2025.10.30
2025年10月10日(金)から12日(日)の3連休、兜町にて回遊型イベント「兜町夜市」が開催されました。
今年は「アーバンスポーツ」をテーマに加え、隅田川沿いのランニング、屋外でのヨガプログラム、ピックルボールや卓球体験など、バラエティ豊かなプログラムが目白押し。
さらに、昨年に続いてナイトマーケットや飲み歩き、音楽ライブ、DJイベントも大盛況となりました。
心地よい夜風を感じながら、金融街・兜町の新たな魅力を発見する「兜町夜市」。
今回は、12日(日)の模様をレポートします。



地下鉄・茅場町駅直結の大型複合施設「KABUTO ONE」が、兜町夜市の入口です。
ナイトマーケットが開かれている1階アトリウムで、飲み歩きスターターチケットを購入します。



まずは駆けつけ一杯!
BALDYS GOOD BEERのクラフトビールをいただきます。


チケットと一緒にもらった飲み歩き用のグラスに、店員さんおすすめのクラフトビール・IPAを注ぎました。
ゴブレット型のグラスは、キラキラと光を反射してビールをより一層きれいに見せてくれます。
IPAはホップの強い苦みが特徴ですが、のどごしはすっきり爽やか。果実のような香りが口いっぱいに広がります。
一気に飲んでしまうのはもったいないので、華やかなフレーバーを楽しみながら一口一口じっくり味わいました。

BALDYS GOOD BEER|クラフトビール
ナイトマーケットの中心には、ひときわ目を引く大きな卓球台が登場。
人々の耳目を集めるこちらは『AROUND THE TABEL』の出展で、エリア内で卓球を無料でプレイすることができます。
特別なルールは設けられておらず、訪れた人々は思い思いのスタイルで卓球を楽しんでいました。
お子さんはもちろん、大人も夢中になって球を追いかける様子が会場の賑わいをさらに盛り上げていました。


AROUND THE TABLE|卓球体験

『AROUND THE TABLE』と『SUNDAY, too.』の2ブースのオーナー・大倉晧平様にお話を伺いました。
― 今回のイベントの概要を教えてください。
『AROUND THE TABLE』では、マーケットの中心にオリジナルデザインの卓球台を持ち込むという実験的な試みを行っています。
狙いは、シンプルなスポーツ施設の周りにコミュニティをつくることです。
お子さんはもちろん、経験者やベテランの選手の方など、多種多様なプレイヤーが卓球台に集まってくださいます。
その時間、その場所でしか発生しない「輪」を創造するのがプロジェクトの目的です。
また『SUNDAY, too.』では、オリジナルマグカップやタブロイド紙を提供しています。卓球の前後にこちらも見てくださると嬉しいです。
― 兜町夜市のお客様からは、どのような感想をいただいていますか?
「卓球のイメージが変わる」という声が一番うれしいですね。
卓球台とラケット、球を置いておくだけで、参加者の皆さんが自然と笑顔になり、体を動かしてくれます。
コミュニティが自然発生する様子を、間近に見ることができるのが楽しいです。

SUNDAY, too. |メディア/雑貨
― 兜町・日本橋については、どのような印象をお持ちでしたか?
実は、私はK5(兜町にある複合施設)のPRディレクターでもあります。
街全体を再活性化するプロジェクトに関わっていたので、兜町が生まれ変わっていく様子を長い視点で見てきました。
兜町夜市のにぎわいを見ると、各店舗毎の「点」ではなく、街全体の「面」として発展していることが実感できます。
そこに「アーバンスポーツ」のテーマを投入した今回、さらに一味違ったコミュニティが形成されたのではと感じています。
- 兜LIVE!の読者に向けて一言お願いします。
今後も様々なイベントを計画していますので、ぜひ情報を追っていただければ嬉しいです。


Sud Sud Ouest S2O|アパレル・雑貨
兜町夜市には複数のスポーツブランドが出店しています。
『Sud Sud Ouest S2O』は1989年にスタートしたテニスウェアブランドで、ホワイトとネイビーのシンプルなデザインが特徴です。
テニスコート内だけではなく、シティでも着用できるスタイリッシュなフォルムになっています。
シャツを手にとってみたり、ハットを試着したりする人が多く見受けられました。


NODAL|靴下
色とりどりの靴下をディスプレイしているのは『NODAL』。
足袋型に特化した日本製のソックスブランドで、足袋の老舗が製作しています。
職人の手作業によるタイダイ染めや藍染めのソックスは、手に取ると優しく肌になじみます。
ファッション性と機能性を両立しているソックスは、国内外のスポーツマンから支持を集めているそうです。

DÅWN / ダン|水際ウェア
『DÅWN』は、女性のための水際ウェアや水着を販売するブランドです。
年齢や体型のコンプレックスに寄り添うデザインが特徴で、着用する人の悩みに合わせて自在に着こなしすることができます。
寒い時期にもアイテムを買い足せば、新たな組み合わせや色遊びを楽しむこともできるそうです。
兜町夜市には、年代・性別・国籍を問わず多くの参加者が集まります。
各ブランドのコンテンツは参加者の一人ひとりにフィットし、普段使いできる親しみやすさを感じました。
イベント終盤では、ヨガプログラムやランニングを終えた人々が、スポーツグッズの周りに集まり談笑する姿が見られました。
爽やかな笑顔と引き締まった体つきに目を奪われ、自然と「次は自分も参加してみたい」という思いが高まりました。
少し小腹が空いてきたので、がっつりご飯をいただきます!
チョイスしたのは、『LA PITA DE MAISON CINQUANTECINQ』のファラフェル・フムス・ピタパンのセットです。

