2026.07.21

【山王祭 2026】三基の神輿が兜町に集結!宵宮に参加しました!

こんにちは!
兜LIVE!編集部です。


京都の祇園祭、大阪の天神祭と並ぶ日本三大祭のひとつ、山王祭。2年に一度開催される本祭は、コロナ禍によって約6年・2200日以上にわたって中止を余儀なくされていましたが、2024年に満を持して復活しました。


今年は6月12日(金)から14日(日)にかけて開催された山王祭。兜LIVE!編集部では、その幕開けとなる12日(金)の宵宮(よいみや)に参加しました。兜町・茅場町の三基の神輿が夜の街を練り歩いたその夜の様子をレポートします!




▶山王祭についてのガイド記事はコチラ


◆宵宮とは──町内をめぐる、祭りの原点

山王祭の巡行イベントといえば、日曜日に行われる「下町連合渡御(したまちれんごうとぎょ)」を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし今回参加した「宵宮」は、それとは趣のことなる、より地域に密着した神事です。


宵宮は、各町会が自分たちの町内を神輿で巡行するもの。町に住む人、町で働く人の無事と商売繁盛を祈念しながら氏子区域をまわる、神輿本来の姿がここにあります。


兜町・茅場町エリアでは、兜町、茅場町一丁目、茅場町二・三丁目の三町会がそれぞれの神輿を繰り出します。各町会が町内を巡行したのち、最後に三つの神輿が一堂に集う「三町合わせ」でクライマックスを迎えます。


ここからは、各町会の動きを追っていきたいと思います!


◆兜町──東証前ではセレモニーも


17時45分、兜町の神輿が坂本町公園の神酒所を出発しました。平成通りを進み、神輿は東京証券取引所前へ。ここで一度、神輿を高く上げる、神輿を「さす」行為がありました。


東証前ではセレモニーが行われ、兜町町会長の江本良雄氏、平和不動産 代表執行役社長の土本清幸氏、東京証券取引所 常務取締役の松崎裕之氏によるスピーチに、参加者たちが耳を傾けます。


兜町町会長 江本良雄氏


江本氏は「大勢の方に集まってもらい、ありがとうございます」と感謝を述べたうえで、「山王祭は楽しまないと始まらない。今日を目一杯楽しんでもらって、残りの日程もぜひ楽しんでほしい」と語りました。


平和不動産 代表執行役社長 土本清幸氏


続いて土本氏は参加者の熱気に感動していると明かし、一時期神輿の担ぎ手がいなくなったことや、そこから多くの人の尽力により盛り返し、今年は230人もの人が担ぎ手として参加できるようになったという宵宮の歴史を説明。祭を盛り上げるすべての人への感謝を伝えました。


東京証券取引所 常務取締役 松崎裕之氏



最後にスピーチした松崎氏は、「東証前で神輿を高々とさしてくださり、力強さと熱気に圧倒されている」「山王祭という伝統の継承の中に入れてもらえて光栄に思う。さらにその先を見据えて、この伝統を受け継いでいければ」と思いを語りました。



東証前で記念撮影をおこない、再び神輿は動き出します。東証の裏手、日証館前を通り、永代通りを渡って、三町合わせに向けて大原稲荷前の細い道を抜けてプレナスの向かいで待機します。



1本隣は大きな永代通りなのに、あえてこの道を通るのには理由があります。実はこの道、かつては兜町のメインストリートだったのだそうです。神輿はその古道を通るのが伝統なのです。



◆茅場町一丁目──花王の社員さんたちも参加!

