2021.11.15

兜町のランドマークにオープンした、噂のブックカフェ「Book Lounge Kable」をインタビュー

こんにちは!
兜LIVE編集部です。


2021年夏に日本橋兜町に誕生した「KABUTO ONE」。ガラス張りのスマートな外観に複数の企業が入居していることから、オフィスビルという印象を受けますが、実は1階アトリウムではNHK大河ドラマの企画展が開催されるなど、一般の方々も気軽に入れるようになっています。


約2,200冊の蔵書と癒しの空間が広がる3階「Book Lounge Kable(カブル)」も、読書をはじめ、仕事や食事など、思い思いの時間を過ごせるのが魅力で、ビジネスパーソンを中心に20代~70代と幅広い人たちが訪れます。Kableの魅力から、兜町にあるブックラウンジならではの特徴、そして今後の展望などを、Kable責任者のスタッフにお話をうかがいました。


◆KABUTO ONEに潜む、隠れ家的ブックラウンジ


Kableが入っているKABUTO ONEは、東京メトロ東西線「茅場町」駅11番出口を出ると左隣。すぐ近くには東京証券取引所があるなど金融街としての一面に加え、日本橋にも近いことから商業とも深いかかわりを持つエリアです。


Kable(カブル)という名前も、兜町や株式市場の「カブ」、上昇相場の「ブル」など、この街や縁起の良さを連想させる響きを掛け合わせたのが由来になっています。



エントランスを抜け、左手のエスカレーターよりKableを目指します。エスカレーター手前には、渋沢栄一が愛した「赤石」が展示されているので、触れてご利益を得るのもお忘れなく!



Kableでは、まずエントランスにてブックラウンジの利用方法や書籍について簡単な案内を聞くことができます。



そして、ネームタグに入場時間を記入してもらい、Kable退出時に滞在時間分の利用料金を支払う仕組みです。支払いはクレジットカードや決済アプリ、交通系電子マネーなどのキャッシュレス決済となっています。



奥に進むと、約220坪の大空間にウッド調のインテリアと緑の植栽が置かれ、開放感と同時に和やかな雰囲気。壁一面には色とりどりの書籍が、さながら絵画のように並んでいて、じっくりと1冊1冊を観賞したくなります。


◆スタッフさんに聞く、Kableの魅力

――はじめにBook Lounge Kableのコンセプトについて教えてください。

Kableは、知的好奇心を刺激する本や緑に囲まれながら、読書をしたり、作業に集中したり、時にはイベントにも活用できるフレキシブル空間を提供し、兜町に関わる人々の「できる/わかる」をひろげ、まちと人の未来を作り出す場となることを目指しております。


――読書だけでなく、仕事など他の作業もできるのですか?

はい。お客様からも「カフェ、本屋さん、コワーキングスペースのすべてが合体した夢のような施設でした!」という嬉しいお言葉をいただいております。


書籍も、金融や経済書は900冊~1,000冊ほど並んでいるほか、自己啓発本、暮らしや健康にまつわるもの、あとは話題の最新本なども取り扱っております。



また兜町とのゆかりが深い渋沢栄一に関わる書籍を多数揃えているのも、Kableの大きな特徴です。日本で最も渋沢栄一翁に関連した書籍を備えることを目指しており、特別に「渋沢栄一コーナー」もあるんですよ。



◆兜町に馴染みの深い「おかね」という視点で集められた蔵書の数々

――金融や経済書が充実していますね!

兜町という土地柄ならではの取り組みですね。金融と聞くと硬いイメージをお持ちの方もいるかと思いますので、お客様に関心を持っていただけるよう書籍の配置や見せ方もスタッフと話し合って決めています。


棚ごとに関連する書籍を並べていますが、段ごとにも小さなテーマを設けてみたり、手作りのポップを作成してみたり。書籍は見る楽しさもあると思いますので、本の表紙を正面に配置することもあります。またお子さんにも親しんでいただけるよう金融を扱った絵本もあるんですよ。



――絵本なら金融に苦手意識を持った大人にも良さそうですね。おすすめの本などをスタッフさんに聞くこともできますか?

はい。スタッフがエントランスにおりますので、お気軽にお立ち寄りください。また書籍をご購入されたい場合もこちらで承っております。



――はじめての方にも読みやすい、おすすめの金融本を教えてください。



こちらの2冊がおすすめです。1冊目はニュースでも話題になりましたが、『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』です。これから生きていく上で必要となるお金に関する基礎知識が読みやすく書かれていて、私もすぐに読んでしまいました。


2冊目の『本当の自由を手に入れるお金の大学』は、私たちのありがちな質問を読者目線のキャラクターが質問し、会話形式で話題が展開していきます。副業や保険など生活にまつわるテーマを取り上げているので身近に感じやすく、イラストも多くて分かりやすいです。


◆本のエキスパートが選ぶ、1つのテーマを深く知る3冊売り

――「セット読み」と書かれたコーナーがエントランスにありますが、これは何ですか?
1つのテーマについて、私たちが共通点のある3冊を選定し、セット販売しています。金融だけでなく、教養について着目したり、片付けなど日常に関わるものを選んだりと、テーマは幅広いです。



関連本を読むことで多角的な視点が培われ、新たな気付きにつながると思います。なので、1冊だけでなく、3冊は読んでいただきたいという想いで始めました。


――Kableのコンセプトにある、「わかるをひろげる」に通じますね。3冊のうち2冊のみを購入することもできますか?
はい。お客様によっては3冊すべて購入される方もいらっしゃいますし、1冊や2冊など気になった書籍のみをお買い求める方もいらっしゃいます。書籍がなくなり次第、新たなテーマとともに、また数ある本から3冊を選書していきます。



