2018.05.30
撮影:兜LIVE!編集部
こんにちは!
兜LIVE!編集部です。
CAFÉ SALVADOR BUSINESS SALON では4/16(月)から4/22(日)までボタニカルイベント「KABOLO(カボロ)」を開催。今回、兜LIVE!編集部は、初日のワークショップと最終日のトークセッションにお邪魔してきました。
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「KABOLO」とは、Kabutocho Botanical Loungeの頭文字を取ってネーミングされたボタニカルイベント。「都会でもライフスタイルに植物を取り入れたい」方に向け、ふだんは購入して済ませてしまうような植物を、それらの作られている背景を学びながら、プロの技術指導のもとワークショップ形式で自分だけの作品をつくることのできるイベントです。
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まずは、初日(4/16)19時から行われた「自分で作って楽しむ季節の景色盆栽」へ参加してきました。講師は自由が丘にある景色盆栽のお店「品品」の代表取締役である小林健二さんです。
今回は、盆栽の基本的知識から実際に景色盆栽の作成を行うまでをワークショップでレクチャー。初心者でもわかるよう、盆栽に関するさまざまなことを教えていただきました。
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まずは道具の説明から。小林さんは園芸用のハサミを18種類持っているそう。ハサミにはステンレス製と鉄製の二種類があり、初心者の方には硬く、錆びづらいステンレス製が、慣れてきた方には手に馴染みやすい鉄製のハサミがおすすめだそうです。
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今回はオリヒメモミジという植物を使って景色盆栽を作っていきます。オリヒメモミジは、夏は新芽、秋は紅葉、冬は葉を落とし冬眠、そして写真のような緑が出てくる……と、一年を通してたくさんの顔を見ることができるそう。
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まずは5種類の土や肥料を混ぜ合わせます。実際に目を瞑って土を混ぜると、土そのものの感触を感じ、なんだか心が安らいでいきます。
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そして、一番驚いたことが土を入れ替える前にオリヒメモミジの根に張り付いた土をピンセットで落とすということ。「人間なのだから素手でなく、道具を使おう」という精神のもと、ピンセットで丁寧に土を落とすそうです。
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そして、専用の器にオリヒメモミジをいれ、先ほど混ぜ合わせた土をいれます。そのときに自分なりにオリヒメモミジの角度や位置を調整したり、茎の部分を動かして曲線をつくったり……。
自分なりにオリヒメモミジの茎の生え方や葉の大きさといった、その植物の持つ個性をどのように活かすかを考えることが、景色盆栽の醍醐味であると感じました。さらに、講師の方からのアドバイスや、ほかの人の作品を観て感じた新たな価値観を自分の作品に加えることで、その植物の顔がどんどん変わっていくのもとても面白かったです。
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位置が決まったあとは、苔を詰めていきます。このとき、敢えて隙間をあけ砂を入れて道に見立てたり、苔を重ねて段差をつけたりすることで、かなり印象が変わりました。
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今回、わたしが作った景色盆栽は器の半分のみ丸く苔をいれ、明るい色の砂をいれることで、とてもかわいらしい印象を与えてくれる景色盆栽になりました。
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最後に、小林さんが受講者からの質問にも丁寧に答えてくださりました。
Q 水やりは季節によって違うのでしょうか?
A はい。春から夏にかけては水を吸いやすいため、たっぷりあげてもいいでしょう。また、お盆あたりからは水を吸いにくくなります。また、雨の日こそ水やりをすることが大切です。水やりという行為は酸素をあげるということと同じなので、水を吸いやすい梅雨の時期や雨の日こそ水をたっぷりあげましょう。
Q 夏場の育て方の注意点を教えてください。
A 冷房を使う夏場は室内にいれすぎると早く紅葉することがあります。かといって太陽の下にあてすぎると人間でいうシワやソバカスが出てきやすくなります。夏のうちは夜、陽が落ちてから明け方まで外に出すことで外の風にあてることができますし、朝露によって土が潤うこともできるのでオススメです。
撮影:兜LIVE!編集部
今回のワークショップで使用した植物はオリヒメモミジでしたが、ほかにもさまざまな景色盆栽があることを教えていただきました。
撮影:兜LIVE!編集部
かわいいボトルは苔のテラリウムの作品です。
最終日(4/22)13時からは「多肉植物の寄せ植え」のイベントでレクチャーされた千葉県・浦安にあるアトリエTOKIIROの近藤義展さんと、初日のワークショップで講師をされた小林さんによる「都会で植物と上手に暮らす」をテーマにしたトークセッションが開催されました。
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「なぜ植物を仕事にしたか?」「作品の制作上こころがけていることは?」といった質問から、「お二人がしあわせにしたい人とは?」といったパーソナルな質問までたくさんの質問に、ひとつひとつ丁寧に答えてくださりました。
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なかでも印象的だったお話が、「植物を生活に取り入れるために大切なことは?」という質問に対するお二人のお答え。近藤さんは「生活自体、植物があるから成り立っている」と回答され、小林さんは「人生のなかで景色を楽しむ、暮らしのなかで植物に気をかける」という回答をされており、植物を愛し、ともに暮らしているお二人だからこそだと感じました。
このイベントをきっかけに、植物というものは私たちと切り離せないかけがえのないものだということ、そんな植物を積極的に生活に取り入れることで生活がより豊かになるということがわかりました。
わたし自身、初日のワークショップでつくった景色盆栽を持ち帰ったあと、水をやったり、枝を気にかけたりしているうちに、景色盆栽と向き合う時間が必然と自分自身と向き合う時間になっていると気づき、植物と生きる大切さを感じました。
皆さんもぜひ、毎日の生活に植物との時間をとりいれてみてくださいね。
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