兜LIVE!でも取材をしたイエズミ印刷の家住英樹さんが副会長を務める茅場町一丁目の神輿は、17時30分に三基のなかで最も早く、東京証券会館の神酒所を出発しました。


茅場町一丁目町会 副会長/イエズミ印刷株式会社 代表取締役社長 家住英樹氏


▶︎【かぶかやヒューマン】の記事はこちら

 #29 家住英樹さん イエズミ印刷株式会社 代表取締役社長・茅場町一丁目町会 副会長 


新大橋通りを渡り、花王の本社のある澁澤シティプレイス前で一度神輿をさします。


花王の半被を着た人たちも大勢参加


イエズミ印刷前、樋口本店ビル前でも神輿をさし、茅場町一丁目の馴染みの場所を次々と練り歩き、三町合わせのポイント、KABUTO ONE付近を目指します。




にぎやかなお囃子も、祭りの雰囲気を盛り上げます。


◆茅場町二・三丁目──最後に出発、田中貴金属を目指す

茅場町二・三丁目の神輿は、兜町の神輿と同じ坂本町公園前の神酒所から、18時に出発しました。



巡行ルートは鉄鋼会館、老舗和菓子屋の伊勢屋を通り、すずらん通りを進んで田中貴金属前へ。一度休憩をはさんでから、三町合わせのポイントを目指していきます。




◆盛り上がり最高潮!三町合わせ

宵宮のクライマックスは、平成通りと永代通りが交わる交差点付近で待っていました。


それぞれの神輿は、本来は自分たちの町会の範囲しか巡行しません。兜町の神輿は兜町を、茅場町一丁目の神輿は茅場町一丁目を、茅場町二・三丁目の神輿は茅場町二・三丁目をそれぞれ守るように練り歩く。三基が同じ夜に、同じ場所に集うのは、この三町合わせの瞬間だけです。



各町内の巡行を終えた三基が、それぞれの方向から交差点へと集結してきます。周囲には担ぎ手と見物客が集まり、交差点全体が祭りの熱気に包まれていきます。


「差せー!」と掛け声が重なった瞬間、三基の神輿が一斉に高く掲げられました。




この三町合わせのために、永代通りの兜町交差点は通行止めになります。普段は車が絶え間なく行き交う大通りが、神輿と数百人の人々のためだけに占拠される。提灯の光とお囃子の音が混ざり合うその光景は、言葉を失うほどの壮観でした。


三町合わせが無事に終わり、それぞれの神輿は自分たちの巡行ルートへ戻っていきます。編集部は茅場町二・三丁目に同行。茅場町二・三丁目の神輿は、田中貴金属の前で神輿をさしてから納めます。



台に乗って拍子木を打つ頭(かしら)が音頭を取ります。拍子木とジェスチャーだけで担ぎ手を束ねます。「進め」「下がれ」をすべて身振りで伝えるその姿は、熟練の技と貫禄が漂っていました。



担ぎ手たちも最後の力を振り絞り、大きな掛け声で応じながら、無事に神輿が納められました。


◆金融の街が、祭りの街になる夜


ふだんの兜町・茅場町は、日本有数のビジネス街です。半纏を着て神輿を担いでいる人たちも、翌朝にはスーツに袖を通し、同じ街で働くビジネスパーソンたち。でもこの夜だけは、街全体が祭りモードに切り替わります。


印象的だったのは、神輿だけではありませんでした。沿道のお店や建物には、しめ縄や提灯が飾られ、街そのものが祭りを迎える準備をしていました。普段は通り過ぎるだけのビルや路地が、提灯の橙色に照らされると、まったく違う表情を見せてくれます。


数百年にわたって受け継がれてきたこの祭りが、コロナ禍を乗り越えて戻ってきた。そしてまた来年ではなく、2年後にしか見られない。そう思うと、この夜の熱気がより一層、胸に響きました。
この伝統が、これからもずっとこの街に続いていきますように。


******************
▼兜LIVE!(かぶとらいぶ)
人と歴史と未来をつなぐ応援プロジェクト兜LIVE!では、たくさんの方が兜町・茅場町に親しみを持っていただけるような楽しく勉強になるイベントを企画・実施していきます。FacebookやInstagramをフォローして最新情報をチェックしてくださいね。
Facebook
Instagram
X(旧Twitter)

×

兜LIVE!について

運営

一般社団法人日本橋兜らいぶ推進協議会

代表者

藤枝昭裕

住所

〒103-0026
東京都中央区日本橋兜町1-10
[map]

連絡先

support@kabuto-live.com