LA PITA DE MAISON CINQUANTECINQ|ファラフェル・フムス・ピタパン
ファラフェルは、ひよこ豆のペーストを揚げたコロッケのようなお料理です。
トマト煮込みやじゃがいもを一緒にピタパンに挟むと、より一層スパイスの香りが強まります。
食べ応えのあるしっかりとした味わいで、ヴィーガンとは思えない濃厚な美味しさでした。




KABUTO ONEのアトリウムを出て、歩行者天国になっている通りに向かいます。
DJが奏でる音楽に身を任せながらゆったり歩き、たどりついたのは『Keshiki』。


グリーンショップやレストラン、アートギャラリー、ラウンジスペースがある複合施設で、撮影に使用されるほどアーティスティックな雰囲気が漂っています。
シックなインテリアの間を抜けて地下へ降りると、驚くほど大きなスペースが広がっていました。ここがピックルボールの会場です。

広々とした空間には、ピックルボールのコートが2面設けられていました。
体験会場は大盛況で、コートの横に順番待ちの列ができていました。


ピックルボールONE|ピックルボールグッズ
日本国内外の最新ピックルボール情報を発信する総合メディア・『PICKLE BALL ONE』の杉本様にインタビューをさせていただきました。
― 今回のイベントの概要を教えてください。
アメリカではメジャーなスポーツとして親しまれているピックルボールを、初心者の方でも気軽に楽しめる場所をつくりたい、という思いで出展しました。
日本国内での知名度はまだ低いですが、これからどんどん流行ってほしい、とても魅力的なスポーツです。
私は大学でテニスをしていた時にピックルボールを知り、現在はインストラクターとして活動しています。
今回のイベントが皆さんのスタート地点となり、本格的に始めてくれる人が増えたら嬉しいです。
― 兜町夜市のお客様からは、どのような感想をいただいていますか?
ラケットを持ってボールを打つだけ、というシンプルなルールなので、「初めてでもすぐに楽しめる!」というお声が多いです。
今回の兜町夜市はご家族連れが多く、小さなお子さまが積極的にチャレンジしてくれる姿が印象的でした。
皆さんの笑顔を見ていると「出展してよかった」と心から感じます。
― 今後のご予定を教えてください。
次は10月29日から11月3日まで、渋谷の宮下公園でイベントを行います。
既に参加を予定してくださる方もいて、活動の手ごたえとやりがいを感じています。
- 兜LIVE!の読者に向けて一言お願いします。
ピックルボールは決して難しいスポーツではなく、ハードルを低く始められるのが魅力です。
たとえ言語が通じなくても、ラケットとボールがあれば自然とプレイすることができます。
実際、兜町夜市でも年齢や国籍を問わず、多くの方が体験してくださいました。
これからも、たくさんの方にピックルボールの魅力を知ってもらえるよう色んな場所でポップアップストアを展開していくので、ぜひ足を運んでほしいです。
Let’s パドルタッチ!
少し歩いてお腹が減ったので、お食事を求めて兜町をぶらぶらします。
道行く人達が頬張るカレーパンがあまりにおいしそうで、パンフレットを片手にお店を探しました。


noie|ナチュラルワイン・カレーパン
行き着いたのは『noie』。
「あたためてご提供します!」という看板に期待を膨らませながら列に並びます。
ナチュラルワインも販売されていたので、せっかくだから1杯頂くことにしました。
店員さんにおすすめを尋ねると、「何杯目ですか?」との質問が返ってきました。
「2杯目です」と伝えると「ぐびぐび飲みやすいのはコレ、軽い飲み口なのがコレ」と、気分にぴったりの少し珍しいオレンジワインを勧めて下さいました。


一口いただくと、ワインの豊かな味わいとともに、仄かな柑橘の香りが鼻に抜けていきます。
その後、中までしっかり温まったカレーパンをいただきます。
大きな具材を噛み締め、溢れてくるカレーの旨味を楽しみながら、またワインを一口。
最高の組み合わせでした。


歩行者天国の時間は20時まで。
店じまいの雰囲気がちらほら見えてきた中、いつまでも一足が途切れないのが『neki』です。
お店の中はもちろん満席で、飲み歩き専用の露店にも行列ができていました。
豊富なワインメニューの中から選んだのはスパークリングワイン。
爽やかな炭酸ののど越しとほどよい甘さが、口の中を一気にリフレッシュしてくれました。


ナイトマーケットは20時で終了ですが、ミュージックフェスはその後も夜遅くまで続きます。
先程訪れた『neki』や『Human Nature』は音楽ステージを楽しむ人でいっぱいです。
なんと入場料は無料。
著名なアーティストの演奏を求めて、続々と人が集まっていきます。
兜町夜市の限定メニューは完売していましたが、通常メニューは注文可能でした。
生演奏を堪能しながらの一杯は格別だと思いますが、この日は埋まっており断念しました。残念!

今年の兜町夜市は、例年のマーケットや飲み歩きに加え、「アーバンスポーツ」をフィーチャーしたイベントを大々的に開催しました。
爽やかな汗を流してスポーツを楽しむ人々の姿は、金融街・兜町の街並みに自然と溶け込んでいたように感じます。
多様なイベントの開催を次々と実現する兜町は、ジャンルの垣根なく様々な人を惹きつけています。
スポーツに親しむ人、グルメを求める人、音楽を愛する人、そしてもちろん金融街のビジネスパーソン。
それぞれが求めるものを備える兜町は、街全体が海外マルシェの様相を見せています。
一つ一つの店が独自のテーマを持っているため、どこに足を運んでも既視感がなく、新鮮な発見があります。
今回の兜町夜市でも、「また行きたい!」と思えるお店がいくつも見つかったはずです。
兜LIVE!では、これからも進化を続ける兜町の多彩なイベントをレポートしていきます。
お見逃しなく!
(取材・撮影 和香葉)
▪️兜町夜市2025
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