2023.02.13

【蔵元トーク】#52 七賢(山梨県北杜市 山梨銘醸)

こんにちは!

兜LIVE編集部です。


1月14日(土) 、『日本酒を蔵元トークとテイスティングで楽しむ』を開催しました。

今では国際金融都市といわれる日本橋兜町。

江戸時代には日枝神社の門前町として栄え、酒問屋で賑わっていた「日本酒の聖地」でした。

東京証券取引所において初上場時の5回の鐘撞は、酒の原料である五穀豊穣にちなんでいるとのこと。

平日は賑わうこの兜町に、休日にも人が集まってもらいたい。そんな願いから日本各地の蔵元を招き日本酒について学び、味わい、楽しく交流し、その魅力を、兜町の魅力といっしょに広目、お酒が地域と人をつなぐ場所...。そんな場所に発展するように願いを込めて、毎月1回日本酒セミナーを開催しています。


今回は、山梨県北杜市で「七賢」を醸す山梨銘醸の代表取締役社長である北原対馬さんをお迎えしての開催でした。山梨県の蔵は初登場です!
北原さんからは、蔵の概要や白州の水などについてご説明いただいた後、大学卒業後、蔵に戻られるまでの米国時代のご経験や、蔵に戻られてからの様々な対応について、日本酒業界を巡る客観情勢についてお話を頂くことができました。
大変示唆に富むお話をどうもありがとうございました。






◆ 会社概要

●社名 山梨銘醸株式会社

●創業 寛延3年(1750年)

●設立 大正14年11月26日

●代表取締役会長 北原兵庫

●代表取締役社長 北原対馬(現在13代目)

●資本金1500万円

●従業員数 35名

●所在地 〒408-0312山梨県北杜市白州町台ケ原2283

●事業内容 日本酒の製造・販売、食品の製造・販売、

       化粧品の販売(COJIE)、飲食店の経営(臺眠)



◆ 白州の水


▼水との出会いは1750年

・白州の水と七賢の出会いは、今から300年ほど前にさかのぼる。信州高遠で代々酒造業を営んでいた北原家より分家した初代・北原伊兵衛が、柔らかく透明感のある白州の水に惚れ込み、1750年(寛永3年)に、甲州街道台ヶ原の地で酒造業をはじめた。

・以来一貫して、地の水をいかした酒造りを行っている。



▼水をたっぷり蓄えた山

・蔵の外からも仰ぎ見ることのできる、甲斐駒ヶ岳。七賢の決め手となる仕込み水は、この山の伏流水である。



・甲斐駒ヶ岳は、マグマが地下で固まってできた花崗岩が100万年以上もの歳月をかけて持ち上げられたことで生まれた山。降り注いだ雪が地中深くに染みこみ、長い年月をかけて何層もの花崗岩に磨かれることで、清らかな水が生まれる。


▼白州に還る 私に還る

・七賢の酒は、飲む際にグラスを軽く回すと、まろみを帯びた酒が表面をゆっくりと伝わる。これこそが白州の水である証。甲斐駒ヶ岳の花崗岩によって豊富なミネラルを含んだ水は、口なじみが滑らかで、角のない優しい切れ心地を舌に残す。



・大自然の妙と向き合い続け、人の内面に染み込んでいくような酒を届けたいと考えている。



◆ 限定商品について


・リッツ・カールトン東京と大阪では、オリジナルラベルの日本酒を提供中。

・さらにリッツ・カールトン京都の開業5周年を祝して、サントリー山崎蒸留所のウイスキー樽を用いたスパークリング日本酒「水明(すいめい)」を開発した。



・2019年1月から3月までの期間、ANAの国際線ファーストクラスで七賢のハイクラス商品「大中屋」オリジナルラベルエディションが搭載された。

・世界を舞台にご活躍される、山梨県出身の中田英寿さんが代表を務める「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」様のご推薦により実現した。




・アラン・デュカス氏とジェラール・マルジョン氏との緊密なコラボレーションにより、七賢はこの特別なスパークリングサケを造りあげた。

・「Alain Ducasse Sparkling Sake」は、アラン・デュカス氏の心のテロワール、地中海からインスピレーションを得ている。



「アラン・デュカス スパークリング・サケ」 コンセプトムービー


◆ 数々の栄誉を受賞

・フランスで行われる日本酒コンクールKura Master2021にて七賢の6銘柄が栄誉を受賞した。

・その他にも2017年からKura Master、SAKE COMPETITION、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)、全国新酒鑑評会など世界的に有名なコンテストの数々で40以上もの栄誉を受賞している。



◆今回のお酒について

▼日本酒の種類

(1)「七賢」 スパークリング 杜の奏 (もりのかなで)

―― 白州の蒸留所のウイスキー樽で「七賢」を寝かせ、瓶内二次発酵させたお酒。

1440mlのマグナムボトルでした!

(2)「七賢」 純米大吟醸 大中屋 斗瓶囲い (おおなかや とびんがこい)

(3)「七賢」 純米大吟醸 絹の味 (きぬのあじ)



お酒はスペシャルなものを3種類。お水は蔵からの「仕込み水」と、同じ白州のお水をボトリングしている「いろはす」の飲み比べ。



・3種類の説明を聴き終え、お待たせしました。乾杯!


◆最後はみんなで集合写真

・毎回、恒例の集合写真です。楽しい時間はあっという間ですね!



◆まとめ

・北原さんの「変わらないために変わる」、「老舗が老舗であり続けるために」、含蓄のあるお言葉ですね。これからもより高いレベルに進化していくことでしょう。さらに素敵な日本酒を楽しみにしています!



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