宅ローンの仕組みと共に、団地、マンション、戸建住宅など、私たちの住まうべき家には時代によるレールが敷かれていました。流行り廃りはあれど、時代に合わせて暮らし方や家の形も変化していき、まさに今大きな転換期を迎えています。

テクノロジーが発展したことにより、リモートワーク、デジタルノマドなどの働き方が実現できる時代だからこそ、会社で働きながら住まいに囚われずに、旅するようなライフスタイルを送ることが可能になっています。


今回お呼びした佐別当 隆志氏は「定額を払うことで全国住み放題」という多拠点居住のシェアサービス「ADDress」を2019年4月より開始しました。移動する事を前提としたライフスタイルを加速させるサブスクリプション型サービスが、世の中に浸透することでどんな未来が予想されるかを話しました。


佐別当 隆志氏


<プロフィール>
株式会社ガイアックス ブランド推進室/一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局/Miraieオーナー ・2000年より、ソーシャルメディアのトータルソリューションを手掛ける株式会社ガイアックスに所属。広報・新規事業開発を経て、2015年秋よりシェアリングエコノミーに特化したWebメディア「Share! Share! Share!」をリリース。2016年1月一般社団法人シェアリングエコノミー協会を設立し事務局を運営。 内閣官房IT総合戦略室から任命されたシェアリングエコノミーの伝道師であり政治起業家としても活躍中。2019年4月より定額で全国住み放題の多拠点コリビング(co-living)サービスを展開する「株式会社アドレス」を設立。

▼株式会社ADDressホームページはコチラ
https://address.love/

また、ADDressアンバサダーで、国内外の移動生活4年目、エッセイスト・フォトグラファーの伊佐知美氏をお呼びしました。


もともと都内の金融企業に勤めていた伊佐さんですが、現在は『灯台もと暮らし』創刊編集長、2017年1月に出版した書籍『移住女子(新潮社)』日・韓発売、2020年カレンダー『himekuri trip』企業コラボ開発など、「移動しながら暮らす」ライフスタイルの提唱・実践者。ことりっぷWEBの連載「伊佐知美の世界一周さんぽ」や、2017年1月に出版した書籍『移住女子(新潮社)』など、移動しながら新しいライフスタイルを提案しています。


伊佐 知美 氏

エッセイスト / フォトグラファー


<プロフィール>
1986年、新潟県生まれ。横浜市立大学卒、三井住友VISAカード、講談社勤務を経て現職。学生時代に日本一周、2016年4月から会社員のまま「世界一周×仕事」の旅に出発。これまで50カ国150都市、47都道府県を旅する。
『灯台もと暮らし』創刊編集長、オンラインSlackコミュニティ「#旅と写真と文章と」「#EnglishChallenge」オーナー、著書『移住女子』(新潮社)日・韓国語で発売中。
基本的に家がありません。家なしフラフラ暮らし、4年目に突入中。荷物は30リットルのスーツケースとマリメッコのリュックです。

▼伊佐 知美 氏 詳細はコチラ
http://wasei-inc.jp/member/isa



◆イベントの様子



冒頭に今回来られたお客様の興味があるキーワードを確認したところ、タイトルにある「移動 x 旅 x未来」でした。佐別当さんが提供する移動を前提とした暮らしを実現する「定額住み放題」のサービスADDress。月額4万円を支払えば全国(19箇所 ホームページより)にある拠点に、どこでも住み放題が可能なサブスクリプション型の多拠点居住のシェアサービスです。


▼ADDress公式ホームページ
https://address.love/



日本の社会課題の空き家問題。プレゼン資料の中にある通り、2033年には2,000万戸以上(全体の約30%)が空き家になる試算が出ています。いずれは隣のどちらかが空き家という時代を考えると、寂しい気持ちもありながら、周りに人がいないという不安もあります。地方から都市部への人口流出が多いために、地方の空き家の問題が年を追うごとに深刻となってきているのが実情です。



そんな全国で問題となっている空き家に対しての課題解決策としてADDressのサービスが注目を浴びています。仕組みはとてもシンプルであり、ADDressが物件を購入したり、物件を借りて転貸する事で多くの拠点を作り続けています。

空き家を管理するにも費用がかかるので、オーナーからしたら「タダでもいいので、空き家を使って欲しい」というニーズがあり、社会課題が上手にマッチングした事で、サービスを開始してから問い合わせが増え続けていいます。




2019年のサービスのリリース当初は拠点が5箇所でしたが、現在は19箇所に増加中。まだまだ全国を網羅している訳ではありませんが、全ての都道府県に拠点を開設を目指しています。画像にあるのは、リノベーションした廃電車に泊まれるユニークな施設。
佐別当さんの過去、現在、未来の話を聞いた後は、もう1人のゲストである伊佐 知美 氏(エッセイスト / フォトグラファー)にバトンタッチです。


昔から文字を綴る事が大好きであった伊佐さん。会社員として仕事をしていましたが、途中からライター業の仕事を両立しながら働いていました。
ライターの初仕事の報酬は¥500。客観的に見ても格安ですが、彼女にとっては好きな仕事でお金がもらえるという事で大満足だったとの事です。まずは実績を作り、そこからポートフォリオを少しずつ増やしながら報酬も増やしていったのです。


彼女はPCがあれば仕事ができるので、場所には全くとらわれません。今では、家なし暮らしも4年目に突入し、日本と海外を行き来するライフスタイルを送っています。移動し続ける暮らしをする伊佐さんにとっては、ADDressのサービスとの相性は抜群。今回のイベントが終わった後も、拠点の一つである二子玉川に帰るそうです。



ADDressのサービスを元々知らない方々が半分以上いる中で、お二人の話に対して続々と質問も出てきました。ほんの数年前では考えられない暮らし方に驚きながらも、多様な暮らしを受け入れる人がほとんどでした。



最後にお客さん同士でディスカッションしてもらったのは「あなたにとって人との繋がりとは?」です。人との繋がりが希薄になった時代だからこそ、現代ではその繋がりを求める人も増えています。

最近ですと、会社と家の往復だけでなく、自分が居心地が良いと思える空間サード(3rd)プレイスが求められています。居心地がいいだけでなく、これからは人と繋がれる場所が必要になってくるのではないでしょうか?



参加者が思うそれぞれの「繋がり」についてディスカッション。初めは恥ずかしながら話をしていた様子でしたが、時間が経つ毎に白熱した議論が繰り広げられていました。

それはお金?仕事?暮らし?

「なぜ、人は繋がろうとするのか?」を掘り上げて考えていただく事で、本当に求めているものが見つかるヒントになるかもしれません。


自分にとってどんな暮らしが幸せなのか考えるキッカケになったイベント。ストレスを抱え続けて都会で暮らし続けるよりも、拠点を増やしながら地方で生活する事で気持ちをリフレッシュさせる考え方が必要なのかもしれません。


引き続きはじまり商店街では、来られた参加者にとっての「はじまりを、はじめる」場作りを目指してイベントを作っていきます。また別のイベントで皆さまとお会いできる事を心より楽しみにしております。


▼はじまり商店街のイベント詳細はコチラ
https://www.facebook.com/pg/hajimari.shoutengai/events

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