2026.08.14
こんにちは! 兜LIVE!編集部です。
日本橋兜町のランドマーク「KABUTO ONE」が、2026年8月24日に竣工5周年を迎えます。永代通りと平成通りが交わる、まさに兜町の玄関口ともいえる場所に立つこのビル。今では兜町を訪れる人にとって当たり前の風景になっていますが、「そもそもどんな経緯で生まれたのか」を知る方は意外と少ないのではないでしょうか。

この記事では、KABUTO ONEの5年間の歩みまでをまるごとご紹介します。

5周年イベントを開催しますので、ぜひお越しください。
▪️KABUTO ONE 5th ANNIVERSARY
コトはじめの街として歩んできた兜町に、新たな一歩を刻んだKABUTO ONE。人と人、人と街、時代と時代をつなぐ黄金色のタスキのように、この5年間で街にすっかり馴染んだこの場所で、これまでの歩みに思いを馳せながら、5周年をお祝いしてみませんか。
日本橋兜町は、明治6年(1873年)、渋沢栄一が日本で初めての銀行「第一国立銀行」を創設。この第一国立銀行は日本初の株式会社ともいわれています。さらに明治11年(1878年)には、日本初の証券取引所となる「東京株式取引所」(現・東京証券取引所)もこの兜町に開業しました。銀行、株式会社、証券取引所――数々の「日本初」がこの街から生まれたことにちなみ、日本橋兜町は日本経済の始まりの地として歴史のある街です。
株券電子化やインターネット取引の普及により街の活気が減少したことを背景に、2011年から兜町再活性化プロジェクトが始動し、その象徴となる施設としてKABUTO ONEが誕生しました。
KABUTO ONEは単なるオフィスビルではなく、「街づくり」の拠点として計画された施設であり、金融街としての歴史やブランドを継承しながら、新たな金融プレーヤーや地域で働く人、訪れる人が交わる場を目指しています。
1階アトリウムは、人々が自然と集い交流できる場として整備されており、渋沢栄一翁が生涯大切にした佐渡の縁起石「赤石」やベンチに座った渋沢栄一オブジェはフォトスポットとしても人気があります。


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1階アトリウムの上に設置された巨大なデータビジュアライゼーション「The HEART」は、心臓をモチーフにした、幅6m、高さ5.5m、奥行き3mの世界最大規模のキューブ型LEDディスプレイ。、4面4分割回転式という設計で、日本経済の「循環する血流の源」を表現しています。株式市場の取引開始時刻である12時30分とともに、脈打つ心臓の映像がディスプレイに現れ、その後は日経平均株価やTOPIX、個別銘柄の動きなどをリアルタイムに映し出す仕組みです。災害時にはNHK放送などの防災情報も発信します。
この「The HEART」は「Red Dot Design Award」をはじめとする国際的なデザイン賞を受賞しています。

竣工以来、KABUTO ONEは着実に街の一部として根づいていきました。

開業当時のエリアマップ

兜町・茅場町まち歩きマップ *2026年8月現在
2021年10月には、Book Lounge Kable(ブックラウンジカブル)がオープン。
約3,000冊の蔵書を揃え、ビジネスパーソンだけでなく、地域の方にも一息ついていただける場所として親しまれています。
同年12月、1階に飲食店3店舗が同時オープンしました。
KABEAT(カビート):日本各地の生産者と若手料理人がコラボレーションする「生産者を応援する食堂」がコンセプト。
KNAG(ナグ):街の人々の交流拠点を目指すコミュニティカフェ。現在はGARDEN HOUSE COFFEE(ガーデンハウスコーヒー)として営業しています。
HOPPERS(ホッパーズ):墨田区の人気店「スパイスカフェ」を手がけるシェフによるモダンスリランカレストラン。
翌2022年12月には、東京メトロ茅場町駅との地下接続通路が開通し、駅直結の利便性を備えた施設として、さらに多くの方にご利用いただけるようになりました。
そして2023年8月、建物全体が完成し、現在のKABUTO ONEの姿が整いました。
KABUTO ONEの開業をきっかけに、日本橋兜町・茅場町エリアにも新たな変化が生まれました。
KABEAT、GARDEN HOUSE COFFEE、Book Lounge Kableをはじめ、この5年間で30を超える新しい店舗がオープン。
金融街としての歴史を継承しながら、多様なライフスタイルや文化が共存する新たな価値が生まれています。
KABUTO ONEは、こうした街の変化と進化を支える拠点となっています。
ここから5年間の竣工を振り返ります。
▪️起工式(2019年5月21日)の様子――「KABUTO ONE」誕生の瞬間
2019年5月21日、計画地にて起工式が執り行われました。あいにくの雨のなか、プロジェクトに参画する企業をはじめ約50人が参列。日枝神社の神職による神事が進み、平和不動産・ヤマタネ・ちばぎん証券・三菱地所設計・大林組の代表者による地鎮の儀が行われました。
式の後、平和不動産は「やっと一歩踏み出したという気持ち。この後も連鎖的に開発を続けていきたい」と、この開発が兜町の変化の起点になるという思いを語っています。

そして、続く直会(祝賀会)の冒頭で発表されたのが、新ビルの正式名称「KABUTO ONE」でした。「兜町が日本経済において不変の始まりの地=基点であり続ける」という願いが込められたこの名前に、設計を担当した三菱地所設計の代表は「兜をテーマに、低層階は風格のある石のファサード、高層階は金融街の明るい未来を象徴するガラスの外装にした」と、デザインへの思いを重ねました。

工事が進むKABUTO ONEの当時の様子
兜LIVE!レポート:兜町の新たなシンボル!「KABUTO ONE」起工式を取材してきました
▪️竣工式(2021年8月24日)の様子――街に灯った「The HEART」

約2年の工事期間を経て、2021年8月24日、KABUTO ONEはついに竣工の日を迎えました。神事に続く祝賀会では、建設関係者や地元の方々からのスピーチのほか、江戸消防記念会による木遣り(きやり)の披露も。伸びやかな声が響き渡るホールの光景は、この日の祝賀ムードをより一層盛り上げました。

そしてこの日のクライマックスとなったのが、1階アトリウムに設置された巨大なデータビジュアライゼーション「The HEART」の点灯式です。

平和不動産は「見たくても見えないのが経済というもの。多くの人に興味を持ってもらうきっかけになれば」とThe HEARTに込めた思いを語っています。ちなみにこの日は始動と同時に株価が上昇し、ディスプレイが赤く色づいたことから「ご祝儀相場ですね」と、笑顔で安堵した一幕もあったそうです。
The HEARTの真下には、渋沢栄一ゆかりの「赤石」も移設されています。コトはじめ始めの街の歴史と、これからの兜町の未来をともに見守る象徴として、今もKABUTO ONEの中心に鎮座しています。
コトはじめの街として歩んできた兜町に、新たな一歩を刻んだKABUTO ONE。The HEARTが街の鼓動を映し続けてきたこの5年間で、KABUTO ONEはすっかり兜町の日常に溶け込みました。8月24日の5周年当日は、ぜひ会場に足を運んで、この街の「これまで」と「これから」をあわせてお祝いしてみてください。
兜LIVE!レポート:
日本橋兜町のランドマークが誕生!「KABUTO ONE」の竣工式を取材しました!
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