2026.01.13

日本橋日枝神社の「年越大祓・茅の輪くぐり」に参加しました!

こんにちは!
兜LIVE!編集部です。


年の瀬を迎える頃、一年の歩みを振り返り、心身を整えたいと感じる人も多いのではないでしょうか。2025年12月25日、日本橋兜町・茅場町の山王御旅所・日本橋日枝(ひえ)神社では、恒例の神事「年越大祓(としこしおおはらえ)・茅の輪くぐり」が執り行われました。




今回は当日の様子をレポートしていきます!


◆「年越大祓・茅の輪くぐり」とは?


年越大祓は、境内に設けられた大きな茅(ちがや)の輪をくぐり、私たちが日々の生活のなかで知らず知らずのうちに身にまとってしまった罪や穢れを祓い清める神事です。そして、本来あるべき「清く、明るく、正しい人間の姿」に立ち返ることを祈ります。


大祓には、夏に行われる「夏越(なごし)の大祓」と、年末に行われる「年越の大祓」の二つがあります。
夏越の大祓には、暑さの厳しい夏を無事に乗り越えられるようにとの願いが込められ、年越の大祓には、新しい年が良い一年となるようにとの祈りが込められています。
また、大祓は大宝律令(701年)において正式な宮中行事として定められており、その歴史は非常に古いものです。千年以上にわたり受け継がれてきた、日本人の「祓い」の文化を今に伝える神事と言えるでしょう。


茅の輪くぐりの起源は、日本神話に登場する神、須佐之男命(すさのおのみこと)にまつわる伝承に由来します。
須佐之男命が旅の途中で宿を求めた際、貧しいながらも心を尽くしてもてなした人に対し、「茅で輪を作り、腰につけていれば疫病を免れる」と教えたとされています。
その後、疫病が流行した際にこの教えを守った人々が難を逃れたことから、茅の輪の信仰が広まったと伝えられています。


当初は、小さな茅の輪を腰につける形でしたが、江戸時代初期にかけて、現在のように大きな茅の輪をくぐる形式へと変化しました。
時代とともに形は変わりながらも、「穢れを祓い、無事を願う」という思いは、今も変わらず受け継がれています。


◆「年越大祓・茅の輪くぐり」当時の様子をレポート

年越大祓は、決められた順序に沿って進められる神事です。一つひとつの所作には、それぞれ意味が込められています。



まずは、神職による「大祓詞(おおはらえのことば)」の奏上から神事が始まります。大祓詞は、前半で人が日常生活のなかで犯してしまうさまざまな罪や過ちが語られ、後半では、それらの罪穢れが祓い清められていく過程が述べられています。



参列者には大祓詞を印刷した紙が配られ、神職とともに声に出して読み上げます。これは、大祓詞は口に出して唱えることで言霊の力が宿り、心身を清め、災いを祓うと考えられているためです。



大祓詞を読み終えると、神職が麻を手で引き裂く所作も行われます。これは、清浄な力をもつ麻によって穢れを断ち切り、祓い去ることを象徴する儀式です。「ビリビリ」と音を立てて裂かれる麻は、目に見えない穢れが払われていく様子を、視覚的にも強く印象づけます。




参加者は配布された「切麻(きりぬさ)」と呼ばれる、半紙や麻を細かく切った紙吹雪のようなものを自身に振りかけます。



その後、「人形(ひとがた)」と呼ばれる人の形をした紙で、頭、肩、背中、足など、体全体を自分でなでるようにして払っていきます。この所作によって、知らず知らずのうちに犯してしまった罪や穢れを人形に託すとされています。


続いて、神職が榊(さかき)を振り、参列者や氏子である町の人々、地域の企業関係者などのお祓いを行います。この所作は「天(あめ)の下を祓う」と呼ばれ、地域全体を清める意味が込められています。




人形に穢れを託した後、それを茅の輪の前に設けられた木箱に納め、いよいよ茅の輪くぐりへと進みます。



茅の輪くぐりは、
1回目:左回り
2回目:右回り
3回目:左回り
と、合計3回、決められた順に輪をくぐります。


神職に続いて参列者が一列になって茅の輪をくぐっていく光景は、静けさのなかにも厳かな迫力があります。



茅の輪をくぐり終えた後は、拝殿にお参りをして神事は終了となります。



神事の後には、お清めのお酒が用意されており、ほんの少し口をつける程度でいただきます。


最後に御札を受け取って、一連の年越大祓・茅の輪くぐりの神事は締めくくられます。
ちなみに、日本橋日枝神社では、夏にも「夏越の大祓」が行われています。夏越の大祓の際に授与された御札は、年越大祓の際に返納して問題ありません。もし夏越の大祓にも参加した方は、御札を忘れずに持参するとよいでしょう。


◆まとめ

年越大祓・茅の輪くぐりは、派手な演出がある神事ではありません。しかし、毎年ほとんど同じかたちで行われるからこそ、「変わらず続くこと」の大切さを実感させてくれます。
慌ただしい日常のなかで立ち止まり、自分自身を整える時間。日本橋日枝神社の年越大祓は、今年もまた、静かに新しい年への一歩を後押ししてくれる神事でした。



◆夏越の大祓の様子レポートはこちら


▪️日本橋日枝神社

住所:〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1丁目6番16号
アクセス:茅場町駅(出口9・10)徒歩1分、日本橋駅(出口D2)徒歩5分



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