◆緑と水が奏でる癒しの空間

――ところで、水のやさしい音が聞こえてくるのですが…
Kableに入ってすぐの水盤から伝わる音ですね。川のせせらぎを感じてもらいたくて置いていますが、お客様からも「この水の流れる音にとても癒された」と評判なんですよ。



なるべくお客様が自然の中にて、リラックスできる環境になるよう植栽も多く設置しています。Kableは、いくつかのエリアに分かれていますが、中央のリーディングラウンジにはシンボルツリーが配置され、窓際のビジネスエリアにはデスク前に小さめの植栽が並んでいます。



――ビジネスエリアは個別の仕切りもあるんですね。
読書や作業に集中できるように設けています。Wi-Fiもありますので、コワーキングスペースとしてお仕事される方も多いです。窓も大きいので、昼と夜とで全然異なる風景もお楽しみいただけます。特に夜はビルの照明が灯り、夜景がきれいなんですよ。



またミーティングルームも1室あり、8名様までご利用いただけます。Kableでは飲食も提供していますので、ランチミーティングなどの使い方もできます。ご予約は、お電話もしくはスペースマーケットを通じてウェブからも可能です。ミーティングルームとは別に防音性に優れたワークポッドも2室完備しています。



――人気のエリアはありますか?
奥にあるリラックスエリアが人気ですね。Yogibo(ヨギボー)やハンギングチェアなどのリラックスチェアが置かれていて、週末になるとお子さんはYogiboで遊びながら、その隣でお母さんは読書を楽しむという光景も目にします。



リラックスエリアは私もお気に入りで、読みたい本数冊とドリンクが手元にあれば何時間でも過ごせちゃいます。週末になると数時間から一日中滞在される方もいらっしゃるんですよ。


食事はリーディングラウンジでとり、集中して作業したいときはビジネスエリア。気分転換やひと休みしたいときはリラックスエリアを利用するなど、場面ごとにエリアを使い分けられます。「エリアによって雰囲気が異なるので、スイッチのオンとオフの切り替えがしやすかった」というお声もいただいております。


◆本を片手に楽しめる、充実のフードメニュー

――ランチ目的でKableを訪れる人たちもいると聞きました。
11時から13時までにご入場され、880円以上の飲食をご利用いただいた方は、入場料が1時間無料になりますので、特に平日はランチを兼ねてご利用いただく方が多いです。



ランチタイム(11時~14時)で、おすすめなのが看板メニューの「タルタルソースのサーモンフライプレート」(980円)です。お客様だけでなくスタッフからも人気で、お刺身用のサーモンを贅沢にもフライにするので味も濃厚ですし、備え付けのタルタルソースも具沢山で、サーモンとの相性も抜群です。



他にも濃厚デミグラスソースのハンバーグや、欧風ビーフカレーに昔ながらのナポリタンを注文される方も多いです。ランチタイムでは、スープとデザートが付いたお得なセットメニューも実施しており、ほとんどの方がセットで頼まれます。あと水出しアイスコーヒーも高評価をいただいております。


好きな本を読みながら食事される方や、同僚と一緒におしゃべりを楽しむ方々もいらっしゃいます。ビールやカクテルなどアルコール類も提供していますので、夜になるとご友人同士やカップルが訪れることもあるんですよ。


◆オープン1か月目を迎えての感想

――今後の展望について教えてください。
10月にオープンしましたが、まだまだ周知されていないことが多いので、まずはKableのことを知っていただきたいです。


エントランスの前は無料エリアになっていて、ここでは3冊セット販売コーナーのほか、スタンドデスクとコンセントもありますので、ちょっとした作業や待ち合わせ場所としてもご利用いただけます。


このエリアだけウッドチップが敷かれており、歩くと木の柔らかな感触や香りも楽しめて、Kableの雰囲気も感じていただけると思います。ぜひ様子見を兼ねて、気軽にお立ち寄りいただきたいです。


読書に没頭したり、ゆっくりした時間を過ごしたりと、兜町の皆さまにKableでリラックスしてほしいですね。そして、ゆくゆくは「休息するならKableで」という存在でありたいです。


◆兜町ならではの憩いの空間

Kableオープンと同時に働いてくださっているスタッフの皆さん。最初は証券会社が多く、金融街という土地柄にブックラウンジがマッチするのかと疑問を抱きましたが、通い始めてみるとオシャレなお店や人気のスイーツ店などが続々とオープンし、休日にも行きたくなる街としての開発を肌で感じ、それを楽しんでいる様子。その一役にKableも買っているのは間違いありません。


水のせせらぎや緑の木々に癒されながら、同時に新たな学びや視点も取得できるという、兜町のオアシスには未来を作り出す知識の泉も湧いています。


<Book Lounge Kableの基本情報>
ホームページ
住所:東京都中央区日本橋兜町7番1号 KABUTO ONE3階
営業時間:平日11:00~20:00、土日祝11:00~19:00
料金:入場料 最初の1時間 880円(以降、3時間までは30分ごとに440円加算)、終日利用 3,080円
     11時~13時に入場し、880円以上の飲食をすると入場料880円が無料 
     ※支払いは、クレジットカードや決済アプリ、交通系電子マネーなどのキャッシュレス決済のみ
定休日:年末年始(12/31~1/3)、全館メンテナンス日
アクセス:東京メトロ東西線「茅場町」駅11番出口隣接
東京メトロ銀座線・東西線、都営浅草線「日本橋」駅 D2出口 徒歩 約2分


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取材・執筆・写真:浅井みらの
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